ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

SF

世界を救うために中学生が壮絶な訓練―須賀しのぶ『アンゲルゼ 最後の夏』

今日の更新は、須賀しのぶ『アンゲルゼ 最後の夏』です。 あらすじ 軍隊の壮絶な訓練に参加することになった陽菜。同じ未孵化の有紗にも嫌なことを言われ、彼女の気持ちは落ち込む。しかし、アンゲルゼの活動が活発化する「大活動期」が迫っているため、訓練…

14歳の少女が化物を操る力を持つ―須賀しのぶ『アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭』

今日の更新は、須賀しのぶ『アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭』です。 高校生ぐらいに読んだのの再読です。 あらすじ 内気な中学生陽菜の唯一の楽しみは、歌を歌うと現れる不思議な女性「マリア」と交流すること。そこで隣の中学校に通う尚吾と出会い、秘密を…

ピジョットだけですべてを許せるポケモン映画―『名探偵ピカチュウ』

『名探偵ピカチュウ』見てきました! やったポケモンはプラチナバージョンが最後です。 あらすじ 父親の事故死の知らせを聞いてライムシティにやってきたティム。ティムは父親の家で父のパートナーポケモンだったピカチュウに出会った。なぜかピカチュウの言…

食欲のあるロボットの苦しみ―清水玲子『22XX』

今日の更新は、清水玲子『22XX』です。 昔読んで久しぶりに読み返したくなりました。 あらすじ ある星に賞金稼ぎにやってきたロボットのジャック。そこで出会ったのは、人食い種族の少女だった。求婚されたという勘違いから、彼女はジャックの子どもをつくろ…

ふざけるならまじめにやれ―草野原々『最後にして最初のアイドル』

今日の更新は、草野原々『最後にして最初のアイドル』です。 あらすじ アイドル活動をするために少女が自己改造を繰り返す表題作、ガチャで生活崩壊した少女が転生して進化していく『エヴォルーションがーるず』、声優の力を使って宇宙を進むスペースオペラ…

ボーイミーツガールからのハーレム展開つらい―阿部藍樹『白翼のポラリス2』

今日の更新は、阿部藍樹『白翼のポラリス』です。 相変わらず表紙がハイセンスだなー。 あらすじ 父親アカーシャと再会したシエルは、荷物としてある人物を預けられる。彼女はボレアスの皇女シュリ。政変から逃げ出した彼女を守り、ふたたびアカーシャに引き…

知的好奇心の塊の青年が砂の世界の秘密に迫る―九岡望『言鯨16号』

今日の更新は、『言鯨(イサナ)16号』です。 久しぶりに著者の本を読めてうれしいです。 あらすじ 砂漠に覆われ、砂を走る船で移動する世界。街は言鯨(イサナ)という死体とともに栄えていた。骨摘みである旗魚(かじき)は捕らえられたあこがれの学者浅利…

素行の悪いヒーロー、行動を改めて普通のヒーローを目指す―『ハンコック』

地上波で『ハンコック』がやっていたので見ました。 名前は知っていたけど見たことなかった作品。 あらすじ スーパーパワーで町を守る男ハンコック。が、その破壊的行動と性格の悪さのせいで、いつもみんなの嫌われ者だ。そんなとき、ハンコックはPR会社に勤…

刀剣男士の目指すは織田信長の暗殺―『映画刀剣乱舞』【ネタバレ注意】

がっつりネタバレをしていますので、映画を見た人、もしくはネタバレを見るのが趣味な人以外はご覧にならないでください。 あらすじ 歴史改変を防ぐため、本能寺の変の時代へ、三日月を隊長とした6振りは出陣する。しかしその後、織田信長は生きていること…

面白いけど内向きなところはいただけない―牧野修『月世界小説』(ハヤカワ文庫)

今日の更新は、牧野修『月世界小説』です。 この装丁がかっこよくて気になっていた本。 あらすじ 友人とゲイパレードを見に来ていた菱谷修介は、突然怪物たちに襲われ、世界の終わりを見る。彼が逃げ込んだのは自分の妄想世界。あまたの妄想世界では、神と人…

