ブックワームのひとりごと

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『インド神話』沖田瑞穂 岩波少年文庫 感想 神々の荒々しくユニークな物語

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インド神話 (岩波少年文庫)

 

あらすじ・概要

南アジアに位置するインド。そこではインドの神々が信仰されている。ヒンドゥー以前のバラモン教の神話から、ヒンドゥー教時代になってからの神話の変遷。他の神話との類似や関係など、インドの神々のダイナミックでユニークな物語を紹介する。

 

道理が違い過ぎててびっくりした

今までいろいろな神話を読んできましたが、その中でも道理が独特過ぎて困惑しました。

まず人間の上位存在であるはずの神々が、人間であるはずのバラモンを殺すのを恐れます。神であってもバラモン殺しは罪なのです。ちなみにバラモンというのはインドのカーストにおける祭祀階級で、貴族のような特権階級でもあります。

神が人間を恐れる、というのはなかなか見ない気がします。

そして珍しいのが聖仙(リシ)の存在です。彼らは神と人間の間の存在で、ときに神々を上回る力を持ちます。ちなみに聖仙はバラモンの神話的な先祖でもあるらしいです。

 

男尊女卑で有名なインドですが、神話の中では女性の力が強いというのも印象的でした。ドゥルガー女神は最強と言っていいほどの力を見せますし、他の女神も家に閉じこもっているようないかにもな良妻賢母は少ないです。

人間と神の世界は別、そして女性の力は崇拝されるべきものということなんでしょうか。

 

文化が違い過ぎて著者の解説文が長かったのが助かりました。それでもインターネットでわからない語句を調べながら読んでいました。調べたくなるぐらい面白かった、ということでもあります。

 

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