ブックワームのひとりごと

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『平安あや解き草紙』小田菜摘 集英社オレンジ文庫 感想 宮廷で働く女性が人間関係に翻弄される

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平安あや解き草紙 ~その姫、後宮にて天職を知る~ (集英社オレンジ文庫)

 

あらすじ・概要

伊子はかつての恋人の一言から三十路になっても独身を貫いていた。伊子は16歳の今の帝に請われて内侍として仕えることになる。しかし伊子は、年の差がある帝を恋愛対象と思うことができなかった。伊子は伊子で、元恋人との関係が復活する。

 

お仕事小説にふさわしいオチ

宮中の女官内侍になった主人公ですが、帝に言い寄られ、困ってしまうことになります。

30代の人間からしたら10代の人間として付き合うのはちょっと⋯⋯となるのはわかりますし、年下と言えど身分上は目上なのではっきり断ることも難しいです。主人公が態度をあいまいにせざるを得ないことに説得力なあります。

また、主人公は恋愛としては別の人が好きなので帝とはあくまでプラトニックな関係でいたいのだろうなと思います。

しかし状況的に帝に寵愛されるなんてサイコーじゃん? みたいに思う人も多いのでそれもややこしいです。人間関係面倒くさい。

主人公はひたすら人間関係に翻弄されながら仕事をしています。

 

 

恋愛の成就で終わるのかと思いきや、それとは違った結末にびっくりしました。

でも女性向け作品は恋愛の成就で終わらなければならない、というのも私の偏見ではあります。

読み終わってから振り返ると、この作品は恋愛小説ではなくお仕事小説でした。なので特殊な結末ですが、この終わり方でよかったと思いました。

 

 

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