ブックワームのひとりごと

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【食べ物・文化】日本国内の地域を舞台にしたコミックエッセイおすすめ50冊【ローカル】

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今回は日本国内をテーマにしたローカルコミックエッセイをまとめました。

調べているうちに楽しくなってしまってめちゃくちゃ長くなりました。

 

 

北海道・東北

『おいしい大地、北海道』すずきもも

おいしい大地、北海道! (コミックエッセイの森)

北海道で暮らしているイラストレーターの著者。彼女は食べるのが大好きで、自分で料理もする。そんな著者が北海道のおいしいものを漫画で紹介。巨大なラワンブキ、ジビエのエゾシカ、いろいろなチーズなど、北海道だからこそ食べられる魅惑の食材を語る。

あまり深く考えずに「おいしそ~」と読んでいられる本でした。絵柄もかわいらしく、イラストもデフォルメされつつもシズル感がありました。

一話ごとにおいしいものの紹介や、おいしいものを作っている牧場や畑で体験したことなど、そして簡単なレシピが描かれています。

紹介される食べ物は外国のものや郷土料理など、ちょっと珍しくて楽しそうなものが多いです。こういう「ちょっと珍しいもの」って食べてみたくなりますよね。

登場する食べ物も巨大なラワンフキやキャベツ、エゾシカなど、本州では気軽に食べられないものが多くて面白かったです。

私はフキが好きなのででっかいフキは気になりますね。フキのお寿司やフキの肉詰め食べたい。

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『ホッカイダー』神威バズ

北海道旅エッセイ漫画 ホッカイダー: 1巻 (バズ文庫)

北海道に魅了された旅人「ホッカイダー」の著者は北海道の様々な場所をバイクで巡っていた。そこで出会った北海道の雄大な自然や、おいしい食べ物に感動する。また、旅人同士の出会いも楽しみの一つだ。知られざる北海道を愛する人々を描くコミックエッセイ。

北海道にはその雄大な大自然に惹かれた旅行者が多いです。北海道ばかり旅行する人々をホッカイダーと呼ぶそうです。
北海道はこんなに無料のキャンプ場多いんですね。知らなかったです。
何もない原っぱを走り続けたり、野宿をしたり、旅の途中でバイトをしたり、ホッカイダーたちの豪快な旅の仕方が面白かったです。
体力のない私には絶対にできない旅行なので、なおさら興味深いです。
著者が展望台から地平線を見るシーンが印象的でした。海や山の多い日本ではなかなか地平線を見ることができません。
自分も地平線をちゃんと見たことがないので見てみたいです。

旅行者同士の出会いも面白いです。
その日のうちに意気投合したかと思ったら、出発時にはあっさり別れてしまいます。その差が独特でした。

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『ウッシーとの日々』はた万次郎

ウッシーとの日々1 (はたまん文庫)

著者は北海道の大自然の中、犬と暮らしている。飼い犬ウッシーとの交流、北海道での釣りやスキー、そしてそれにまつわる人間関係を漫画に描く。美しい自然を楽しみつつ、ドジで情けない話題もユーモアを交えて語る。

北海道で犬とスローライフ! というと嫌味になりそうですが、生活感丸出しなのでうらやましくて嫌という気持ちが起こりません。
著者が大自然を楽しんでいるのはうらやましいですが、虫や寒さなど現実味のある生活を見せられると「別にうらやましくはないか……」となります。そのバランスがよかったです。
単純でラフな絵柄でも「壮大な自然なんだろうな〜」とわかる絵なのですごいです。
長期連載なので作中でも途中から携帯電話が登場します。テクノロジーの進歩を感じました。
いや本当に携帯電話って世界を変えすぎててなかった頃のことを思い出せないんですよね……。
長期連載は世相の変化を感じられるので面白いです。

ダム建設についての反対意見が描かれているのも時代性を感じました。

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『北のダンナと西のヨメ』横山了一

北のダンナと西のヨメ

北(北海道)と西(兵庫県神戸市)のふたりが結婚したらさまざまな文化の違いがあった。北海道と兵庫県の文化を紹介しながら、夫婦の面白トークが炸裂。お互いに突っ込み合いながらも相手の文かも知っていく。

 

関西人なので妻の意見にはあるある~と思いながら読みました。

妻のちゃきちゃき下しゃべり方が愛しかったです。

あと親戚に北海道で暮らしている人がいるのでその人のことも重ねてしまいました。

妻と夫の文化の衝突が1ページほどの漫画でポンポン展開していくのでサクッと読めました。

いくらをふりかけ感覚で食べる夫に笑いました。

笑っちゃったのは妻が大阪出身の芸人たちに対してあれこれ思っているところですね。

上沼恵美子とか……芸能人としては面白いけど邪悪というのはまあわかる。自由なこと言うので面白いんですけど。

関西に戻ってくると毒舌になる芸人はとても多いです。テレビ局が自由に話させてくれるからでしょうか?

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『ねこ鍋「おらほの猫ら」』奥森すがり

ねこ鍋「おらほの猫ら」

岩手で猫と暮らしている人のコミックエッセイ。東日本大震災をきっかけに漫画を描き始める。著者と猫のほのぼのとした日常を、優しい語り口で描いていく。その他に岩手についての文章や写真も収録している。

東日本大震災のライフライン停止で時間ができたのをきっかけに描かれた作品です。
方言はさほど強くないですが、日常の何気ない時間に岩手弁が使われているのがいいですね。
農業をしながら猫を飼うまったり感がよかったです。
大自然の中で戯れる猫の写真もかわいかったです。

著者は猫が土鍋に入っている写真、「ねこ鍋」で有名になった人。そういえばそんなものが流行った時期もありました。

文字のエッセイ部分は地元の風習や東日本大震災のその後のことが書いてあります。著者は震災の次の日から漫画を描き始めたようです。

今まで漫画を描いたことのない人がここまで作品を完成させるのはすごいです。

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『女ふたり原付で東日本横断して水曜どうでしょう祭りに行って来た!』カワサキカオリ

女ふたり原付で東日本縦断して水曜どうでしょう祭に行って来た!

著者は「水曜どうでしょう」というテレビ番組に憧れ北関東から東北を縦断して北海道の水曜どうでしょう祭を目指す。カブの運転は初めて、道中はトラブル続きだ。旅のトホホなエピソードや、どうでしょうを愛する人たちの応援もありつつ北海道へ到達する。

水曜どうでしょうのことは全く知らないんですが面白かったです。

「旅に出てよかった」というよりはドジで悲しいハプニングの連続です。

泊まる場所も安宿なので、著者たちには嫌なことも多いです。ゆかたが臭くて困ったシーンには笑いました。

それでいて、どうでしょうのシールを貼っていたからか各地のどうでしょうファンに声をかけられ、優しくしてもらったのが印象的でした。こういう話はほっこりしますね。

著者たちは何日もの旅の果てにどうでしょう祭りにたどり着きます。イベントの屋台を楽しんだり、どうでしょうの新作を見たり、ライブを見たりと満喫します。

イベントの混雑っぷりやここにきての失敗も面白かったです。

こんなくたくたになっているのに最後に著者たちが夜行バスに乗って帰るのがまた笑ってしまいました。体力的につらすぎる旅でした。

 

