あらすじ・概要
ヴィクトリア時代にはすでにインターネット技術のようなものがあった。電気技術による電信の黎明、そしてそれによる文化の変化を書く。発明家同士の発明合戦、新技術の興亡、そして電信によってつくり替えられた三行や商業の仕組みを説明する歴史書。
栄枯盛衰のスピードが速い
モールス信号などの電信初期の技術から通信の秘密を守るため暗号が発展していたことですね。暗号を禁止していたにもかかわらず、電信技術では暗号が横行し、止められないほどだったとか。
今でもインターネット技術と暗号は切っても切れない関係にあります。
また、通信しているうちにオペレーター同士が恋愛したり、出会ったりなどとすでに電信技術を使った恋が発生しているのが面白かったです。コミュニケーションあるところに恋愛あり。技術が発展するほどに恋愛もそこで発生するのは必然なのかもしれないですね。
真空の力を使って文字の書かれた紙を管の中で飛ばす空気管など、現代では使われなくなった技術も多いです。
というか空気管って実在する技術だったんですね。オーウェルの『1984』に出てきた覚えがありますけど。スチームパンク世界観のあるあるフィクション描写なのかと思いました。
空気管も考えてみればすごい技術ですが、あっさりロストテクノロジーになってしまう技術の進歩のスピードが恐ろしいです。
他にも使われなくなった電信技術派多く登場します。栄枯盛衰が激しいです。
私は技術に詳しくないので科学的には理解しきれないところもありましたが、電信にまつわる人間模様だけでも面白かったです。
『茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会』角山栄 中公新書 感想 茶に関する植民地支配と日本茶の敗北

