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『ルネサンス 歴史と芸術の物語』池上英洋 集英社新書 感想

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ルネサンス 歴史と芸術の物語 (光文社新書)

 

イタリアで花開いたルネサンス。その興亡の歴史的背景と、ルネサンスで活躍した画家たちを紹介する。イタリアでは都市を軸とする国家が生まれ、その中心は商人たちだった。裕福な商人たちがパトロンとなりイタリアの画家たちは様々な表現を生み出す。

 

ルネサンスがなぜ起こり、なぜ終了したのかがわかって面白かったです。

他のヨーロッパ諸国とは違ってイタリアは都市国家がたくさん生まれ、統一的な国家は長らく興りませんでした。しかし他の国とは違う独自の政治体制と文化を持つことにもなります。

王を立てず(実質はどうあれ)共和制を生み出し、金融業という莫大な富を生み出すビジネスによって芸術家たちを支えます。

しかし他の国に強い王権が生まれるにつれ、イタリアの諸都市はその変化についていけなくなってしまいます。

共和制だったイタリアは権力が世襲されるようになり、実質的な王制になってしまいました。

大航海時代の到来によりアジアからの貿易が独占できなくなり、イタリア商人たちの力は弱まっていきます。

 

とても華やかで、わくわくするような美術品ばかりですが、それと同時に栄枯盛衰も感じます。おごれるものは久しからずですね。

 

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