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『ナガサレール イエタテール』ニコ・ニコルソン

ナガサレール イエタテール 完全版

東日本大震災の津波により、家が流されてしまった著者の実家。認知症が進み、故郷を恋しがる祖母のために、母は家の建て直しを決意。しかしそんな折、母ががんに侵されてしまう。著者は認知症の祖母と病気の母に代わって、実家を建てる音頭を取ることになってしまうが……。

面白いというよりも、他人の人生の1ページを垣間見たような作品でした。

正直津波で流された場所にもう一度家を建てるより、親類を頼って関東で暮らす方がよほど安全です。今後乗り越えなければいけない介護の問題も考えるとそうでしょう。

しかし故郷に帰り、仮設住宅へ入り、知り合いや故郷の風景を見たとたんに生き生きとし出す著者の祖母を見ると何も言えなくなってしまいます。

「正しい判断」をすれば人は幸せに生きられるわけではありません。ときには正しさより心を優先する必要があるのでしょう。

大震災、病気、認知症と波乱万丈な話題が続きますが、ほどよく力の抜けた語り口で、暗くなりすぎずに読めました。

不謹慎にならない程度の不真面目さがあるから、つらい状況も笑い飛ばせます。

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『ふくしまノート』井上きみどり

ふくしまノート1 (バンブーコミックス すくパラセレクション)

著者が福島に暮らす人たちにインタビューを行い、東日本大震災後の福島の姿を描く。農業や漁業のこと、子育てのことなど、放射能に振

登場する福島の人々の思いはさまざまです。もう福島は安全だと思う人、放射能の被害を恐れて県外に逃れた人。

福島を出た人ですら、かつての故郷のことを考えて葛藤し、罪悪感を覚えています。

また、『ふくしまノート』は数年単位で描かれたシリーズです。それゆえに連載中に福島の人たちの価値観が変わっています。放射能が怖い、よくわからないという状態から、次第に放射能のことは話してはいけない雰囲気になっているようです。

もちろんデマはよくないですが、放射能のことが禁句になってしまうのはもっと恐ろしいです。自由な議論が許されて初めて知識は価値が出てくるのだと思います。放射能の研究にも影響が出てしまいそうです。

未来へ希望を持ちたいという気持ち、それでも存在する絶望や痛み、ふたつの心で揺れ動く被災者たちの物語でした。

り回される福島の人たち。原発事故は、確かに日常を変化させてしまった。

 

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関東

 

『東京おんな一人飯』日高トラ子

東京おんな一人飯 (角川書店単行本)

東京でアルバイトを渡り歩きながらながら漫画家で食っていくことを目指す著者。当然高収入ではない彼女は東京でお得なお店で食事をする。とんかつやインドカレー、たまの豪華な食事など、東京ならではの風景をノリのいい空想とともに描き出しながらも食べ続ける。

独特の派手なリアクションを繰り返し、ギャグっぽさが強い漫画です。

おしゃれな店ではなくお手頃で庶民的な店ばかりなのも面白いです。

売れない漫画家であった著者は糊口をしのぐために多数のアルバイトを渡り歩いていました。プロのフリーターともいえるその姿も興味深かったです。

料亭などの着物を着るアルバイトもこなしていました。着物を着るバイトは時給がいいらしいです。ああいうところの従業員ってアルバイトなのか……。ちょっと夢が壊れますね……。

著者のアカウントを確認したら今もアルバイトしているようで、漫画家で食っていくのって大変なんだなと思いました。

しかし、東京のランチの相場が数百円安いので、今との物価の違いを感じます。紹介されているような600円代のランチなんか東京より物価が安いこの辺でも見かけなくなりました。

 

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『おさんぽ大王』須藤真澄

おさんぽ大王 1巻 (ビームコミックス)

著者はいろいろな場所を「おさんぽ」する。東京の観光地、日常を送る街、他の地域や海外などその場所は多岐に渡る。締め切りに追われ、猫と暮らしながらも面白おかしく「おさんぽ」を描き続けるコミックエッセイ。

おでかけエッセイ漫画。

著者が東京住まいなので関東の話が多いです。たまに海外や日本の他の地域の話になります。

観光をしたり、買い物をしたり、工場で見学をしたり、とにかくテーマが多種多様です。

漫画にしては文字数は多いですが独特の言葉のセンスで読んでて飽きませんでした。

話の展開もうまく、どんな話にも何かしらの笑いどころがあります。構成力を感じました。

そして絵が安定して上手いです。ちょっとした雑貨や背景に至るまでかわいらしく丁寧に描かれています。ベテラン感があります。

テーマによって作画クオリティが変わらないのがすごいです。

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『浅草うねうね食べある記』上野うね

浅草うねうね食べある記 (ぶんか社コミックス)

浅草にほど近い場所で暮らしている著者夫婦。趣味は浅草を散歩すること。浅草を巡る上で出会った店を取材し、店の由来やこだわりを聞きながらおいしいものに舌鼓を打つ。浅草に行きたくなるコミックエッセイ。

書いてある内容自体は変わったものではないですが、取材がしっかりしており、情報量も多いので読みごたえがあります。本当に浅草が好きで描いているんだろうなということが伝わってきます。

食べ物の味だけではなく、取材中の店主とのコミュニケーションが描かれているのはいいですね。

 

大衆文化編では浅草で行われているショービジネスが紹介されており、こういう古い大衆文化に興味があるので面白かったです。

お笑いや落語、大衆演劇、プロレスなど、俗っぽくて懐かしい、それでいて新鮮な話題でした。

ストリップもかなり気になりますね。

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『東京もぐもぐおいしいもの探し』たかはしみき

東京もぐもぐおいしいもの探し (ねーねーブックス)

食べることが好きな著者は、東京のグルメエッセイの仕事を引き受ける。東京ならではのグルメを求めていると、自然と老舗路線になり……。歴史の深い東京のグルメスポットや、東京だからこそできる体験、東京のおみやげを紹介するイラストエッセイ。

面白かったです。何より描写が詳しくて「行ってみたい」と思わせる力があります。

食べ物のイラストもものすごくリアルというわけではないけれどおいしそうで、著者の画力を感じます。

東京の老舗ってどうしても近寄りがたいんですけど、著者が行ってみていろいろ体験したことを描いてくれるとちょっとハードルが下がる気がします。

作品の本題とは関係ないんですが、東京のおみやげの章で私の好物「ごまたまご」が9個入り600円台で売られていて時代の流れを感じました。今は10個で1000円くらいするんですよね。

食品価格の高騰を感じます。

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『上京はしたけれど』たかぎなおこ

上京はしたけれど。 (コミックエッセイ)

イラストレーターになりたいたかぎなおこは、東京に出てイラストの仕事がしたいとやってきた。しかし絵のことは考える暇がなく、毎日アルバイトの掛け持ちに追われる日々。家賃が高いのでしっかり稼がなければならない。次第に、イラストに打ち込むことができないことに葛藤してしまう。

