ブックワームのひとりごと

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『お母さんのおむつを替えた日 ヤングケアラーの見つけ方』一ノ瀬かおる・福田旭 バンブーコミックスエッセイセレクション 感想

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お母さんのおむつを替えた日 ヤングケアラーの見つけ方 (バンブーコミックス エッセイセレクション)

 

あらすじ・概要

主人公の母親は、霊や神が見える不思議な人だった。その能力で人を助けると同時に、主人公のことについては雑で、お金の管理ができず、病気になっても主人公を頼りっぱなし。優しい主人公は自分が困っていることを周囲に上手く話せず、閉鎖的な関係に取り残されていく。

 

見えない問題としてのヤングケアラー

協力者、福田旭の半生を漫画家がコミカライズした作品らしいです。

主人公の母親は霊能者で、他人の悩みをあれこれ引き受けては解決していました。オカルトなことを信じるかは別として、ほとんどお金をもらわず、周囲から慕われていたのを見るとものすごい悪人には見えません。

しかし息子である主人公に対しては平気で不実をし、自分の看病を一方的に任せ、子どものためにお金のやりくりすらしないという体たらくです。

親子問題の本を読んでいるとときどきこういう親子がいます。親は家族以外には人望があり、その一方で身近な家族は搾取して当然だと思っています。

こういう人間の二面性を見ると、人間って何なんだろうという気がします。

 

「ヤングケアラーの見つけ方」というサブタイトルの通り、見えない問題としてのヤングケアラーを取り上げた漫画でした。

周囲からは美談として扱われますし、子ども自身もどうしていいかわからず自分がヤングケアラーであることを隠してしまうこともあります。

周囲が閉鎖的になりがちな親子関係のことを気にする必要があるんだろうなと思いました。

 

 

『ヤングケアラーってなんだろう』渋谷智子 ちくまプリマ―新書 感想 家族を支える子どもたちの実態

『私だけ年を取っているみたいだ ヤングケアラーの再生日記』水谷緑 文芸春秋

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