あらすじ・概要
バックパッカーとしてインドに夢中になり、サッシーというインド人と結婚した著者。バックパッカー時代のインドの思い出や、インド人夫の出身地への里帰り、インド特有の文化を面白おかしく描く。インドの冠婚葬祭や家族観は日本のものと異なっていて……。
バックパッカーがインド人男性と結婚する
だいぶ昔の話で現代のインドとは違うようですが、それでも面白かったです。
個性的で優しいインドの人たちとの交流が面白かったです。
特に、著者の夫の実家、ケララでのできごとが興味深かったです。自然豊かな中で暮らす大家族。日本より濃くて大仰な近所づきあい、結婚事情、冠婚葬祭のやり方など知らないことばかりで楽しかったです。
自然豊かなので虫や害獣の脅威も大きく、ほっこりした途端にはらはらさせられるのも笑いました。
バックパッカー文化も面白かったです。インドと言う国にハマってしまった世界各地の旅行者が織りなすトラブルと笑いがおかしかったです。
中には麻薬や死亡事件、取り返しのつかないこともありなかなか恐ろしかったです。
著者はノンポリではありますが、長くインドに関わるうちに、カシミール問題やチベットから亡命してきた人々など、紛争や迫害についても知っていくこととなります。
特にカシミールが観光地だったころの思い出と、出会った人の別れがせつなかったです。紛争によって荒れていくカシミールに著者は行かなくなりますが、そこで暮らしていた人たちと連絡がとれなくなってしまいます。どこかで生きていると信じていたいですし、本当のことを知ってしまうのが恐ろしくもあります。
『インド神話』沖田瑞穂 岩波少年文庫 感想 神々の荒々しくユニークな物語 -

