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『暴力とポピュリズムのアメリカ史――ミリシアがもたらす分断』中野博文 岩波新書 感想

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暴力とポピュリズムのアメリカ史 ミリシアがもたらす分断 (岩波新書)

 

あらすじ・概要

アメリカの民兵組織「ミリシア」。トランプ大統領の陰には極右的なミリシアの支持があった。著者はミリシアの歴史を語りながら、アメリカの暴力行程の構造や、政府による暴力独占の失敗を説明する。混迷するアメリカの一つの原因を示す新書。

 

アメリカの暴力独占失敗の歴史

アメリカの民兵組織、ミリシアを中心としてアメリカ史を語ります。民主主義政権では政府だけが警察や軍隊組織を独占する必要があります。一般市民に軍隊を組織する権利を認めると、内乱や私刑のリスクが高まるからです。しかし、アメリカではそうならず、ミリシアという民兵組織が今も存在しています。

アメリカの歴史は暴力と共にあり、それは人権意識が進展しているときもそうでした。黒人の権利を認める運動では極右的な白人が暴動を起こし、白人警官が黒人を射殺すると黒人の暴動が起こりました。

アメリカにおける「暴力」というものの軽さに恐ろしくなります。

今はトランプ大統領を支持しない人に極右的なミリシアが脅しをかけるなど、表現や言論の自由が脅かされそうなことも起こっています。

 

暴力をなくす試みは党派を超えてなされるべきです。どれだけ素晴らしい理想があったとしても、暴力が日常であればそれは実現できないからです。

 

 

 

『アメリカ横断 我ら夫婦ふたり旅』山本あり 産業編集センター 感想 

『見ることの塩 イスラエル/パレスチナ紀行』四方田犬彦 河出書房新社 上下巻 約束された土地で行われる呪い、暴力

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