あらすじ・概要
王女レティ―ツィアは政治的に対立する兄たちが国を分裂させないように、「おこぼれ」で次期国王に選ばれる。国王はナイツオブグラウンドと呼ばれる騎士たちを集めなければならない。彼女は騎士の第一席デュークとともに国内のトラブル解決とと騎士集めに奔走する
エンタメ性と重層的なテーマがすごい
1巻ごとに盛り上がりを作りながらも、長編としてのオチもつけ、多重的なテーマをうまくまとめ、大量の登場人物をきちんと描いていくライトノベルです。
ここまで来ると職人芸めいたものを感じます。
ふたりの兄の政治的対立で国が分裂するのを防ぐために次期国王に選ばれたレティ。「おこぼれ姫」として意に沿わない権力を得たわけですが、本人は女王として国の平和のために奔走します。
実はレティは騎士王の生まれ変わりで、歴代の騎士王の生まれ変わりと会話し知恵を借りるということができます。また、騎士王の剣の能力を使って魔法めいた不思議な技を操ります。
ある意味チート能力を持つわけですが、そんなチート能力をもってしても世界の平和は得られません。レティは毎回苦戦し、辛くも危機を乗り越えます。そのハラハラドキドキ感がよかったです。
なるべく人を殺したくない、不幸な人を増やしたくないと思って努力するレティは本当に王の器だなあと思いますし、読者として応援したくなります。
多くの人が騎士としてレティに頭を垂れるのも納得です。
そしてレティーツィアとデュークの主従の両片思いの行方が面白かったです。
女性向けの中では恋愛色が薄い方なんですが、これはこれで硬派でよかったです。
ある意味主従CP好きにとっては最高の結末を迎えてくれて天を仰ぎました。最高過ぎる! もっとやってほしい。

