ブックワームのひとりごと

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『東京のど真ん中で生活保護JKだった話』五十嵐タネコ KADOKAWA 感想

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東京のど真ん中で、生活保護JKだった話 (コミックエッセイ)

 

著者の両親は病気で働けなくなり、生活保護を受けることになる。家族4人で生活保護で暮らすと大変なことばかり。お金の悩みだったり友人と比べてしまったりはあるものの、謝礼付きのボランティアでお小遣いを稼ぐなど、著者はたくましく生きていく。

 

内容は重いですがどこか明るいコミックエッセイで、面白かったです。
両親はともに病気で働けず、生活保護で生きることになります。
さらに兄は家庭環境の悪さから病んでしまい、暴力沙汰も起こします。
貧困家庭で暮らす悩みや、福祉制度利用のあれこれ、困難な中での人とのかかわりなどをかわいらしい絵柄で描きます。
全体的に明るいので、深刻になりすぎず読めました。

困難の中で謝礼のあるボランティアでお小遣いを稼ぎ、仕事先を探して図書館の本を読む著者はたくましかったです。
高卒で公務員試験を受け、自立します。
もちろん美談にするのはよくないですが、貧困の中にいる人にとっては救いのある作品なのでは。
著者は過酷な家庭環境で育ちながらも、ある程度家族とのつながりを持ったままです。そうすることができたのは、福祉制度の利用や世帯分離の恩恵があったのではないでしょうか。
子どもが親を必要以上に憎まないための福祉、というものを感じました。

 

 

KDPによるその後の話も読みました。本編では割愛されていた彼氏との関係や、銭湯でのエピソードを収録しています。本編に収録しきれなかったネタをこうして公開してもらえるのはありがたいです。

 

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