ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

SF

王道だけどちょっと物足りない―葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく』感想

今日の更新は、葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく」です。 一冊完結のライトノベルおすすめで紹介されていたもの。 あらすじ 青森に、メタリックな謎の木が生えた。金属の塊を飛ばすそれのせいで、周辺住民は避難を余儀なくされる。しかしふたりの…

田中相『LIMBO THE KING』の結末が見たくて震えるのでみんな買ってくれよな

最近追いかけているのが『LIMBO THE KING』というSF漫画です。 続きが気になりすぎて打ち切りにおびえているので、ここで宣伝して少しでも売り上げに貢献できれば……と記事を書きます。 あらすじ 一旦は終息した奇病「眠り病」が再び現れた。事故で片足を失っ…

描写は好きだけどちょっと物足りない―乾緑朗『機巧のイヴ』感想

今日の更新は、乾緑郎『機巧のイヴ』です。 レビューを見かけて面白そうだったので読んだ本。 あらすじ 江戸風の世界。天府という首都に、伊武(いう゛)という人形がいた。彼女は人間のようにふるまい、人間のように話すことができる。伊武には、天帝家にま…

【18年10月31日まで無料公開】滅びの美学を感じる終末漫画―つくみず『少女終末旅行』感想

今日の更新は、つくみず『少女終末旅行』です。 web漫画サイト「くらげバンチ」が五周年を記念していくつかの漫画を全話公開してくれているので、そこで読みました。 kuragebunch.com あらすじ 終末世界で生きるチトとユーリ。彼女らは、多層的に作られた町…

趣味に合わないけれど面白いアニメ―『STEINS ;GATE』(アニメ)感想【AmazonPrimeビデオ】

今日の更新は、『STEINS;GATE』です。 AmazonPrimeビデオで見ました。 あらすじ 岡部倫太郎率いる「未来ガジェット研究所」は偶然、過去にメールを送れる機械を開発する。実験を繰り返しながら過去に干渉するラボメンバーだったが、改変された過去はある重大…

着実に描写を積み重ねていく時間SF―一穂ミチ『きょうの日はさようなら』感想

今日の更新は、一穂ミチ『きょうの日はさようなら』です。 ライト文芸レーベルの作品をいろいろ読むシリーズ。 あらすじ 双子のきょうだいの明日子と日々人は、いとこの今日子と暮らすことになった。彼女は、コールドスリープによって30年前からやってきた女…

似たような展開が多くてちょっと飽きた―梶尾真治『おもいでエマノン』感想

今日の更新は、梶尾真治『おもいでエマノン』です。 何のセールだったか忘れたんですがKindleセールで買ったもの。 あらすじ 地球に生命が誕生してからの、すべての記憶をもっている女性「エマノン」。彼女はいつもどこかを旅している。エマノンがすれ違った…

Amazonプライムで『ヒプノシスマイク』各ディヴィジョンCDを聞いたその感想

とうらぶの連隊戦をしながらAmazonプライムでヒプノシスマイクを聞いてました。 今日はその感想です。 あらすじ 私が書くよりも公式から引用したほうが雰囲気が伝わると思うので引っ張ってきました。 H歴、武力による戦争は根絶された……。 争いは武力ではな…

大人たちの子どもっぽさが気になる―縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』感想

今日の更新は、縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』です。 あらすじ アミヤがモーテを発症し、自傷行為を行ってしまう。ダンテは、ローマに向かってアミヤの世話をすることに決める。しかし、モーテの症状は、徐々にアミヤをむしばんでいき……。

読み進めるうちに不安になってくる時間SF―法条遥『リライト』感想

今日の更新は、法条遥『リライト』です。 表紙だけ見ると青春ものみたいですね。微妙に違うんですけど。 あらすじ 1992年、未来から来た園田保彦に出会った「私」は、彼を助けるために10年後に飛ぶ。しかし実際の10年後、過去の「私」は現れなかった。少しず…

