あらすじ・概要
離人症として、現実感が喪失している状態で長い時間を過ごしている著者。「現実感がない」ことで起こる苦しみや心の葛藤を文章の形で語る。離人症への理解を訴え、リアルな現状を書きだすエッセイ。
有効な治療法がわからない離人症
離人症とは、周囲の環境に対して現実味がなくなる病気です。
ストレスや生い立ちが原因だと思われますが、具体的な治療法が確立されている病気ではありません。
私の病気双極症でもときどき離人感を訴える人がいますが、治療が進むと消えていく人が多いです。離人症であり、かつ離人感の原因がはっきりとはわからない人は大変だろうなと思います。
私も強いストレスを感じたとき、周りの現実感が一気に薄れたことがあります。あれを毎日その状態で過ごすっていうのは想像がつかないですね。
文章はとてもネガティブですが、長いトンネルを歩くような強い不安は読みごたえがあります。
離人症が治った人はよかったなと思うんですが、病の苦しみから抜けると当事者の気持ちには寄り添えなくなってしまいます。病のさなかにいる人は、意味で治った人から話しかけられても孤独なんですよね。
難しい病気ですが、こうして当事者が発信することで研究を志す人が現れたり、社会に理解ができたらいいなと思います。
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