あらすじ・概要
発達障害の支援においては、発達障害の人たちが定型発達者の能力を得ていくことが目標とされがちである。しかし、それは本当に正しいのか。自閉スペクトラムについての研究を公開しながら、自閉スペクトラムの人たちの定型発達者にはないような能力について語っていく。
定型な発達こそがすべてなのか
定型発達(発達障害でない人たち)の能力こそが優れていて、発達障害の人たちは劣っている、という価値観に疑問を投げかける本です。
自閉スペクトラムの人たちには人に関心がなく、共感能力が薄いと言われます。しかし研究の結果、人に関心がないからこそ定型発達より公平な判断ができたり、同じ発達障害の人同士では共感が発生したりします。
発達障害の人にとって「普通」は定型発達の人間が勝手に作ったものでもあります。
自分は共感能力が少ないのですが、「共感能力は高ければ高いほどいい」とはあまり思いません。相手の気持ちがわかってしまうからこそ、自分の意見をはっきり言えない人や、搾取されてしまう人も見てきました。
私は鈍感で人に興味がないからこそ人をコントロールしてやろうという輩にあまり狙われません。それはよかったと思います。
しかしこんな能力をほめてもらっても、発達障害で苦労している事実は変わりはしません。著者もそのことはわかっているでしょう。しかし、知っていれば支援の選択肢や可能性が増えるかもしれない。それは発達障害の人にとって救いになりえます
こんな内容の本がさらっと見つかることがあるのがKindleUnlimitedの面白さだなあと思います。
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