あらすじ・概要
老いは人間の歴史において普遍的な問題である。江戸時代の武士はどのように親を介護していたのだろうか。実際に古文書に介護がどう書かれていたかを紹介し、日本の歴史における「介護」を考えてみる本。
日本人はどう老いに向き合ってきたか
江戸時代の武士がどのような介護をしていたか語る本。 現代と同じところもあれば違うところもあり、面白かったです。
別の家に住む親を介護するために通ったり、今で言う認知症の問題だったり、今と変わらないことで悩んでいます。その姿は哀しい一方で、介護が人間の普遍的な悩みだと思うとほっとする面もあります。
江戸時代は儒教の教えが強く、政治的に安定した時代だったからか介護にはある程度理解があったようです。無論今のような福祉制度はないので、昔にしてはというただし書きがつきますが。
愛する親を助けたいという「情」の領域が常にある一方で、「介護をすべき」という倫理観は時代によって差があります。
儒教の親を尊敬する価値観や、世間の目など、介護に向けられる他人の視線は時代によって移り変わります。
老いることの醜さばかり強調される時代もあります。
介護をする、される人だけではなく介護をしない人は介護をどう見るべきか⋯⋯ということを考えてしまいました。
本人だけではなく社会全体の問題でもありますからね。
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