東京で夢を追うために、貧乏をしている著者が面白かったです。

何せお金がないので、同じ服を染め直して着たり、アルバイトで食いつないだりする日々です。

好きなのは実家に帰ったときのエピソードです。実家には帰りたいけれどお金がかかります。しかも服がないので、粗末な衣服を着て帰る羽目に

勇気を出して新しく服を買った著者は、新しい服で実家で過ごします。しかし、何度も同じ服を着続けているのに笑いました。

一着しかない「いい服」を着続けようとするところに笑いましたし、本当にお金がなかったんだろうなと思います。

地方に住んでいるきには信じられなかったような狭い部屋に住んだり、人生うまく行っている人を見て葛藤したり、悩みは今の人とそれほど変わらないなあと思います。

そしてショーウィンドーの仕事が舞い込んだときはよかったなと思いました。

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『ハードモード離島青ヶ島行って来た』後藤羽矢子

ハードモード離島青ヶ島行ってきた

離島、青ヶ島に取材に行きたいと思っていた著者は、友人とともに青ヶ島へ旅立つ。八丈島経由で青ヶ島にたどり着き、離島の景色やグルメを堪能する。しかし青ヶ島は、脱出困難な島でもあった。

著者たちは離島に足止めされ、ヘリコプターも船も出ずに何日も待たされます。島の人たちはこれが日常なのはすごいです。

実質的に青ヶ島から離れられない話がメインになってしまいましたが、離島エピソードもふんだんに語られています。

地熱で調理をしたり、サウナを作ったりするのは面白かったです。二酸化炭素も出ないし、これがエコというやつでしょうね。地熱、もっと気軽に使えるエネルギーになるといいのですけれどね。

その他にも道を歩いていると島民が車に乗せていってくれるとか、数か月に一度美容師がやってきて髪を切ってくれるとか、面白いエピソードが多いです。

うちの近所では絶対に知らない人の車に乗ってはいけないので、治安の差を感じました。

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『流されて八丈島』たかまつやよい

流されて八丈島~マンガ家、島にゆく~ (ぶんか社コミックス)


八丈島に移住してきた著者は、島暮らしの日常や島の施設、特産物、近所の人達のエピソードを紹介する。離島ならではの世間の狭さ、不便さ、日常生活の悩みなど、きれいごとではない部分も語る。

7巻にわたる長期連載ならではの面白さもあってよなったです。

八丈島は離島ではありますが、その中では比較的人口が多いです。様々な商店や学校、病院もあります。ただしチェーン店はないので、おみやげにチェーン店のドーナツやフライドチキンをもらうと人々が大喜びする場面も。
島の中で恋愛が完結してしまうので、友人と元カレ元カノが同じなのご日常茶飯事です。狭い世界で大変です。
八丈島は流刑地であるため、ところどころに物騒な言い伝えがあります。先祖が流刑人という人も。ちょっと怖いですが、それも歴史の一部ですからね。
もちろん雄大な自然やグルメなど明るい話題も多いです。私はなかなか遠くへ行く機会がないので、面白かったです。

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『明日、地震がやってくる!』世鳥アスカ

明日、地震がやってくる! (ホビー書籍部)

千葉に暮らしていた著者は、3.11で「液状化現象」に巻き込まれる。建造物が傾き、計画停電が実施され、そして、なかなか終わらない断水に悩まされる。東京から一番近い被災地を描いたコミックエッセイ。

「液状化」がどういうものか知るきっかけがなかったので、このコミックエッセイで知ることができてよかったです。

揺れに合わせてぶよぶよ動く道路、盛り上がったマンホールなど、錯視みたいなできごとが実際に起こるのは恐ろしいですね。

 

長い断水に悩まされる著者たち家族に、お風呂を貸してくれたり、物資を届けてくれたりする人々の支援が温かいです。

帰宅困難になった著者の父を車に乗せてくれた一般の人も! 優しさにほっこりしましす。

一方で、液状化した街を見に来る野次馬たちに腹を立てるシーンも。あちこちで写真を撮ったり、被災者を見てあれこれ噂したり、なまじ都心に近いだけに、どうしてもそういう人たちが来てしまったんでしょうね。

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『てくてく巡礼~秩父札所三十四ヶ所処観音霊場&三峯神社~』蛸山めがね

てくてく巡礼~秩父札所三十四ヶ所観音霊場&三峯神社~

秘仏が公開されることをきっかけに秩父に興味を持った著者。彼女は秩父の寺院をめぐって巡礼をする。山と山を歩きながら、秩父における信仰や文化に触れていく。巡礼をする中での交流にも心癒されていく。

巡礼の文化がある土地は、地元の人が巡礼者に親切にすることがあります。ごく普通の旅行ではあまりない距離感です。そこが面白かったです。

巡礼者同士も助け合ったり声をかけ合ったりするのが印象的でした。同じ道を誘い合って一緒に歩いたり、この先の道について教えてくれたり。

巡礼を通して、人間とのコミュニケーションを得るのは面白いです。

四国のお遍路にも似たような文化があるので、遠く離れていても巡礼に対する気持ちは似かよっているのだなあと思いました。

昔の人は自然豊かなところには神仏の力があると信じました。山を分け入り、宗教施設をめぐる著者を見ていると、原始的な祈りがあると感じます。

山を歩くことは日本の信仰に強い影響を与えているのだな……と感じました。

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『群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友だちづくり奮闘記』中川学

群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友だちづくり奮闘記 (コミックエッセイ)

「外国の人と友達になりたい」と思っていた著者は、群馬県にブラジル人が多く住む地域、大泉町があることを知る。そこで生活すれば外国人の友達がたくさんできるかもしれない。そう思った著者はその街に移住するが……。

「外国の友達ができて楽しいな」という本かと思ったら、ページのほとんどで著者がなかなかブラジル人たちの輪に入れず、もだもだしているという話でした。

でもそのもだもだ具合がおかしくて、ふふっと笑ってしまいます。一般的な日本人はそういうときなかなかノれないですよね……。

そんな著者が、自分なりに工夫して友達を作ろうと奮闘する姿が面白かったです。

終盤のビデオショップの店員さんとの交流が、ほほえましかったです。ささやかだけれど、「友達」ができてよかったですね。

人見知りの人が努力の果てに友達を得る、というのはありがちなストーリーですが、著者の人見知りっぷりがリアルで面白く読めました。

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『てんてんと歩くキモノみち 紬からはじめました』細川貂々

てんてんと歩くキモノみち 紬からはじめました

着物にあこがれながらも、その難しさに挫折していた著者。そんな中、結城紬の関係者に漫画の依頼を受ける。結城紬の肯定や特徴について学び、ついには結城紬を着ることに。結城紬に関わる人たちの悩み、そして結城紬を後世に伝えようとする活動とは……。

面白かったのは結城紬が文化財に指定されることによって、結城紬の価格が高騰してしまい、「贅沢品」としての印象が先行してしまったことです。しかし紬は屑まゆを使って作る庶民の着物で、「フォーマルではないもの」という前提があります。「値段が高いのに、フォーマルの場では使えない」という二律背反があり、結城紬は近寄りがたいものになってしまいました。

個人的には着物のマナーは現代に則していないものが多いので、多少おおらかに考えてもいい気がしています。ただでさえ着物を着る人が減っているというのに。

そんな中で、結城紬に関わる人々は古着屋を営んだり、結城紬でてきた小物を売ったりと、庶民が結城紬の接点を持つ方法を模索しています。

文化財になること=いいことだと漠然と思っていて、文化財になることのデメリットを考えたことがありませんでした。そういう意味で新しい価値観を知った漫画でした。

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中部

『鈴木みきの富士登山ご案内』鈴木みき

鈴木みきの富士登山ご案内 (コミックエッセイの森)