並行世界を超えて幽霊になった少女を救え―乙野四方字『君を愛したひとりの僕へ』感想

今日の更新は、乙野四方字『君を愛したひとりの僕へ』です。 対になっているほうの記事はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 両親の離婚によって父親に引き取られた暦は、父の働く研究所で栞という少女に出会う。彼女と惹かれ合う暦だったが、父と…

並行世界におけるすべての彼女を愛せるか―乙野四方字『僕が愛したすべての君へ』感想

今日の更新は、乙野四方字『僕が愛したすべての君へ』です。 一度読んでみたかった作品。 あらすじ 並行世界の概念が証明されている世界。秀才の高崎暦(たかさき・こよみ)は85番目の世界から来たクラスメイト滝沢和音(たきざわ・かずね)に声をかけられる…

錆に蝕まれた日本を旅する荒くれ者―瘤久保慎司『錆喰いビスコ』感想

今日の更新は瘤久保慎司『錆喰いビスコ』です。 いつかのセールで買ったもの。 あらすじ お尋ね者のキノコ守りのビスコ。彼は錆にむしばまれた師匠、ジャビを助けるために、「錆喰い」というキノコを探す旅に出る。自衛団長である姉を助けたいミロも相棒に加…

面白いんだけれど若干心配になる綱渡り具合―『ヒプノシスマイク Buster Bros!! VS MAD TRIGGER CREW』感想【AmazonPrimeミュージック】

今日の更新は『ヒプノシスマイク BBVSMTC』です。 Primeに入っているところを見ると、完全に投票でCDを積む人によって儲けてるのかな……。 あらすじ ディヴィジョン・バトルのために中王区に向かったBuster Bros!!!とMAD TRIGGER CREW。一晩中王区に泊まり、…

王道だけどちょっと物足りない―葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく』感想

今日の更新は、葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく」です。 一冊完結のライトノベルおすすめで紹介されていたもの。 あらすじ 青森に、メタリックな謎の木が生えた。金属の塊を飛ばすそれのせいで、周辺住民は避難を余儀なくされる。しかしふたりの…

田中相『LIMBO THE KING』の結末が見たくて震えるのでみんな買ってくれよな

最近追いかけているのが『LIMBO THE KING』というSF漫画です。 続きが気になりすぎて打ち切りにおびえているので、ここで宣伝して少しでも売り上げに貢献できれば……と記事を書きます。 あらすじ 一旦は終息した奇病「眠り病」が再び現れた。事故で片足を失っ…

描写は好きだけどちょっと物足りない―乾緑朗『機巧のイヴ』感想

今日の更新は、乾緑郎『機巧のイヴ』です。 レビューを見かけて面白そうだったので読んだ本。 あらすじ 江戸風の世界。天府という首都に、伊武(いう゛)という人形がいた。彼女は人間のようにふるまい、人間のように話すことができる。伊武には、天帝家にま…

【18年10月31日まで無料公開】滅びの美学を感じる終末漫画―つくみず『少女終末旅行』感想

今日の更新は、つくみず『少女終末旅行』です。 web漫画サイト「くらげバンチ」が五周年を記念していくつかの漫画を全話公開してくれているので、そこで読みました。 kuragebunch.com あらすじ 終末世界で生きるチトとユーリ。彼女らは、多層的に作られた町…

趣味に合わないけれど面白いアニメ―『STEINS ;GATE』(アニメ)感想【AmazonPrimeビデオ】

今日の更新は、『STEINS;GATE』です。 AmazonPrimeビデオで見ました。 あらすじ 岡部倫太郎率いる「未来ガジェット研究所」は偶然、過去にメールを送れる機械を開発する。実験を繰り返しながら過去に干渉するラボメンバーだったが、改変された過去はある重大…

