あらすじ・概要
著者の父がくも膜下出血をきっかけに一気に老け込んでしまった。体が弱ったのはもちろん、忘れっぽくなったり欲求のコントロールが苦手になったり。著者と母は父の変化に戸惑いながらも、福祉や医療の助けを経て、父親の老いに対して対策と受容をしていく。
大切な人が弱っていくのって悲しい
大切な人が弱っていくのは悲しいなあと思う漫画でした。
頭がよくて優しい父親が、くも膜下出血をきっかけに弱っていき、記憶や感情にも異常が見られるようになります。
父親が愛しいという気持ちと、弱っていく父を見るのがつらいという感情の間で著者は悩みます。
著者は父親が50代のころの子どもであり、若いうちに父の老いを受け止めなければならない運命にありました。
理屈ではわかっていても現実を受け入れるのがつらい、というのが読んでいる側としてもわかってしまいました。
母親も夫が認知症であることをなかなか受け入れられず、病院に行くことを渋ってしまいます。
愛する家族が認知症になって助けが必要になることを受け入れるのはつらいです。やっぱり頭がよかったことを知っているし、弱者だと認めたくはないからです。
それでも医療につながって福祉サービスを使わないと家族も生活ができません。早めに弱さを認める勇気を出すことが大事だと思いました。
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