著者は登山が趣味。登山の中でも独特の文化を持つ「富士登山」を登山者の視点から解説。富士登山の歴史や、登山コースの違い、登山において気をつけたいことを漫画で描く。日本を代表する山のことが好きになれるかも。担当編集者と富士登山に挑戦した実録漫画つき。

意識はしていなかったですが、富士登山におけるオーバーツーリズムについて報道される今、読んでよかった漫画です。富士登山の文化、登山への心構え、富士山の山小屋のシステムなど、一通りのことが書いてあります。

ニュースで話題になっているのはこういうことなのか、という納得がありました。

日本の高山にしては登りやすく、登山のための設備もある富士山。しかし登りやすいとはいえ、命の危険にさらされることもあります。富士山の登頂率は7割です。

7割の登山者になるために、高山病や低体温症を防ぎ、日頃から運動を心がけるのが大事なようです。

最終章で著者と担当編集者は富士登山を実行しますが、同行者が高山病のため体調不良になると迷わず撤退を決めます。その潔さに感動してしまいました。

結果的に大事には至りませんでしたが、こういう潔さが、登山における生死を決めるのでしょう。

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『いつか名古屋でモーニングを』藤川ユミ

いつか名古屋でモーニングを (コミックエッセイの森)

名古屋に暮らしている著者は名古屋のモーニングについて漫画にする。名古屋のモーニングではドリンク代のみ、あるいは+数百円で豪華なモーニングを食べることができる。和風・洋風、それ以外など、さまざまなモーニングを食べ歩き、友人や家族と舌鼓を打つ。

ドリンクに無料、あるいは数百円でついてくるモーニングに目を白黒させてしまいます。今より物価の安い時代の話とはいえどうやって採算を取っていたのでしょうか。味のことよりそのことが気になります。

内容も西洋風の朝食から和食、インド料理、スイーツなど個性豊かです。「ドリンクについてくる朝ごはん」以外には共通点がないくらいです。

喫茶店以外の店もモーニング営業しているのがすごいですね。

著者の父親が喫茶店好きで毎日のように通っていたり、モーニングの土地的事情だったり、そういう子ネタも面白かったです。

文化が近い岐阜でもモーニング文化があるらしいです。

私もモーニングの本場でモーニング行ってみたいですけど、旅行先だとそんなに回れないでしょう。

こんなにたくさんモーニングを食べ歩いて漫画にできるのは、地元民の特権ですね。

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『てくてく東海道五十三次』鳥居志帆・えのきのこ

てくてく東海道五十三次 てくてく旅シリーズ

著者ふたりは東京から京都へと、東海道を歩く。宿場町でその土地の文化や食べ物に触れ、トラブルやミスも交えながら東海道を踏破していく。東海道の歴史と文化に触れるコミックエッセイ。

江戸から京都までを走る東海道をたどる企画のコミックエッセイ。

東日本のことはあまり知る機会がないので面白かったです。

特に静岡のことは全然知らないから新鮮でした。

昔からある街道なだけあって宿屋や観光施設など旅にまつわるものが多く、いろんな人が東海道を旅したんだなあと言う気持ちになりました。

東海道の出発点、東京の日本橋で写真を撮らされているシーンは笑ってしまいました。そりゃ江戸時代の旅人の格好してたら面白いですけど。

漫画の他に写真や簡易な地図も掲載されています。

著者ふたりは連続して旅しているわけではなく少しずつ踏破しているわけですが、昔の人はほぼ歩きだからすごいですよね。

歩いていくうちに文化が変化していくところも面白かったです。

こういう企画はやってほしいですね。

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関西

『身内に(ヤ)がおりましてん。』カツヒロ

身内に(ヤ)がおりましてん。 (BAMBOO ESSAY SELECTION)

著者、カツヒロのおじはヤクザだった。おじさんに溺愛されていた著者は、その過程でヤクザの世界を垣間見る。大阪を舞台に繰り広げられる、子どもから見たヤクザの暴力、犯罪、日常とは……。

 

少年である著者のおじさんはヤクザ。著者を溺愛する一方、その生活には暴力がつきまといます。そして、薬物や詐欺、未成年の搾取も。

話としてはコミカルですが、シャレにならない話題ばかりで、笑っていいのか悩みます。

特に、家出少女が家の一室にゴロゴロしていたのは恐ろしかったです。悪い大人にシンナーや薬物を与えられて育った子どもたちの今後が心配です。

メンツとプライドを重要視する、ヤクザ社会の内実も面白かったです。見栄を張り、高いものを買い続け、ケチであることを知られるのを恐れます。暴力の世界に生きていると、ナメられることは生死にかかわるのでしょう。

暴力と犯罪にまみれたおじさんの生活ですが、著者のことは我が子のように愛していたのはわかります。

それで許されるわけでもないですが、アウトローも、普通の社会と陸続きのところで生きている気がしました。

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『大阪デパ地下激戦区で働いています』猫田ゆう

大阪デパ地下激戦区で働いてます。 (コミックエッセイ)

デパ地下で蜂蜜を販売する店に就職した著者。人見知りなのに接客業に携わってしまい、最初は失敗の連続だった。しかし、来客の褒め言葉や、同僚の励ましを支えに少しずつ上達していく。「デパ地下の店員さん」がどんなふうに働いているのかわかるコミックエッセイ。

著者が同じ蜂蜜を2個買った客に「こちらのほうがお得ですよ」とチューブ型の大きい蜂蜜をおすすめするシーンが印象的でした。後日、そのお客さんはわざわざ「チューブ型の蜂蜜が使いやすかった」と電話でお礼をくれます。

このような、実際にお礼を伝えてくれる人がいるのが、接客業のよさですよね。私は今そういうお礼をもらう機会のない、会社の奥まったところで仕事をしているので少しうらやましいです。

デパ地下の店員ならではの話題があるのも面白かったです。

年末に福袋を作るシーンは、「あれ店員さんが作ってたんだ!?」と思いました。どこかの工場みたいなところでまとめて作っているのかと。

みんなが大晦日を楽しんでいるころ、店員さんたちはひたすら福袋の制作に追われる……という、世知辛い事実を知りました。

それから催事で店舗をひとりで回さなければいけないとき、近くの店舗の店員さんのみんなが助けてくれるところが少年漫画のようで熱かったです。会社的にはライバル店舗なのだろうけれど、同じデパ地下の同志なんですね。

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『ブンブン堂のグレちゃん 大阪古本屋バイト日記』グレゴリ青山

ブンブン堂のグレちゃん: 大阪古本屋バイト日記 (ちくま文庫 く 25-3)

著者のグレゴリ青山は、18歳のころ大阪梅田の古書店街でバイトをしていた。個性豊かな古書店の主や、お客さんの観察、古書店独自の文化などをバイト目線でつづったコミックエッセイ。

私もこういうレトロなタイプの古書店にはときどき行きますが、重々しい、ちょっととっつきにくいイメージで入るのに勇気がいります。最終的には入るんですけれど。

そんな敷居が高い古書店の世界を、コミカルにユーモアたっぷりに描いているところが、ギャップがあって面白いです。

コミックエッセイとは思えないくらいの濃い古書店のお客や店主たちにはめちゃくちゃ笑えますし、本を愛するがゆえの喜劇、古本屋にしかわからない古本屋あるあるが興味深いです。

