ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

ライトノベル

世界を救うために中学生が壮絶な訓練―須賀しのぶ『アンゲルゼ 最後の夏』

今日の更新は、須賀しのぶ『アンゲルゼ 最後の夏』です。 あらすじ 軍隊の壮絶な訓練に参加することになった陽菜。同じ未孵化の有紗にも嫌なことを言われ、彼女の気持ちは落ち込む。しかし、アンゲルゼの活動が活発化する「大活動期」が迫っているため、訓練…

14歳の少女が化物を操る力を持つ―須賀しのぶ『アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭』

今日の更新は、須賀しのぶ『アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭』です。 高校生ぐらいに読んだのの再読です。 あらすじ 内気な中学生陽菜の唯一の楽しみは、歌を歌うと現れる不思議な女性「マリア」と交流すること。そこで隣の中学校に通う尚吾と出会い、秘密を…

孤独を選んだ少年が人を頼ることを知る―遍柳一『平浦ファミリズム』

今日の更新は、遍柳一『平浦ファミリズム』です。 青春ライトノベルのおすすめ記事にに複数回あげられているのを見かけたので興味を持った本。 表紙が家族写真のようなのが珍しいです。 あらすじ・書籍概要 ベンチャー企業の社長だった母を亡くした平浦一家…

性格の悪い妖精の女の子が妖精に拾われる―嬉野秋彦『彼女は戦争妖精 小詩篇2』

今日の更新は、嬉野秋彦『彼女は戦争妖精 小詩篇2』です。 あらすじ 生まれたばかりのウォーライク、ルテティアは、同じウォーライクのジルベールに拾われる。そこに東洋人の頼道も転がり込んできて……。中編を二編収録した番外編本。

胸キュン必至! 恋愛ライトノベルおすすめ7選

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、恋愛ライトノベルおすすめまとめです。 あまりフィクションの恋愛に関心のない人間なんですけれど、それでもときどき「面白いな」と思うものがあります。 今回はそれをまとめてみました。 『ヴァンパイ…

しみじみさつきの扱いの悪さが謎―嬉野秋彦『彼女は戦争妖精5』

今日の更新は、『彼女は戦争妖精5』です。 あらすじ 伊織の叔父、頼道が帰国した。彼と共にウォーライクの記憶を失ったパトリックと対面する伊織だが、その姿に罪悪感を感じてしまう。一方で、伊織は謎の少女に襲われる。ウォーライクを圧倒するほどの力を…

短編集でもキャラが濃い少女妖精たち―嬉野秋彦『彼女は戦争妖精 小詩篇1』

今日の更新は、嬉野秋彦『彼女は戦争妖精 小詩篇1』です。 あらすじ 父に関する手がかりを探すため、父の恩師を訪ねる伊織。出張ホスト由良賢二とマラハイドとの出会い。パトリックとの戦闘で傷ついた伊織の世話をする常葉……。本編では描かれなかったストー…

ボーイミーツガールからのハーレム展開つらい―阿部藍樹『白翼のポラリス2』

今日の更新は、阿部藍樹『白翼のポラリス』です。 相変わらず表紙がハイセンスだなー。 あらすじ 父親アカーシャと再会したシエルは、荷物としてある人物を預けられる。彼女はボレアスの皇女シュリ。政変から逃げ出した彼女を守り、ふたたびアカーシャに引き…

女の子の癖が強くて最高―嬉野秋彦『彼女は戦争妖精4』

今日の更新は、嬉野秋彦『彼女は戦争妖精4』です。 あらすじ クリスとルテティアの世話に追われる伊織。不穏な動きがある中、妖精の書を狙うパトリックが伊織とクリスを襲ってくる。はたして妖精の書とは何なのか。パトリックがそれを狙う理由とは……。

順調にたらしに成長していく主人公―枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? 02』

今日の更新は、枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?02』です。 あらすじ <獣>の浸食によって滅びかけた都市ライエル。その外れの森で新しい妖精が発見された。堕鬼種(インプ)で四位武官のフェオドールはそれを世話することになるが…

