同性が好きなゲイであり、生計を立てるために売春し、波乱万丈な人生を生きてきた著者。そんな著者が周囲の人たちに「つらいと言えない」ことをテーマにインタビューする。十人十色の「言えない」事情、そしてつらさを抱えながらも生きていくヒントを知るコミックエッセイ。
「つらいと言えない」をテーマに著者が友人にインタビューしていく漫画です。
著者がゲイであるので、LGBTQの人々も多く登場します。
社会の差別がつらい、仕事がつらい、家族がつらい。つらいと言いたいけれど言えない。
「つらい」というSOSを受け取る側も余裕がないことが多く、うまくいかないなあと思いました。
心の中の柔らかいところだからこそ気軽に共有できません。
登場する人たちはカウンセリングや自分しか見ないSNS、私小説などに「つらさ」を吐き出して行きます。
そういう手段に至った理由も人それぞれで、人生の悲しみが骨に染みるようでした。
「空気を読み続けたらいないものとして扱われるようになった」という人が印象的でした。
この人はおそらく周囲には何を考えているのかわからない人に見えていたのではないでしょうか。
自分なりに努力して相手に合わせようとして、それがうまくいかないのは本当に苦しいなあと思いました。
ただ、この人は他のやり方を知らなかったから……。
高齢ゲイの人の話もよかったですね。
つらさを抱えて生きることは悪いことではありません。また、自分ではどうしようもない社会の流れや雰囲気もあります。今の自分のまま、つらさを抱えて生きてるだけで頑張っているのかもしれない。そう思いました。
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