本をクリーニングしたり、本を買い付けに行ったりする仕事風景を読むだけでも、面白かったです。

古本屋っていつもどんな仕事をしているんだろう? どうやって生活しているのかな? と疑問を持っている人にはおすすめの本です。honkuimusi.hatenablog.com

 

『旅ボン 大阪編』

旅ボン 大阪編

大阪の本を出すことになったイラストレーターのボンボヤージュ。三回に分けて大阪に出向き、その観光地を巡る。大阪城や道頓堀、新世界など、「べた」な世界を楽しむ一行なのだった……。

よほど近場でなければ観光地に行く機会がないので、「あ、この中ってこうなっているのか」「この体験教室ってこんな感じなんだ」と逆に興味深かったです。

特に万博記念公園はイベントや国立民族学博物館に行ったくらいなので、具体的に何があるか知りませんでした。地元のことについて何も知らない……。

大阪では、大阪のおばちゃんを探し求める著者に笑いました。

大阪人だけれど、ああいう人はめったにいないです(たまーにいるけど)

じゃあなんでああいうステレオタイプが全国に広まったかというと、大阪人サービス精神旺盛なので(商売に利用できるものは何でも使うともいう)地域外のステレオタイプに応えてしまうんだと思います。

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『わたしの舞台は舞台裏 大衆演劇裏方日記』木丸みさき

わたしの舞台は舞台裏 大衆演劇裏方日記 (コミックエッセイ)

著者は、大阪のとある劇場で大衆演劇の裏方をしている。たまたま見た大衆演劇にほれ込んだ著者は、大衆演劇に関わる仕事へ進んだのだ。大衆演劇ならではの文化、ひとりで裏方をすることの苦労、俳優の人々との付き合いなど、舞台に関わる日常を描いたコミックエッセイ。

大阪での大衆演劇という文化の存在は知っていましたが、どういうものなのかはっきりイメージはできていませんでした。この漫画を読んで、具体的に知ることができてよかったです。

まず面白いのは、大衆演劇というものは一般的な演劇とはかなり文化が違うことです。

台本はなく、座長の頭の中に入っているストーリーを俳優たちと打ち合わせて稽古をします。そのようにはっきり決まっていない脚本なのでアドリブも多く、かっこいいせりふもその場の勢いで言っている場合があります。それでいて、観客が楽しめるものに仕上げていくのはプロですね。

また、演劇と一緒に行う舞踊ショーでは「花をつける」と呼ばれるおひねりの文化があり、俳優の着物にお札をクリップで留めます。これを上手につけられるコツも紹介されていました。

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『つれづれ京都 もっと深い京都の旅』まえだなをこ

つれづれ京都: 住むように旅する京都 (旅のコミックエッセイ)

京都が好きになった著者は、京都で暮らし始めた。そこで知る京都の文化や、人間関係。もちろん和菓子に舌鼓を売ったり、路地裏のカフェで一休みすることも忘れない。京都のことがもっと知りたくなるコミックエッセイ。

イケズ文化は怖い……となってしまいましたが話としては面白かったです。

京都の和菓子をいろいろなところで食べまくる話は美味しそうでした。和菓子といっても知らない形や素材のものはあるものです。ありがちなネタではなくてよかったです。

古い町ゆえに路地が多く、路地の合間を縫って見せにたどり着くのもロマンチックでした。

しかしこんなわかりにくい場所で飲食店を経営してお金になるのかは気になります。コーヒー400円とかランチ1000円とか、飲食店としては常識的な値段ではあるから特に。ボッタクるつもりもなさそうです。

最後に著者が京都に引っ越してきたときのあれこれが描かれていたのも興味深かったですね。

身軽になるためフリマアプリで不用品を売ったり、フィルムをデジタル化したり、断捨離したり。

こういう生活感のある描写が著者の作品の面白いところですね。

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『京都タワーで朝風呂を』カツヤマケイコ

京都タワーで朝風呂を

京都で生まれ育った著者は京都についてのコミックエッセイの依頼を受ける。他の地域へのライバル心もありつつ、京都の文化をを取材してみたり、自分の過去を振り返ってみたり。知っているようで知らない京都の漫画。

京都で生まれ育った著者による京都エッセイ。
京都人の驕りを自らオープンにしていくのに笑ってしまいました。
関西人ではなく京都人として扱われたいとか他の関西府県に対する偏見とかゲラゲラ笑ってしまいます。
ここまで正直だと逆に腹が立ちません。
ただ、偏見ではあるので他の地域の人はあまり信じないでほしいです。
そのくせ京都人なのに行ったことない場所が多くてブーメランになっているのも面白いです。
京都を愛する割に本人は俗っぽいです。そこが共感もします。
地蔵盆の話が出てきたので懐かしかったです。うちの地域では一度終わったけど最近復活したらしいです。

文字も絵も多く、コマ割りが細かく、ハイテンションに情報量の多いエッセイが展開されるのが面白かったです。
内容が濃いと楽しいです。

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『きょうも京都で京づくし』てらいまき

コミックエッセイ きょうも京都で京づくし (地球の歩き方BOOKS)

京都の町家で育った著者、てらいまき。京都について何も知らない自分に気づいた彼女は、親と一緒に京都の文化を巡る。八坂神社や祇園祭、紅葉や花見など、京都出身だからこそ描ける京都の面白さを特集したコミックエッセイ。

祇園祭の謎の風習とか、八坂神社におけるイベントとか、さわりだけではなく地元民から地域密着した感想が聞けるのは本当によかったです。

個人的に好きなのはやっぱり祇園祭の回ですね。著者の夜店巡りの思い出とか、学生のころはあまり山鉾に興味ないとか、そういう生活感あふれるエピソードがよかったです。もちろん祇園祭そのものの描写も面白いですけど。

絵柄自体はシンプルではあるけれど、背景が細かく描き込まれていてそこも京都らしくてよかったです。風情があります。

観光に関するエッセイはやはりある程度絵がうまくないと面白味がないですね。

あと京都の食べ物って観光地価格だからかなり高いんですが、地元民が描いているエッセイのせいか手ごろな値段の食べ物も紹介されていて参考になりました。探せばそこそこの値段の食べ物もあるんですね。

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『京都深掘りさんぽ』グレゴリ青山

京都深掘りさんぽ (小学館文庫)

京都出身の著者は、自分の知らない京都を漫画にする。伝統産業のこと、町屋のこと、街歩きして目にするものなど。京都出身だからこそついつい見逃してしまう京都の文化を、改めて発見し、大事にしようとするコミックエッセイ。

京都出身の著者が京都の見どころについて語る漫画。著者は文化が好きですが、京都については知らないこともあり、そのバランスが面白く読めました。

京都にあるものに新鮮に驚きながら、学んでいけるのがよかったです。

好きだったのは山城区の回ですね。京都府の一部ですが、何かと存在感の薄い山城。その山城出身の友人が、著者のことを案内してくれます。京都中心部より自然豊かだし、レトロでいいなと思ったら、最後に連れていかれた場所に衝撃を受けました。こんなんコントみたいで笑っちゃうでしょう。

友人の山城への地元愛が光る回でしたね。

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『京都「トカイナカ」暮らし』グレゴリ青山

京都「トカイナカ」暮らし

和歌山の田舎から京都の亀岡に引っ越してきた著者。自然豊かで、京都駅へのアクセスもいいその土地で、著者は充実した生活を送っている。京都市内のお出かけスポットから、亀岡の豊かな自然の魅力、二ホンミツバチの養蜂にチャレンジした記録など、さまざまな情報を届ける。