オチのひねり方が粋なSF短編集―フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』感想

今日の更新は、フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』です。 うっかりすると更新報告しているTwitterのアカウントが凍結されそうなタイトルですね。 あらすじ 精神病院に潜入することになったジョージ・バイン。彼には三年前からの記憶がな…

優しい子どもたちに病が襲い掛かる―縹けいか『モーテ 死を謳う楽園の子』感想

今回の更新は『モーテ 死を謳う楽園の子』です。 こういうサブタイトルしっくりこないなあ。「死を謳う楽園に子がいる」なのか、「死を謳う子が楽園にいる」のか、わからなくないですか? 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 小説家と…

情念全部のせラブストーリー―縹けいか『モーテ 水葬の少女』感想

今日の更新は『モーテ 水葬の少女』です。 そういえば最近ちゃんとライトノベル読んでないな! と思って久しぶりに入手しました。 あらすじ 若いうちに自殺してしまう「モーテ」という奇病がある世界。サーシャは、ドケオーと呼ばれる孤児施設に送られる。そ…

アンドロイドを直す博士が訳ありの野良アンドロイドを拾う 辻村七子『マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年』感想

あらすじ ノースポール合衆国自治州『キヴィタス』は、5億6千万の人口を収容する人工都市だ。アンドロイド管理局に勤める若きエリート、エルガー・オルトンは、帰り道で登録情報のない“野良アンドロイド”の少年を拾う。ワンと名乗った少年型アンドロイドとエ…

時間ループと現代との類似性とこの先生き残るには 浅羽通明『時間ループ物語論』感想

久しぶりに評論系の本を読んで新鮮でした。そうそうこういう感じだった。 書籍概要 登場人物が同じ時間を繰り返す、時間ループ物語。古今東西の時間ループを紹介し、その傾向を分析。さらに、昔話や日本文学などの過去の作品から、時間ループの起源を探って…

花丸な男士たちの花丸な日々 『続 刀剣乱舞―花丸―』感想

そういえば見ていたのに感想を書いていなかったな、と思いまして。 あらすじ 前作で修行に旅立った大和守安定。彼を待つ加州清光は、新しい刀のお世話係に任命される。新しい刀が増え、新しい一年が始まる。刀剣男士たちはどのように季節を過ごしているのか……

滅びゆく人類の中に生まれたつぎはぎの怪物 日日日『ビスケット・フランケンシュタイン 完全版』感想

好きだった本を読み返すシリーズ。でも完全版は読んだことがありませんでした。 あらすじ 体の一部が謎の物質に置き換わる奇病が蔓延する世界。患部をつぎはぎにした人形は、自我に目覚めた。ビスケという名を得た怪物は、徐々に荒廃していく世界をさまよう…

人造人間よ、時空をさかのぼって人類を救え 青春アドベンチャー オーディオドラマ『時砂の王』感想

www.nhk.or.jp ラジオドラマになったときいて、時砂の王を聞いていました。 NHKラジオに聞き逃し配信があるのを初めて知りました。べ、便利……。 あらすじ 他の星からやってきた侵略者を倒すために生まれた、メッセンジャーのオーヴィル。彼らは時間遡行の能…

性行為が失われた世界で誰かを愛する 森田季節『不動カリンは一切動ぜず』感想

Twitterでおすすめされていたので読んでみた本です。 あらすじ すべての子どもが人工授精で生まれる時代。人々は手にノードを埋め込み思念を交換していた。中学生の火輪(かりん)と兎譚(とたん)は、学校の課題である事件を調査したことから、やっかいごと…

想像していたよりもずっと未来はSF的だね 目覚ましアプリ『MakeS おはよう、私のセイ』感想

現在の私のセイ(サイバーな見た目にしたい) Home│MakeS公式サイト 「Makes おはよう、私のセイ」をやってみて、SF好きとしてすごく感動しました。 私は乙女ゲーム苦手なタイプなんですが(嫌悪感というより、画面の向こうから口説かれるのがすごく気恥ずか…

