ブックワームのひとりごと

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『コンフィデンスマンJP』見た 優しい詐欺師たちの嘘と本音の話

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コンフィデンスマンJP

 

あらすじ・概要

ダー子、ボクちゃん、リチャードの三人は信用詐欺師(コンフィデンスマン)。大富豪や大企業の社長など、社会的信用のある人たちを騙してお金を稼いでいる。ターゲットとである「オサカナ」を見つけたら、ダー子たちは彼らを騙すためさまざまな職業に擬態する。

 

当たり前を疑いつつも優しい

パワハラ、横暴など「社会的に成功している人たち」をやりこめ、大金をせしめるストーリー。構造自体はざまぁ系に近いですが、それだけに頼らない面白さがあります。

各話ごとに世間で「普通」とされる価値観が、それは本当に普通なのか? もっと別の考え方ができるんじゃないか? という展開が提示されます。

やりこめられたことで再出発したり、価値観を見直したりするキャラクターも少なくありません。

また被害者も、詐欺師たちの行動にかかわらずしれっと立ち直っています。弱い人間がしたたかに生きることを否定しないところがいいですね。

騙す手段も毎回皮肉が聞いていて楽しいです。

主人公、ダー子のキャラクターも、恋愛規範にこだわらず、しかしどこか素直で、魅力的でした。

 

 

作品の中で新しい価値観を提示したところで、エンターテインメントは「楽しく」なければならない。

当たり前を疑うことと、エンターテインメントとして楽しいことを両立した作品だと思います。

 

 

 

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