ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

家族

汚部屋を掃除したことから家族の闇が見えてきた―井上能理子『家族が片づけられない』

あらすじ・概要 うつをきっかけに実家に戻った著者。しかし実家は、大変な汚部屋と化していた。家の大掃除をし、住める環境に戻した著者だったが、家族は相変わらず片付けられないまま。その上、掃除を巡って口論になる始末。疲弊する原因は、彼らの心の闇に…

ゲイの大人がダウン症の子どもを守る―『チョコレートドーナツ』

あらすじ・概要 ドラッグ・クイーンのルディは、口パクでショーに出演しながらも自分の声で歌うことを夢見ていた。そんな中、同じマンションに住む女性が薬物使用で逮捕される。彼女が残していったダウン症の息子を、ゲイの弁護士、ポールとともに引き取って…

他人の子を育てるというしんどさ―新川てるえ・本間千恵子『継母ですが? もう1つのシンデレラストーリー』

あらすじ・概要 バツ2で二児の母だった著者は、二児の父親と子連れ再婚をする。しかし、その家族は、朝食も食べない、洗濯もいいかげんという家事をしたがらない家庭だった。著者は継子を教育し直そうとするも空回りをする。しかし「継子を実子同然に愛せな…

訳ありレズビアンカップルの育児奮闘物語―中村キヨ(中村珍)『お母さん二人いてもいいかな!?』

今日の更新は、中村キヨ(中村珍)『お母さん二人いてもいいかな!?』です。 あらすじ・概要 レズビアンである著者は、女性と事実婚をしている。その「妻」は、子持ちで、産後うつがひどく、そしてとてもつらい過去を抱えた女性だった。著者自身も虐待の過…

骨肉腫になった夫を支えた生活―まきりえこ『夫が骨肉腫になりました』

あらすじ・概要 著者の息子が入院中、ひざの痛みを訴える夫。さまざまな検査をしても原因がわからず、ようやく腫瘍ができていることがわかった。すぐ帰れるはずだった手術の日、腫瘍が悪性であることが判明し、抗がん剤治療が始まった。骨肉腫になった夫と看…

イケメンがトンチキなことやってる感想しか持てない―斎藤岬『レオとマブ』

今日の更新は、斎藤岬『レオとマブ』です。 あらすじ・概要 警察官として交番に勤めているレオとマブは、ある日謎の赤ん坊を拾う。彼女をサラと名付けたふたりは、交番で育てることにする。子育てと交番務めを両立するレオとマブの元に、さまざまな浅草の人…

カナダ人のパワフルな姑と子育て―小宮マコ・なとみみわ『姑は外国人』

今日の更新は、小宮マコ・なとみみわ『姑は外国人』です。 あらすじ・概要 カナダ人と恋に落ち、結婚した著者。カナダに引っ越した先で出会ったのは、パワフルな姑だった。図々しくて辛辣で、でもしっかりしていて憎めない。ときに協力し、ときに振り回され…

タイトル詐欺に注意だが内容はいい―まきりえこ『夫を変えて汚部屋がキレイになりました』

今日の更新は、まきりえこ『夫を変えて汚部屋がキレイになりました』です。 あらすじ・概要 捨てられない・片付けられない夫を持つ著者の家は、モノで埋まっていた。著者は家を片付けながら、自分自身の散らかしぐせに向き合っていく、それと同時に、夫も少…

二世代同居する老人、主夫になる―こうの史代『さんさん録』

今日の更新は、こうの史代『さんさん録』です。 あらすじ・概要 妻を亡くしてからすさんだ生活をしていた老人、参平は、息子詩郎一家と同居することになる。息子夫婦に代わって家事をやると申し出た参平は、妻の残した家事の手引書を読みながら、日々の仕事…

家族だからこそ言葉を尽くすことの重要さ―漢弾地『僕と妻の場合 僕たち夫婦が仲良く暮らしている理由』

今日の更新は、漢弾地『僕と妻の場合 僕たち夫婦が仲良く暮らしている理由』です。 あらすじ・概要 漫画家の著者は、外に働きに出ている妻と暮らしている。家で仕事をする中で、夫婦が仲良く暮らす工夫とは……。「コミュニケーションが苦手」なふたりの大人が…