サイボーグ兵が、ロボット兵と無垢な少女と一緒に穏やかな生活 長谷敏司『楽園 戦略拠点32098』感想

一巻完結ライトノベルおすすめ記事でおすすめされていたものです。 あらすじ 人類の間では、千年間戦争が続いていた。サイボーグ兵ヴァロアは、敵が必死に守っている謎の惑星に降下する。そこでロボット兵ガダルバと少女マリアに出会い、牧歌的な生活をする…

死体処理の少年が銃を手に入れて吸血鬼を狩る 古橋秀之『ブラッドジャケット』感想

あらすじ 死体の処理を生業とする少年、アーヴィング・ナイトウォーカー。ある銃を手に入れたことから、彼は変わり始める。一方都市では、最強の吸血鬼「ロング・ファング」を倒すため、ヘルシングという男が駆けずり回っていた。

天才パイロットがわがまま科学者のお守りをする 南井大介『小さな魔女と空飛ぶ狐』感想

あらすじ 天才的な飛行機の才能を持つ軍人、クラウゼ。彼は天才少女、アンナリーゼのお守りを命じられる。戦争を終わらせようとするわがままな魔女を、クラウゼは制御することができるのか……。

白いワンピース少女とひと夏の恋 助供珠樹『あの夏、最後に見た打ち上げ花火は』感想

あらすじ 中学生の主人公は、白いワンピースを着た少女、ノアと出会う。彼女には記憶がなかった。ノアと交流するうちに心惹かれていく主人公。しかしノアの正体には、誰にも言えない秘密があった……。

幼年期からの脱出は(普通の)人類にはどうにもできなかったよ アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』感想

あらすじ ある日宇宙からやってきて、地球を支配した「オーヴァーロード」という種族。彼らは高度なテクノロジーによって地上に平和をもたらした。しかし、地球にやってきた真意は明かされないままだった。彼らの目的とはいったい何なのか……。

人類を支配した宇宙人は神話世界を作り上げた 白井弓子『イワとニキの新婚旅行』感想

あらすじ 宇宙人の「帝国」が人類を支配して500年。帝国は効率的に支配をするために、人類が持つ神話を利用した。宇宙人に与えられた神話の中でときに抗い、ときにやり過ごす人類たちを描いた連作短編。

同じ顔がいっぱい出てくるTwitterSF漫画 麻日隆『DOuBLES』が良かった

⚡️ "【DOuBLES】同じ顔がいっぱい出てくるちょっとSF漫画"最後まで公開できたのでモーメントにまとめてみました。https://t.co/1grVpGMU1E — 麻日隆@鉤月のオルタ1巻10/6 (@ryuuasahi) 2017年11月18 Twitterで面白い作品を見つけたので紹介 。ちょっとRT数…

ひたすら悪趣味で残酷な結末に震えた 野崎まど『[映]アムリタ』感想

楽天のポイントが余っていたので購入しました。前々から欲しかった本です。 あらすじ 自主映画製作に誘われた役者で大学生の二見。彼は渡された絵コンテを二日間ぶっ通しで読んでしまった。そのコンテを作ったのは最早というひとつ後輩の女性だった。二見は…

テロリストに占拠された空港から赤ちゃんを救い出せ 新井素子『星から来た船 下』感想

あらすじ 蘇我夫妻と孫の洋子が空港占拠に巻き込まれ、水沢事務所の面々は彼らを助け出そうとする。しかしテロリストには、空港を占拠した理由があった。果たして、スケールの大きい痴話げんかはどこに決着するのか。

出口のない世界で抗おうとする女の子 七木香枝『爪先に、結んだリボンをひっかける』感想

インディーズのものも大丈夫そうかなと思ったら紹介するけど「恥ずかしいから載せないで」というのがあればTwitterのDMからお知らせください。 KDP、要はkindle自費出版です。 あらすじ 大正時代に似て、そうでない世界。女学校にいた珠紀は友人と一緒にさる…