あらすじ・概要
地中海の国、イタリア。まとまった国家がなく、大都市が周辺地域を従える状況で、「国民国家」なかなか形成されなかった。ルネサンスで繁栄したイタリアや、イタリア統一までのこと、ムッソリーニによるファシズム台頭など、イタリアの歴史を追ってみる本。
輝かしいけどややこしいイタリアの歴史
イタリアではフィレンツェやナポリなど、大きな都市が力を持ち、周辺地域を従えていました。
王が権力を持つ他のヨーロッパとは違う政治体制を持っていました。
「イタリアを統一すべき」という価値観は比較的最近生まれたものです。
しかもイタリアを狙った周辺各国がちょっかいを出してくるのでもう大変です。
また、北アフリカに近いため、北アフリカで難民が発生すると一番に対処しなくてはいけないのはイタリアです。
戦乱から逃れたいという人々の気持ちに罪はないものの、たまたま難民が少ない土地の人間からあれこれ言われるのはイタリア的には腹が立つでしょうね……。
政治的混乱続きの一方、ルネサンスが生まれたり、商業が発展したり、最先端の思想が発生したりと文化的には進んだ地域でした。
よくイタリアを後進国扱いする人がいますが、絶対王政こそ進んでいる国というのも権力に都合のいい思想すぎてどうかと思います。そもそもイタリアが混乱してたのもいわゆる「ヨーロッパの進んでいる国」の干渉のせいでもありますし。
なぜ温暖で豊かだった南イタリアがヨーロッパの貧困地域になってしまったのか。イタリアンマフィアの問題など、興味深かったです。
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