これが高知能発達障害家庭だ―寺島ヒロ『うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記』

今日の更新は、寺島ヒロ『うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記』です。 あらすじ・概要 漫画家の著者の家には、ふたりの子どもがいる。彼らはふたりともASDの診断を受けていて、不思議な行動をする。体内時計の不具合、朝起きられない、学校での立ち歩…

鴻上尚史『鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』感想

今日の更新は、『鴻上尚史のもっとほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』です。 あらすじ・概要 「妻や兄弟が冷たい」「アニメグッズを捨てた母親を許せない」「理不尽な校則を変えようとして阻まれた」鴻上尚史が、俳優や劇団主催者として…

四コマ漫画で描く娘と母の人生―桜沢鈴『義母と娘のブルース』

今日の更新は、桜沢鈴『義母と娘のブルース』です。 あらすじ・概要 母を失った小学生のみゆきのもとに、父親の再婚相手、亜希子がやってくる。仕事一筋だった亜希子は、世間一般の母親とはどこかずれていた。最初は反発していたみゆきだったが、少しずつ亜…

夫婦の営みの動画をクラウドに上げちゃって大騒動―『SEXテープ』

今日の更新は、『SEXテープ』です。 あらすじ・概要 アニーとジェイの夫婦は、育児や仕事に忙しく、夫婦の営みの時間を持てずにいた。久しぶりの夫婦の時間を手に入れたふたりは、セックスを動画に撮ることを思いつく。存分に愛し合った次の日、ジェイがうっ…

片付けることによって暮らしやすい家を目指そう―まめこ『ちらからない‟おうち”でもっと幸せ家族になりました』

今日の更新はまめこ『ちらからない‟おうち”でもっと幸せ家族になりました』です。 あらすじ・概要 家が片付かないことに悩んでいた著者。ちらかっていることでストレスがたまり、いらいらしがちに。整理収納アドバイザーの村上直子の力を借り、暮らしやすい…

老後はお金があればいいわけではなかった―堀田あきお&かよ『親の介護、10年め日記。』

今日の更新は、堀田あきお&かよ『親の介護、10年め日記。』です。 あらすじ・概要 夫婦漫画家の著者ふたりは、歩けなくなった妻の母親の介護を帰省して行いながら東京で仕事をしていた。そんな中、父親が腎不全で入院。いよいよ母の世話ができなくなったこ…

うじうじ暗いけれど参考にはなった―モンズースー『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした』

今日の更新は、モンズースー『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした』です。 あらすじ・概要 突然パニックになる、言葉が遅れるなど、他とは違う様子を見せるうちの子。どうやら発達に遅れがあるらしい……。調べていくうちに母親である自分も発達障害の…

かわいくて責任感のあるママと誠実な青年のラブストーリー―望公太『娘じゃなくて私が好きなの!?』

今日の更新は、望公太『娘じゃなくて私が好きなの!?』です。 あらすじ・概要 死んだ姉の代わりに、姪を我が子として育ててきた綾子。そんな綾子は、ある日娘の幼馴染で息子同然に思ってきた青年、巧に告白される。彼は子どものころからずっと綾子を想って…

ラストが中途半端だが作画は一級品―惣領冬美『マリー・アントワネット』

今日の更新は、惣領冬美『マリー・アントワネット』です。 あらすじ・概要 オーストリアの女帝マリア・テレジアの娘、アントワネットはフランスのブルボン王家に嫁ぐことになる。その国王は口下手で会話が続かず、ヴェルサイユ宮殿はしきたりばかりで疲れて…

だめだめな男女関係でも主観では運命―『自虐の詩』

今日の更新は、『自虐の詩』です。 あらすじ・概要 大阪の下町に、短気な男イサオと暮らす幸恵。気に入らないことがあるとたびたびちゃぶ台をひっくり返してしまう彼を、幸恵はけなげに愛している。周囲の人間はそんな幸恵を心配しているが、そのころ幸恵の…

