ブックワームのひとりごと

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『ネット依存症』樋口進 PHP新書 感想 インターネットにハマっていく人間たち

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ネット依存症 (PHP新書)

 

あらすじ・概要

アルコール依存症の研究者である著者はネット依存症の治療も行っている。著者のもとに現れるのはゲームで不登校になってしまった子や、SNSで連日の夜更かしをするようになってしまった子。当事者や親と対話するうちに、現代のネットの危険性や子どもたちの寄る辺なさを知る。

 

依存の陰にある寂しさ

SNSやゲームに依存してしまう人々の姿と治療法について語る本。

空き時間だけではなく、睡眠時間や休息の時間を削ってでもインターネットをやってしまう人たち。人間関係のトラブルを起こしたり、栄養不足や運動不足など健康に異常をきたしてしまいます。

著者はインターネットをやっている時間の記録や、家族との関わりを通して

 

また、とある人がネット依存症治療のためネットゲームをやめることをゲーム内で宣言したら、引き留められるどころか「自分もそうなので、頑張ってほしい」と言われたというのが印象的でした。

そのくらいネット依存症で悩む人は多いのです。

本当はやめたい、自分のためにもならない、でもやめられないという患者の苦悩を感じました。

依存症の陰には社会にうまく適応できないという悩みがあります。

ずっとブログ記事を確認し続けている女性は、コミュニケーションが苦手で自分がブログを書くなんてもってのほかだと考えていました。

本人の努力も必要ですが、社会の方が彼らを受け入れる余裕を持つことが大事だと思いました。

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