あらすじ・概要
ハッキングによって政治活動を行うハクティビズム。その歴史は、インターネットの歴史と共にあった。インターネット黎明期のハクティビズムから、インターネットが普及した後のこと、そしてSNSなどで個人が発信することが容易になった現代まで、ハクティビズムの変容をたどる。
技術に詳しくなくても他人事ではないハクティビズムの世界
ハクティビズムとは「ハック(hack)」と「アクティビズム(activism)」とを掛け合わせた造語です。ハックにはもちろんコンピューターに侵入して悪事を働くという意味もありますが、「ライフハック」のように現実にあるシステムを利用してうまいやり方を見つける、のような大きくてあいまいな意味もあります。
インターネットが普及していなかった頃は、一部の技術者たちの自由を求める政治活動だったハクティビズムは、一般の人がインターネットに関わるようになって、その様相が様変わりしています。
技術を使って人間の自由を守るという意味では革新派に属する彼らですが、その思想については背景となるプログラミングや情報サービスのことを理解しなければわからない部分も多いです。
リークサイト「ウィキリークス」やリーダーを持たない活動集団「アノニマス」が紹介されています。
その影響は情報技術に詳しくない人たちにも波及しています。
デジタルな社会運動には、その活動が日常にどんな影響を表すか未知数な面もあり、また家から出られない人が政治活動をしたり、国境や立場を超えて同じ活動ができるという可能性もあります。
なるべく良い面を拾い上げ、悪い面が起こらないようにするのがインターネットにいる人間の義務なのだろうなと思いました。