その土地に住んでいないと書けない情報が多く、ローカルネタ好きとしては面白かったです。

特に面白かったのが養蜂の記録ですね。はちみつ欲しさに、巣箱を作って二ホンミツバチを誘い込み、暑い日は日陰を作ったり冬は防寒対策をしたりして世話する著者夫婦の話です。

ミツバチって家庭で飼えるんだ……。というのと、ミツバチの動向に一喜一憂する著者の姿が面白かったです。

理科知識としても面白いです。

その他には、京都の本屋事情の話が面白かったですね。さすが古本屋でバイトしていただけある。

ベストセラーも置きたいのになぜかニッチな本ばかり売れる本屋や、張り紙だらけの古本屋のあいまいな記憶のエピソードが楽しかったです。

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『日帰り旅行は電車に乗って 関西編』細川貂々

日帰り旅行は電車に乗って 関西編

著者夫婦は、電車好きの息子ちーと君の影響で、電車が好きになった。彼女らは宝塚市に引っ越し、関西で暮らすようになる。関西から日帰りできる範囲で電車に乗り、その土地の食べ物や文化に触れ、そのことを漫画に描いた本。

電車に乗って関西のいろいろなところを日帰りで旅する、それだけの漫画です。しかし独特の雰囲気があって面白かったです。

この作品を個性的にしているのは夫妻の息子、ちーとくんの存在です。電車が大好きだったちーとくんをきっかけに、著者夫妻は電車に乗ってさまざまな場所に出かけます。

しかしそのちーとくんは外出先で機嫌を損ねて動かなくなったり、自分はもう電車が好きではないと言い出したり……。

わがままなんですが、親がすべてだった時代を抜け出して自立しようとしているのかもしれません。

著者夫婦+編集者も、ちーとくんを自分の行きたいところへ連れていくなど、一方的にわがままを聞かされるわけではないところがいいですね。

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中国・四国

 

『日本一の「婚活スポット」を拝み倒す! 出雲縁結び散歩』まのとのま

~日本一の「婚活スポット」を拝み倒す! ~ 出雲縁結び散歩 (独女漫画家の体当たりコミックエッセイ)

二人組の漫画家であるまのとのまが、今度は出雲に旅行に出かける。縁結びにまつわるパワースポットをめぐり、周囲のグルメや文化に触れる。出雲にある神々の伝説、言い伝えも紹介。盛りだくさんな旅行コミックエッセイ。

文字が多くて読むのが大変ですが、その分ボリュームがあって面白いです。出雲の神社のいろいろなエピソードから、著者ふたりの体験談、神話関連の話など盛りだくさんでした。

神社については、神秘的……というより俗っぽい部分も多いです。多分これ最近発生した信仰ではないかな、というのが散見されます。

神社の中でよくわからない行動を取っている人もいますし。

しかし、どれだけ歴史があっても信仰というのは俗っぽい部分を含むものなのかもしれないです。むしろ俗っぽい信仰を受け止めてきたから今まで宗教としてやっていける可能性はあります。

興味深かったシーンがひとつあります。神社のまわりにお酒をまくお祈り方法が流行っていましたが、神社によるとそれは禁止されているのです。

来てもらえるのはうれしいでしょうが、一般の人に出どころ不明の信仰が流行って神社の方が困ることもあるんでしょうね。

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『0円で空き家をもらって東京脱出!』つるけんたろう

0円で空き家をもらって東京脱出!

お金の事情と憧れから広島県、尾道に暮らすことになった著者。0円で民家を譲り受け、自ら改修工事を行ってそこで暮らすことになる。尾道に暮らす移住者や、地元民とともにDIYをしながら生活する姿を紹介。

DIY精神に溢れる人々ばかりなので面白かったです。
その地形から空き家が増えている尾道で、古民家を改修して暮らす若い人たち。
著者とその妻も移住して民家の改修を自力ではじめにます。
空き家をタダでもらえるというすごい場所ですか、傾斜のきつい地形で荷物を運ぶのも大変な街です。タダといえど暮らすのには覚悟が必要です。
一方で覚悟が決まったDIY精神の溢れた人々には楽しい場所でもあります。空き家の活用方法を考え、家から出てくる昔の骨董品や日用品を何かに使えないか考える。その姿は楽しそうでした。
著者もけん玉にハマったり、卓球場をやることになったり、流れに身を任せながらもうれしそうに暮らしていました。見ているこっちも楽しくなります。

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『直島古民家シェア暮らし』まつざきしおり

直島古民家シェア暮らし (コミックエッセイ)

都会の生活に疲れ、瀬戸内海の憧れの島、直島に移住してきた著者。地元のカフェでアルバイトをしながら古民家で生活をしていく。同じアルバイト仲間のなっちも同居することになり、自然と食べ物が豊かな島で、おんぼろ家屋で工夫しながら毎日を過ごしていく。

「住みたい場所に住む」という夢を叶えた人の話
直島、一度行ったことがありますが確かに景色はめちゃくちゃ美しい場所でしたね。瀬戸内海は海と山の両方の良さがあるのでお得感があります。

きれいな場所で暮らせてハッピー! で終わりではなく、ぼろぼろの古民家で虫やすき間風と戦う話や、お金のことなど、シビアな話も描かれています。夢を叶えた人の話ではあるけど、甘ったるいきれいごとの話ではないところが好感を持てます。

でもそういう苦労の話も笑い飛ばせるような楽しい雰囲気で描かれているので、読む側としては面白いです。

島で暮らす人たちの文化も面白くて、島の車と本土の駐車場に置いている車とで、自家用車を使い分けているとか、島っ子(島で育った子どもたち)は小学校からずっと一緒なのでお互い恋愛対象にならないとか、普通に暮らしていると気づかないエピソードが多くて面白かったです。

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九州・沖縄

『鹿児島”爆笑”転勤ライフ』坂本龍馬と怪しい海援隊 合同フォレスト

鹿児島“爆笑”転勤ライフ

仕事の都合で鹿児島に引っ越してきた著者は、そこでさまざまなカルチャーショックを受ける。薩摩出身の有名人や、薩摩人の上下関係の厳しさ、薩摩の自然などをユーモラスに語る。

筆で描いたような筆致がよい
鹿児島に対する漫画。筆で描いたような絵柄が独特でユーモラスです。

上下関係に厳しく、普段ダラダラしていても目上の人にはしゃきっとするのが興味深かったです。

モノクロ漫画ではありますが海の美しさが伝わってくるようで心地よかったです。私はきれいな海にあこがれがあります。

南国なので野生のバナナが生えているのがすごいです。温暖化ですが、この辺にさすがにバナナはならないですね。

また、自然豊かではありますがその分害虫も多いです。害虫駆除や虫の大量発生についての章も面白かったです。私は芋虫苦手なので、その状況に遭ったらなく自信があります。

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『年収150万円一家 森川さんちの沖縄・屋久島お値打ち旅』森川弘子

年収150万円一家 森川さんちの 沖縄・屋久島 お値打ち旅 (コミックエッセイ)

年収150万円で暮らしている森川さんちは、やりくりしながら旅行に行くのが趣味だ。燃油サーチャージによって海外に生きづらくなった著者は、旅行先に沖縄を選ぶ。娘と二人の沖縄旅や、三人での沖縄、屋久島でウイークリーマンションを借りての長期滞在など、沖縄旅行を描くエッセイ。