父親の遺産を巡って大騒ぎする三きょうだい―宮本福助『この度はご愁傷様です』

今日の更新は、宮本福助『この度はご愁傷様です』です。 あらすじ・概要 放蕩者だった父が死んだ。葬式を終えた三きょうだいと孫、仁は、彼の残した家の片付けのために集まる。そこで見つかったビデオレターから、三人はダーツで遺産分配を決めることに。し…

コミュニケーションがド下手な親に育てられた娘の悲劇―みお『極彩色の食卓 カルテットキッチン』

今日の更新は、みお『極彩色の食卓 カルテットキッチン』です。 あらすじ・概要 発表会をきっかけに、ピアノが弾けなくなってしまった桜。そんな中、幼馴染の両親が経営しているカフェに燕という男がバイトの面接に来る。彼がカフェで料理を作るうちに、幼馴…

実は多種多様だったニッポンの「結婚」―瀬川清子『婚姻覚書』

今日の更新は、瀬川清子『婚姻覚書』です。 あらすじ・概要 日本における結婚とは何か。著者は日本の各地から結婚に関する文化、習俗、風習を収集。男が娘の家に通うもの、娘が男の家に通うもの、嫁の一時的な里帰りや、かまど神との関係などなど。婚姻制度…

子どもをつくることを「選べる」世界で女性は何を思うのか―柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』

今日の更新は、柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』です。 あらすじ・概要 「子どもの価値」の大きい小さいを口にすることはタブーとされている。しかしながら、次代の変遷によってその価値が変わりつつあるのは確かである。世代間のデータ…

鬱憤を晴らしたいならいいかもしれない―佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』

今日の更新は、佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』です。 あらすじ・概要 日本の主婦は家事をしすぎである――。家事の専門家である著者は、「家事をやってきちんと暮らす」という価値観が日本の女性を苦しめているのではないかと考えている。海外の…

人間に揉まれた演劇人が語る人間関係―鴻上尚史『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』

あらすじ・概要 舞台の演出家であり作家でもある鴻上尚史。舞台人として数々の人間関係に揉まれてきた彼が、送られてくる人生相談に答える。友人との関係、夫婦の関係、夢を追いかけること。著者の経験から語られる、社会を生き抜くポイントとは。

「覚えている」ことが弔いでありなぐさめである―『リメンバー・ミー』

今日の更新は、『リメンバー・ミー』です。 あらすじ・概要 メキシコの少年ミゲルは音楽が大好き。しかしミゲルの家庭では、音楽禁止だった。家族に反抗したミゲルは家を飛び出し、ギターを盗んで音楽コンテストに出ようとする。しかしミゲルはなぜか生きて…

親が自殺した子どもたちがその後を自ら語る―自死遺児編集委員会・あしなが育英会編『自殺って言えなかった。』

今日の更新は、自死遺児編集委員会・あしなが育英会編『自殺って言えなかった。』です。 このところ感想の書き方が変わっていたんですけれど、パソコンを開く時間が取れずスマホで書いていたからです。しばらく見やすさと書きやすさが両立できるテンプレを模…

出産という一大プロジェクトを達成しよう!―カザマアユミ『出産の仕方がわからない!』

今日の更新は、カザマアユミ『出産の仕方がわからない!』です。 あらすじ・概要 オタク同士で結婚し、子どもを作ることになった著者。手間もお金もかかる不妊治療を経て、無事妊娠する。妊娠中にちょうどいいパンツを探したり、乳首をやわらかくするマッサ…

カナダから「弟の夫」がやってきた!―田亀源五郎『弟の夫』

レンタルコミックで『弟の夫』を読んでいました。 ラストが気になったので最終巻は電子書籍で買って読みました。 あらすじ・概要 シングルファザーとして娘を育てる弥一のもとに、ひとりのカナダ人男性が訪ねてくる。彼の名はマイク。弥一の「弟の夫」だとい…