あらすじ・概要
エッセイストである中島らもがメンタルヘルスの面から自分の人生を振り返る。売れっ子作家として、劇団の主催として活動しながら、双極症のうつ状態、躁状態、さらにはアルコール依存症に悩まされる生活を送る。治療を受けては再発を繰り返し、ついには廃人寸前となる。
躁うつとアルコール依存に振り回される人生
久しぶりに読み返したら思った以上にめちゃくちゃなことやってるなと思いました。
コピーライターからエッセイスト、ミュージシャン、劇団の主催者などになった中島らも。しかしその人生は双極症(躁うつ病)とアルコール依存症とに振り回される人生でした。
売れっ子作家になるものの、抱えきれないほどの仕事を引き受けてしまい、それをこなすために多量飲酒をします。そのせいで陥った体調不良の内容はなかなかひどいです。
信頼していた主治医がおかしくなったり、多剤投与のせいで副作用による不調に気づけなかったり、医療運がないと感じるところもあります。
同時に笑い話にしちゃいけないだろというエピソードも多いです。
中島らもは好きな作家ではあるのですが、今となっては彼は幸せだったのかと思うことがあります。彼の作品と双極症、アルコール依存症は深く絡み合っていてわけて考えることができません。
仕事を断れない気質や、クオリティへのこだわりが病状を悪化させていた部分もあるのではないでしょうか。
一見破天荒に見えても、完全に自由意思でこの人生を選んだとは言いがたいです。彼が亡くなった後はそう思うようになりました。
どう考えても自分の人生をコントロールできていないんですが、それを冷静におもしろおかしく書けてしまうのは、いいことなのか悪いことなのか。そんな才能があったからこそ疲弊してしまったのかもしれないと思いました。
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