「憑かれた」テニス少女の地獄の道行き―甲田学人『霊感少女は箱の中2』

今日の更新は、甲田学人『霊感少女は箱の中2』です。 久しぶりに続刊に手を出したけれど、だいたい内容を覚えていてよかったです。 あらすじ 交霊サークル「ロザリア・サークル」の手伝いをするようになった柳瞳花。そのロザリアにテニス部の的場茜から依頼…

ケモナーでひねくれものの主人公が好きすぎる―枯野瑛『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? 01』

今日の更新は、『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #01』です。 前作は最後まで読んでます。 あらすじ 堕鬼種(インプ)の少年は、廃劇場の上で謎の少女に出会う。彼女は黄金妖精(レプラカーン)のひとりで、命を燃やして世界を滅ぼす<獣>…

錆に蝕まれた日本を旅する荒くれ者―瘤久保慎司『錆喰いビスコ』感想

今日の更新は瘤久保慎司『錆喰いビスコ』です。 いつかのセールで買ったもの。 あらすじ お尋ね者のキノコ守りのビスコ。彼は錆にむしばまれた師匠、ジャビを助けるために、「錆喰い」というキノコを探す旅に出る。自衛団長である姉を助けたいミロも相棒に加…

王道だけどちょっと物足りない―葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく』感想

今日の更新は、葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく」です。 一冊完結のライトノベルおすすめで紹介されていたもの。 あらすじ 青森に、メタリックな謎の木が生えた。金属の塊を飛ばすそれのせいで、周辺住民は避難を余儀なくされる。しかしふたりの…

嫌いではないけれど設定がわかりにくい―森田季節『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』感想

今日の更新は、森田季節『ベネズエラ・ビター・マイスウィート』です。 あまり書くことがなかったので文章短め。 あらすじ 高校生の明美は、「人を殺した」と同級生の神野から告白される。実は明美も、人を殺したことがあった。ふたりは「実祈」という少女を…

個人的ラノベの奇書10選をまとめてみました

素材:ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/) こんなタグを見かけました。 #ラノベの奇書10選 はい、どうぞ。 — 秋野ソラ (@akinosora_) 2018年10月22日 面白そうなので取り急ぎまとめを書きました。どうぞお納めください。 『ペイルライダー』江波光則 ガ…

キャッチ―に少年少女の「今」を描く! 青春ライトノベルおすすめ7選

素材:ぱくたそ(https://www.pakutaso.com/) 今日の更新は、「青春ライトノベルおすすめまとめ」です。 青春というくくりだと余り読まないんですけれど、好きな作品の中に「青春」の要素を含むものは結構あるなあと思いました。 それではいってみよう! 『…

しっかりした人物描写とストーリーを持つ百合小説―木ノ歌詠『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』感想

今日の更新は、木ノ歌詠『幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ』です。 あらすじをよく読まなかったので後から百合だということを知りました。 あらすじ 中学生の海幸は、列車に飛び込んで自殺しようとしたところ、電車が廃線になっていて不可能だ…

女性不在の恋愛小説が興味深い―貴子潤一郎『12月のベロニカ』感想

今日の更新は貴子潤一郎『12月のベロニカ』です。 一巻完結のライトノベルを探していて見つけた作品。 あらすじ 「ベロニカの騎士」という十三人の騎士に選ばれた「私」。彼らは女神を降ろす少女「ベロニカ」を運ぶ役割を持っている。だが事件が起こり、一…

面白いけど好みじゃなかった―扇風気周『視ル視ルうちに好きになる』感想

今日の更新は扇風機周(せんぷうき まわる)の『視ル視ルうちに好きになる』です。 一冊完結のライトノベルおすすめで出てきた作品です。 あらすじ 未来が見える神崎早苗と、生命力を吸い取ったり渡したりできる幽霊の三島洋平。ふたりは自分の能力を使って…

