ブックワームのひとりごと

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宮崎駿『紅の豚』を見た感想 ご都合主義だからこそ何だか怖い暴力の物語

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あらすじ・概要

豚になる呪いをかけられたパイロット、ポルコは空賊たちから船を守る賞金稼ぎとして暮らしていた。あるとき空賊連合に雇われたアメリカ人パイロット、カーチスと出会い、撃墜される。生き延びたポルコは愛機を修理しようと工房に持ち込み、そこでフィオという少女に出会う。

 

おじさんの夢小説みたいだ

作画は抜群にいいけど、ストーリーはなんというかおじさんの夢小説感がありますね。タイムラインでもよく突っ込まれているのを見るので、それ含めて評価すべき作品なのかもしれないですけれど。

同世代の女と年下の女の子にモテてるのも男の夢っぽいし、重火器が出てくるわりに周囲の武器への認識がめちゃくちゃのんきで、死ぬかもしれないのにポルコを応援しているのでした。

戦争の匂いが色濃い映画なのに倫理観はおとぎ話みたいでひどくアンバランスです。

 

つまらないというわけではなく、物語の徹底したロマンチックな世界観や、作画の良さ、脚本の軽妙さで「ご都合主義だなあ」と思いながらも結構楽しめてしまいます。楽しめてしまうところが逆におっかなさも感じます。

宮崎駿は暴力のおぞましさを知っているとは思いますが、それと同時に、血のぬめりを脱色したような、こんなのんきな暴力作品を描けてしまう。そこに人間の二面性を感じますね。

みんなの話題に上るわりに自分ではちゃんと見たことがなかったのですが、やっぱりちゃんと見ると感想は変わるものですね。

 

 

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