あらすじ・概要
「発達障害かな?」と疑問を持ち病院を受診しても、「傾向があります」とだけ言われてしまう人々。彼らは福祉サービスを受けられず、さりとて定型発達とはどこか違う生きづらさを抱えている。グレーゾーンの特徴を述べながら、どう生きれば楽になるかを考える本。
しばらく読んでなかったら新しい情報も増えていた
読んでいて思うのは私は二次障害がなければこっち側だっただろうな、ということです。主治医が障害者手帳を取ることにすごく積極的だったのが幸運でした。
二次障害を持つ人なら、そっちの病名で障害者手帳を持つことができる場合があるので試してみるといいですよ。
2020年の本ということで、発達障害に関する新しい情報も増えていました。やはりたまにはこの手の本を読んでおかないとだめですね。
診断のために脳波を取る人間がいるのは初めて知りました。しかしその検査の力は研究段階ということで、高いお金払ってやる価値があるのかはわかりません。
発達障害の本は「配慮する側」の視点ばかり描かれていて当事者としてはあまり参考にならないことも多いです。しかしこの本は利用できる福祉サービス、発達障害グレーゾーンたちの実体験などが紹介されていてちゃんと読む価値がありました。
診断をもらうほどなのかはわからないけれど、傾向はあるかな? という人が読むのにはいいと思います。