ブックワームのひとりごと

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『はじめての哲学的思考』苫野一徳 ちくまプリマー新書 感想 掘り下げて考えることは生活に影響を及ぼしている

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はじめての哲学的思考 (ちくまプリマー新書)

 

あらすじ・概要

社会の役に立たないと言われがちな哲学。しかし、それは誤りである。人々が知らないうちに、哲学は社会に大きな影響を及ぼしている。民主主義や人権、日常生活にかかわる哲学の存在を解説し、哲学的思想を学ぶことの大切さを語る。生活に役立つ「哲学」について考える新書

 

哲学はどのように社会の役に立つのか

哲学がどのように社会の役に立つのかを説明する本。

人間には偏見があり、いつも正しく世界を認識しているかはわかりません。哲学とは恋愛、政治、人間関係など、あいまいな概念を掘り下げて説明することによって、普遍的なものを見出そうとする試みです。

「感じ方は人それぞれ」なのは当たり前ですが、それを強調しすぎると学問も何を語っていいのかわからなくなります。人間にとって本当に学ぶべきことは何なのか、ということを知る上でどうしても抽象的思考は必要になってきます。

見ているもの、感じていることは絶対ではないけれど、「そういう願望がある」ということは本物なのだという著者の主張は面白かったです。

 

また、現代の民主主義や人権思想には哲学が大きな役割を果たしています。当時の哲学を学ぶことは民主主義や人権思想の発展について学ぶことでもあります。

最近社会情勢が不安定で、あまりにも大量に多くの情報に飲み込まれてしまうからこそ、ひとつのことをゆっくり考える時間を持ちたいと私は思いました。

 

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