着実に描写を積み重ねていく時間SF―一穂ミチ『きょうの日はさようなら』感想

今日の更新は、一穂ミチ『きょうの日はさようなら』です。 ライト文芸レーベルの作品をいろいろ読むシリーズ。 あらすじ 双子のきょうだいの明日子と日々人は、いとこの今日子と暮らすことになった。彼女は、コールドスリープによって30年前からやってきた女…

似たような展開が多くてちょっと飽きた―梶尾真治『おもいでエマノン』感想

今日の更新は、梶尾真治『おもいでエマノン』です。 何のセールだったか忘れたんですがKindleセールで買ったもの。 あらすじ 地球に生命が誕生してからの、すべての記憶をもっている女性「エマノン」。彼女はいつもどこかを旅している。エマノンがすれ違った…

Amazonプライムで『ヒプノシスマイク』各ディヴィジョンCDを聞いたその感想

とうらぶの連隊戦をしながらAmazonプライムでヒプノシスマイクを聞いてました。 今日はその感想です。 あらすじ 私が書くよりも公式から引用したほうが雰囲気が伝わると思うので引っ張ってきました。 H歴、武力による戦争は根絶された……。 争いは武力ではな…

大人たちの子どもっぽさが気になる―縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』感想

今日の更新は、縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』です。 あらすじ アミヤがモーテを発症し、自傷行為を行ってしまう。ダンテは、ローマに向かってアミヤの世話をすることに決める。しかし、モーテの症状は、徐々にアミヤをむしばんでいき……。

読み進めるうちに不安になってくる時間SF―法条遥『リライト』感想

今日の更新は、法条遥『リライト』です。 表紙だけ見ると青春ものみたいですね。微妙に違うんですけど。 あらすじ 1992年、未来から来た園田保彦に出会った「私」は、彼を助けるために10年後に飛ぶ。しかし実際の10年後、過去の「私」は現れなかった。少しず…

オチのひねり方が粋なSF短編集―フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』感想

今日の更新は、フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』です。 うっかりすると更新報告しているTwitterのアカウントが凍結されそうなタイトルですね。 あらすじ 精神病院に潜入することになったジョージ・バイン。彼には三年前からの記憶がな…

優しい子どもたちに病が襲い掛かる―縹けいか『モーテ 死を謳う楽園の子』感想

今回の更新は『モーテ 死を謳う楽園の子』です。 こういうサブタイトルしっくりこないなあ。「死を謳う楽園に子がいる」なのか、「死を謳う子が楽園にいる」のか、わからなくないですか? 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 小説家と…

情念全部のせラブストーリー―縹けいか『モーテ 水葬の少女』感想

今日の更新は『モーテ 水葬の少女』です。 そういえば最近ちゃんとライトノベル読んでないな! と思って久しぶりに入手しました。 あらすじ 若いうちに自殺してしまう「モーテ」という奇病がある世界。サーシャは、ドケオーと呼ばれる孤児施設に送られる。そ…

アンドロイドを直す博士が訳ありの野良アンドロイドを拾う 辻村七子『マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年』感想

あらすじ ノースポール合衆国自治州『キヴィタス』は、5億6千万の人口を収容する人工都市だ。アンドロイド管理局に勤める若きエリート、エルガー・オルトンは、帰り道で登録情報のない“野良アンドロイド”の少年を拾う。ワンと名乗った少年型アンドロイドとエ…

時間ループと現代との類似性とこの先生き残るには 浅羽通明『時間ループ物語論』感想

久しぶりに評論系の本を読んで新鮮でした。そうそうこういう感じだった。 書籍概要 登場人物が同じ時間を繰り返す、時間ループ物語。古今東西の時間ループを紹介し、その傾向を分析。さらに、昔話や日本文学などの過去の作品から、時間ループの起源を探って…

花丸な男士たちの花丸な日々 『続 刀剣乱舞―花丸―』感想

そういえば見ていたのに感想を書いていなかったな、と思いまして。 あらすじ 前作で修行に旅立った大和守安定。彼を待つ加州清光は、新しい刀のお世話係に任命される。新しい刀が増え、新しい一年が始まる。刀剣男士たちはどのように季節を過ごしているのか……