たらし王子と生きている薬の恋愛模様がかわいい―三田千恵『トリア・ルーセントが人間になるまで』感想

今日の更新は『トリア・ルーセントが人間になるまで』です。 私事ですが、いったん完成まで書いた記事が消えてショックです。もうやだ!! あらすじ ジンドランの王子ランスは、病気の王を助けるために薬の取引に向かう。そこで出会ったのはトリアと護衛のロ…

ひたすら露悪趣味、でも結構好き―稲庭淳『ラン・オーバー』感想

今日の更新は、稲庭淳『ラン・オーバー』です。 表紙と中身の雰囲気が全く違います。 あらすじ 転校生、湊里香に秘密を握られた伊園は、言われるがままに同棲生活をスタートさせる。彼女は、クラスのいじめの頂点にいるカップルに反撃することを提案した。そ…

大人たちの子どもっぽさが気になる―縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』感想

今日の更新は、縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』です。 あらすじ アミヤがモーテを発症し、自傷行為を行ってしまう。ダンテは、ローマに向かってアミヤの世話をすることに決める。しかし、モーテの症状は、徐々にアミヤをむしばんでいき……。

優しい子どもたちに病が襲い掛かる―縹けいか『モーテ 死を謳う楽園の子』感想

今回の更新は『モーテ 死を謳う楽園の子』です。 こういうサブタイトルしっくりこないなあ。「死を謳う楽園に子がいる」なのか、「死を謳う子が楽園にいる」のか、わからなくないですか? 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 小説家と…

情念全部のせラブストーリー―縹けいか『モーテ 水葬の少女』感想

今日の更新は『モーテ 水葬の少女』です。 そういえば最近ちゃんとライトノベル読んでないな! と思って久しぶりに入手しました。 あらすじ 若いうちに自殺してしまう「モーテ」という奇病がある世界。サーシャは、ドケオーと呼ばれる孤児施設に送られる。そ…

古代日本で日の神と水の神が争う 香村日南『蛇神の祈り』感想

蛇の話を読むシリーズ。 あらすじ 古代の大和(奈良)。そこでは水の神を奉じるものと、日の神を奉じるものとの争いがあった。誉田大王(ほむたのおおきみ)の息子として生まれた稚彦王子は、死のうとしている少女と出会うが……。

男二人の掛け合いが楽しい 野村美月『アルジャン・カレール 革命の英雄、或いは女王の菓子職人』感想

上巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 女王の菓子職人アルジャン・カレール。劇作家のオーギュストは彼になつき、あれこれ話をする。あるとき女王の権力の後ろ盾であるバルトレオンが敗走し、フロリアは戦争の危機に陥る。

滅びゆく人類の中に生まれたつぎはぎの怪物 日日日『ビスケット・フランケンシュタイン 完全版』感想

好きだった本を読み返すシリーズ。でも完全版は読んだことがありませんでした。 あらすじ 体の一部が謎の物質に置き換わる奇病が蔓延する世界。患部をつぎはぎにした人形は、自我に目覚めた。ビスケという名を得た怪物は、徐々に荒廃していく世界をさまよう…

元軍人の菓子職人が劇作家と出会う 野村美月『アルジャン・カレール 革命の英雄、或いは女王の菓子職人 上』感想

『陸と千星』のあと、もう少し野村美月の読み切りが読みたいな、と思ったので電子でぽちっと買いました。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 革命のあと、再び女王が政権を取り戻したフロリア。万年スランプな劇作家のオーギュストは、小さな菓子屋を見つ…

吸血鬼と人間が夏時間を一緒に過ごす 石川博品『ヴァンパイア・サマータイム』再読感想

好きだった本を読み返すシリーズ。『ヴァンパイア・サマータイム』を読んだのは結構最近なのに、かなり内容を忘れていてちょっと悲しかったです。 あらすじ 吸血鬼と人が共存する世界。両親の経営しているコンビニで働くヨリマサは、毎日紅茶を買いに来る吸…