年収150万円で工夫して暮らしている一家が沖縄・屋久島へ。

この年収で数十万単位の旅行をするの、逆に旅行にかける情熱がすごいですね。相当旅行が好きなんでしょうね。

マンスリーマンションで宿泊費を削ったり、格安航空に乗って移動費を節約したりする工夫が面白かったです。私も大阪人なので、関西国際空港の利用にはあるある~と思いながら見ていました。格安航空会社ピーチのターミナルめちゃくちゃ遠いんですよね。

観光先もあまり紹介されないような場所が多くて面白かったです。地域のスーパーに行ったり、島で海をぼんやり眺めたり、居酒屋で沖縄グルメを食したり。

久米島の温浴施設バーデハウスが楽しそうで行ってみたかったです。あくまで温浴施設なので遊泳はできないのですが、あったかいプールでぼーっとできるのがうらやましかったです。著者がプール内で寝落ちしそうになっているのは危なっかしかったですけど。

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『旅ボン 沖縄編』ボンボヤージュ

旅ボン 沖縄編

沖縄へ一週間旅行に向かったボンボヤージュ一行。しかし同時に、沖縄に台風が直撃。灰色の空の下、旅行をすることになる。果たして旅行中にちゃんと晴れるのか……。

台風のさなかの沖縄
何より面白かったのが台風直撃話でしたね。当事者にとってはたまったものじゃなかったでしょうけれど。

風の中の沖縄をなんとか満喫しようとするのが笑ってしまいました。

コテージ型のホテルの危険性を知りました。確かに暴風雨のときは、フロントに行くにも食堂に行くにも大変なことになるんですね。

その後も天気はどんよりとしていましたが、暴風雨よりはましだと思いますね。

南の国に行くときは、台風は切っては切れない存在ですね。

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日本のいろいろな地域へ

『まんぷくローカルマラソン旅』たかぎなおこ

まんぷくローカルマラソン旅

趣味としてのマラソンが軌道に乗ってきた著者は、各地域で開催されているマラソン大会に参加するようになる。そこで大阪マラソンの抽選に当選。タイムを縮めるためダイエットを志す。

マラソンって地域の人々も協力しているんだなあ……全然知らない文化だったので興味深かったです。

町を上げて沿道ランナーを応援する姿、地元のおいしいものを集めて給水ポイントで配る姿、マラソンに参加する人自体はいろいろな場所から来ているけれど、地域の人にとっても「祭り」なんですね。

暗闇の中を走る「伊平屋ムーンライトマラソン」で沿道の人と懐中電灯でお互いを照らし合うシーンが面白かったです。

特に面白かったのは走っている途中で用意されている食材を持ち帰り、その食材でカレーを作る「たんのカレーライスマラソン」。キャンプとマラソンが一緒になったみたいで楽しい雰囲気でした。

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『見とこ、行っとこ、』シリーズ もぐら

見とこ、行っとこ、トコトコ関西 (単行本)

都道府県擬人化漫画を描いている著者によるコミックエッセイシリーズ。

擬人化の知識があったほうが楽しめるかもしれません。

序盤は著者の出不精の話から始まります。著者がこんなにご当地関連の漫画を出しておきながら出不精なのは意外でしたね。ネタにしながら旅行には興味が薄いんですね……。
大阪は地元のことなので、そうそうこういうことあるよな~と思いながら読んでいました。
サービス精神が旺盛なのでついステレオタイプを演じてしまうという。

傾向としてちょっと変わった観光地を巡ることが多く、新鮮で面白かったです。

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『北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅』オーサ・イェークストロム
 

 北欧女子オーサのニッポン再発見ローカル旅 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 (コミックエッセイ)

スウェーデン出身の女性、著者のオーサは日本各地に旅行に出かける。南東北、沖縄、京都などそれぞれの土地には独自の文化がある。テレビ番組の出演者として取材をしながら、スウェーデンと日本の文化の違いを説明したり、衣食住などの文化体験をしたりする。
スウェーデン女性が日本各地をめぐるコミックエッセイ。自分の文化と日本の文化を比較していくのが面白かったです。著者は東北・沖縄・京都など様々な場所に行きます。

日本の安全にすっかり慣れ切って知らない人から手渡された錠剤を飲むシーンが面白かったです。確かによく考えると危ないですよね。

外国人も日本にずっと暮らしているとこうなるんですね。

スウェーデンでは日本ほどお国自慢をせず、自虐的な人が多いということにも驚きました。

私も結構地元が好きな性格なので、地元に自虐的な人を見ると不思議な気持ちになります。

日本のジェンダー観が遅れているというツッコミに対しては、それはその通りなのでごめんな……いう気持ちになりました。

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『住むぞ都!』鈴木さちこ

住むぞ都!

神奈川県三浦半島に住む著者は、東日本大震災をきっかけに移住を考えた。著者は、日本各地に行ってみてその土地の文化や食生活、そして住宅環境を見てみる。移住先を探すうちに、日本各地の災害リスクについて考えることになる。移住のためのコミックエッセイ。

住宅環境を考えたらやっぱり地元が好きという結論になる
東日本大震災をきっかけに移住を考える話なので、既にもう歴史を感じました。

移住前提の漫画なので、住宅事情がはっきり描かれているのが面白いです。インターネットがつながらなかったり、家賃相場だったり。車がなければ生活できない状況など……。

ご当地の素晴らしさと同時に描かれる生々しい情報が面白かったです。

登場する人々は地元愛溢れる人たちなのでみんな移住を勧めてきます。美化している面もあると思いますが、私はこういう地元愛が強い人が好きなので楽しかったです。

災害をきっかけに移住を検討した著者でしたが、結局日本全国に災害リスクはあると気づきます。

高知県では南海トラフ地震の確率が高かったり、北海道では熊の害があったり……。

これは日本に住みつづけるかぎりなかなか解決しないことなんでしょうね。

結局自分は地元が好きだと気づく著者が面白かったです。

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『見とこ、行っとこ、シリーズ』もぐら

見とこ、行っとこ、トコトコ関西 (単行本)


序盤は著者の出不精の話から始まります。著者がこんなにご当地関連の漫画を出しておきながら出不精なのは意外でしたね。ネタにしながら旅行には興味が薄いんですね……。
大阪は地元のことなので、そうそうこういうことあるよな~と思いながら読んでいました。
サービス精神が旺盛なのでついステレオタイプな大阪人を演じたくなってしまう大阪人に共感してしまいました。
著者が旅先でお世話になった人は著者の擬人化キャラクターに置き換えて描かれています。

結構他のコミックエッセイで取り上げられない部分が多くて面白かったです。

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『県民性丸わかり! ご当地あるあるワイドSHOW』もぐら

県民性丸わかり! ご当地あるあるワイドSHOW (バンブーコミックス エッセイセレクション)


ご当地漫画を描き続けてきた著者は、読者からご当地ネタを募集しそれを四コマに描く。投稿されたご当地ネタにツッコミを入れながら、日本の多様な文化、価値観、風習を紹介する。

