あらすじ・概要
ふたり組のイラストレーターユニット、まのとのま。彼らが向かったのは沖縄。沖縄の料理をたっぷり食べたり、琉球王国の城郭を巡ったり、国際通りの裏路地を歩いたり。イラストと文章で、ディープな沖縄を紹介する旅行エッセイ
情報量が多くて楽しい
それほどに厚くない本なのですが読むのに時間がかかりました。びっしりコンテンツが配置されていて情報量が多いからと、文字がすべて手書きだからです。手書きの文字って長文だと時間かかりますよね。
しかし内容そのものは面白かったです。観光地の詳しいイラスト地図が描かれていたり、城なども細かく構造が描かれていたり、イラストエッセイとして丁寧です。絵だからこそできる表現を存分にやっています。
それから食べ物や建物の書き込みがしっかりしているので、沖縄の雰囲気をつかみやすいです。絵がうまい。
グルメ情報や楽しい観光地を紹介するだけでなく、沖縄戦にまつわる場所はちゃんとコメントをつけ黙祷の意を評しているところも真面目でよかったです。
地味だけれどこういう態度は大事ですよね。
個人的に好きだったのがタコライスを食べるシーン。どーんと大きなお皿に乗ったタコライスがおいしそうでした。好きなんだけど大阪では本場の味のタコライスがなかなか食べられないんですよね。いつか沖縄で食べてみたいです。
2006年の本なので、ガイド本としては古くなってしまっていますが、読み物としてはまだまだちゃんと面白い作品です。