あらすじ・概要
子どもたちの間に広まるケータイ依存。著者はそれに警鐘を鳴らす。現実世界より刺激が強く、あまりにも簡単に承認欲求を満たすことができるそれには多くの危険が発生している。ケータイによるSNSやゲームの依存を通して、親子の関係を考える本。
SNSは危険だけど著者は子どもが多数派であることを前提としすぎ
一理あると思うところもあれば間違ってるんじゃないかなと思うところもあり、な本でした。
ゲームやSNSのあまりにも簡単に承認欲求を満たしてしまえる力は、簡単に依存を引き起こしてしまいます。その刺激に慣れてしまった人間は現実の刺激に満足できなくなってしまいます。
私もこの間ちょっとツイートにたくさんRTがついたんですが、分不相応に「楽しかった」ので悪口や差別発言でこの承認欲求を満たしてしまうと大変だろうな、と実感しました。
しかし著者のスマートフォンや子どもへの意識は一面的であり、理解が足りない部分も老いです。
著者は「子どもは健やかな状態が普通であり、スマホ依存がそれを損なう」という前提に固執しすぎています。実際のところ、いじめだったり性の問題だったり、あるいはLGBTQの問題だったりで地獄のような子ども時代を過ごす子たちも少なくありません。
彼ら、彼女らにとって「普通(マジョリティ)の世界」は依存症を治療してでも戻りたい場所ではありません。たとえ現実と向き合ったとしても現実が地獄なのですから。
結局依存の対象を取り上げるだけではなくて、「あなたのような人間でも、社会にいて許される」ということを大人が示せなければ子どもは癒されないでしょう。
問題がある発言もありながらブログでこの本を取り上げたのは、私もSNSの情報に流されていると実感しているからです。どうすればバズや評価と距離を置けるか? という模索が続いています。
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