人々から投稿されたご当地の話題に著者がツッコんでいく漫画。
みんなお国柄について語りたいんだなあと思いました。
食べ物から文化、はたまたローカルヤクザの話までテーマは多岐にわたります。
都市伝説や怪談、謎の風習の回もあって文化人類学好きとしては興味深かったです。
しかしあくまで一般人からの情報提供なのでその家のローカルルールもあるようです。適度に話半分に読んだほうがいいですね。著者が調べても裏を取れなかった話題もあるようです。
大阪の人が出てくると「わかる」が発生して面白かったです。

人口比率のせいか投稿される話に偏りがあり、最後に帳尻を合わせているのが笑ってしまいました。

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『ローカル線で温泉ひとりたび』たかぎなおこ

ローカル線で温泉ひとりたび (コミックエッセイ)

コミックエッセイ作家、たかぎなおこは一人で日本の温泉をめぐる。温泉がある街の文化やおいしいもの、自然の風景を堪能する。その土地の人に話しかけられて交流が発生することもある。また、スケジュールのミスやうっかりミスなど旅のトラブルも描写する。
各地の温泉をめぐる旅。温泉は行ったことがない場所が多いので面白かったです。日本には色んな温泉街があるんですね。

自分ももっといろんな温泉に行ってみたくなりました。

温泉街によって雰囲気が違うのが楽しいです。地元の人に話しかけられて盛り上がるエピソードも好きです。

鉄道好きの人のアドバイスで辺境駅を見ようとするも、窓越しには全然見えないシーンには笑ってしまいました。

そりゃちょっとしか見えないですよね。

相変わらず悪天候やスケジュールのミスが多いのに笑ってしまいます。私はこういう失敗談好きだから共有してくれてうれしいです。

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『おまつり万歳!』たかぎなおこ

おまつり万歳!

イラストレーターのたかぎなおこは、各地で行われるおまつりに興味を持ち、編集者とともに行ってみることにする。そこには地域の文化が色濃く表れ、熱気にあふれていた。お祭りを見、町のグルメに舌鼓を打ちながら、旅を楽しむ旅行エッセイ。

旅行エッセイはいろいろ読んだことがありますが、お祭りをテーマにしたものは初めてだな……ということで読んでみました。

著者が東京在住だからか東日本のお祭りが多く、西日本に住んでいる身としては知らない情報ばかりだったので新鮮でした。こんな風習が!?とびっくりするのが楽しかったです。

かまくらのお祭りや雪まつりはこの辺では絶対に見られないですからね。かまくらで焼いたものを分け合う文化もすごかったです。

その土地で食べたものもおいしそうに描かれており、グルメ漫画としても読めました。

それから盆踊りのくだりの、お祭りを全力で楽しんでいる感じもよかったです。昔から盆踊りで踊るの少し気恥しくなってしまうタイプなんですけど、こうして楽しんで踊っている人を見ると価値観が変わりそうです。

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『島旅ひとりっぷ』松鳥むう

島旅ひとりっぷ

日本の島をめぐるのが趣味な著者が、今まで旅した島を紹介する。その島の人たちとふれあい、話し、その場に集った旅人たちで情報交換をする。密接なコミュニケーションから著者は島旅に魅了された。自然豊かでアットホームな島旅の良さを描くコミックエッセイ。
北海道から沖縄まで、さまざま地方の離島が登場します。離島ごとに独自の文化があって面白かったです。
著者も観光客ながら地元の人の手伝いをするなど、たくましかったです。
貝拾いの手伝いやキリスト教徒が多い島の教会の掃除などさらっとやるところがすごいです。
何度も島に行っている著者による「船酔いしない船の乗り方」解説も参考になりました。私は船に酔いやすいから気をつけようと思います。

礼文島のユースホステルを利用した話が面白かったです。このユースホステルは異様な歓迎とテンションの高さで有名です。
アニソンを歌いながら歓迎、夜は舞い踊る。
自分だったら怖いですね、この歓迎⋯⋯。 でもリピーターがいるということはこういうのが好きな人もいるのでしょう。

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日本各地・食べ物

『愛しのローカルごはん旅』たかぎなおこ

愛しのローカルごはん旅 (コミックエッセイ)

食べるのが大好きなイラストレーターたかぎなおこは、信州、高知、大阪など国内各地のローカルごはんを食べる旅をする。家族と、友人と、仕事仲間と……さまざまな人を道連れに、土地の食べ物を堪能しまくる旅。日本中の食べ物が食べてみたくなるコミックエッセイ。

あっさりな絵柄なのに情報量が多くて楽しいですね。

世の中にはいろんなご当地の食べ物があるんだなあと感慨深くなりました。

自分が食べてみたいのはゼリーフライ(ゼリーではない)、いきなり団子、馬刺しですかね。自分ならこういうものを食べたい、と想像するのが面白かったです。

高知や地元の大阪など、行ったことのある場所には「こういう感じだったなあ」と懐かしくなりました。

順調な旅とはいかず、天候不順やお店の休みで急な予定変更になるのが共感しました。自分もよく予定変更するので……。ただただ成功するだけの話だと面白くないですしね。

几帳面な人には批判されるんですが、予定変更も含めて面白いところもあるので、私は予定変更が好きです。

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『自宅で日本グルメ紀行 県民ごはん、作ってみました!』もぐら

自宅で日本グルメ紀行 県民ごはん、作ってみました! (大和出版)

ご当地ネタが大好きな著者は、日本の各地域の食べ物を作ってみることにする。家族とのやりとりや面倒くさい調理法をこなす中、実食に至る。そのお味とは。県民ごはん外にも、各地方のお土産のお取り寄せ四コマや「○○の恋人食べ比べ」も掲載。
ご当地料理を作って食べてみる漫画。

しかし、本題より「〇〇の恋人食べ比べ」が一番面白かったです。

「〇〇の恋人ってこんなにあるんだ〜」というところから実は複数の「恋人」は製造会社が同じということが発覚したのに大ウケしてしまいました。

その他にもお取り寄せ四コマがあります。

著者も面倒な料理はやりたくないので簡単なご当地料理を探す流れになるのが面白かったです。私だってやりたくないと思います。

しかし成り行きで面倒なことをする羽目になることも。

いきなり団子がおいしそうでした。食べたいです。

基本「おいしい」と褒めはするけど一部のグルメでは正直な感想が出るのに笑いました。

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『うまうまニッポン!食い倒れ二人旅』高田かや

うまうまニッポン! 食いだおれ二人旅 (文春e-book)

あらすじ・概要
旅行好きの著者ふたりは、さまざまなところに旅行に行く。カニを食べるだけのために温泉宿に行って自炊をしたり、花見に出かけたり、名店を行脚したり。地域の様々な食べ物に触れつつ、素泊まりや一般道も利用してお得に旅をする。
この手の本は紹介される地域が偏りがちなんですが、どれも知らない場所の話で面白かったです。
著者と夫は旅慣れていて、素泊まりのホテルを使ったり高速ではなく一般道を使ったりしています。
花見の回では工夫して開花状況を調べる、空いている場所を狙雨などこんなふうに花見をしていいのか……と参考になりました。
混んでたら楽しみづらいので、混まないタイミングを工夫してもいいんですよね。
キッチン付きの宿を使ってご当地のカニを食べまくるなど、ユニークな旅行もしています。
同じ場所に何度も訪れて何度も同じ場所でご飯を食べることもあります。
こんな旅をしてもいいんだと思って参考になりました。

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以上です。参考になったら幸いです。

 

 

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