ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

コミックエッセイ

『てくてく巡礼~秩父札所三十四ヶ所観音霊場&三峯神社~』蛸山めがね 白夜書房 感想

あらすじ・概要 秘仏が公開されることをきっかけに秩父に興味を持った著者。彼女は秩父の寺院をめぐって巡礼をする。山と山を歩きながら、秩父における信仰や文化に触れていく。巡礼をする中での交流にも心癒されていく。 秩父の巡礼文化に触れる 関東のこと…

『日本一の「婚活スポット」を拝み倒す! 出雲縁結び散歩』まのとのま 徳間書店 感想

あらすじ・概要 二人組の漫画家であるまのとのまが、今度は出雲に旅行に出かける。縁結びにまつわるパワースポットをめぐり、周囲のグルメや文化に触れる。出雲にある神々の伝説、言い伝えも紹介。盛りだくさんな旅行コミックエッセイ。 神秘的と言うより俗…

『コロナ禍妊娠日記』おおがきなこ 幻冬舎単行本 感想

あらすじ・概要 不妊治療を経て、ふたりで暮らすことを決意していた著者夫婦。社会がコロナ禍にさしかかり、疫病の不安の中、妊娠が発覚する。自分のこと、コロナ禍の社会のことを思い悩みながら、出産までたどり着いた奇跡を描く。 コロナ禍の妊娠エッセイ…

『運動ざせつ女子が行きついた 1分スロージョギング』たかツキなほり KADOKAWA 感想

あらすじ・概要 運動が苦手な著者は、スロージョギングという方法に行き着く。歩くぐらいの早さでゆっくり走り、疲れたら休んでもいい。運動が苦手でも、三日坊主でも続けられる、無理をしない運動方法とは。 やってみたいと思わせる語り口がよい スロージョ…

『キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』田房永子 バンブーコミックス エッセイセレクション 感想

あらすじ・概要 夫にキレる衝動を抑えられない著者。ちょっとしたことで怒鳴り散らしてしまい、自己嫌悪に陥る日々だ。これではいけないとキレない方法を試しても、上手くいかない。そんな中、ゲシュタルトセラピーというものに出会い、著者の価値観は変わっ…

『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』竜田一人 モーニングコミックス 感想

あらすじ・概要 福島第一原子力発電所での廃炉作業に興味を持った著者は、原発の作業員として働き始める。過酷な原発における労働と、作業員同士の友情、放射能をめぐるあれこれ。廃炉作業の最前線を描き出す。 原子力発電所の廃炉作業に行ってみたらすごか…

『ふくしまノート』井上きみどり バンブーコミックス 全3巻 すぐパラセレクション 感想

あらすじ・概要 著者が福島に暮らす人たちにインタビューを行い、東日本大震災後の福島の姿を描く。農業や漁業のこと、子育てのことなど、放射能に振り回される福島の人たち。原発事故は、確かに日常を変化させてしまった。 東日本大震災後の福島県の人たち…

『虐待父がようやく死んだ』あらいぴろよ バンブーコミックスエッセイセレクション 感想

あらすじ・概要 暴力、暴言など、虐待家庭で育った著者。いつも殴られている母親のことを心配し、気にかけていた。大人になっても、虐待の記憶はよみがえり著者を苦しめる。やがて、著者は母親の歪みに気づくのだった。 虐待について話し合える人がいるのは…

『半ダース介護』井上きみどり 集英社 感想

あらすじ・概要 主婦として生活している女性は、夫側の家庭の複雑さゆえに、一気に6人もの老人の介護を一気にすることになる。自由奔放な彼らに振り回されながらも、必死に日々の世話を続ける。しかし、徐々に体の限界を感じるようになる。 早く福祉に頼って…

『凹凸あるかな?わたし、発達障害と生きてきました』細川貂々 平凡社 感想

あらすじ・概要 大人になってから発達障害に気づいた著者。彼女は自身の人生を振り返る。空気をうまく読めなかったこと、人の意見を真に受けすぎていたこと……著者の近くの発達障害の人々も紹介し、発達障害の人々の悩みを考える。 相手が言葉を真に受けるか…

『アメリカ横断 我ら夫婦ふたり旅』山本あり 産業編集センター 感想

あらすじ・概要 著者は夫とともに、アメリカ横断の旅に出る。アメリカでレンタカーを借り、陸路で西海岸から東海岸を目指す。そこで出会ったアメリカのグルメや観光地。アメリカ大陸の豊かな自然に感動する。 アメリカ横断エッセイは珍しいので面白かった ア…

『おいしいロシア』シベリカ子 イースト・プレス 感想

あらすじ・概要 ロシア人男性と結婚した著者は、一年間ロシアで暮らすこととなる。そこで食べたロシアの料理を漫画に描いた。肉、魚、乳製品など、ロシアの料理と共に、ロシア独自の文化も紹介。「おかわり」では日本に帰国したあとのふたりが描かれる。 ロ…

『出張編集部持ち込みレポまんが』尾花せいご Kindleインディーズマンガ 感想

あらすじ・概要 描いた漫画を商業に乗せたいアマチュア漫画家の著者は、出張編集部に何度も作品を持ち込む。そこでもらったアドバイスや褒め言葉を漫画化。著者は編集者からの助言に対して悩み、創作に対する糸口を探す。 出張編集部をめぐる悲喜こもごもが…

『心を病んだ父、神さまを信じる母』ゆめの イースト・プレス 感想

あらすじ・概要 キリスト教徒の母と、気難しく扱いづらい父。やがて父は統合失調症を発症し、一家は父の妄想に悩まされることとなる。不穏で気まずい家庭の中、母は神の教えを支えに生活していた。 すっきり終わらないが印象的なエッセイ すっきり終わらない…

『わたしたちの震災物語~ハート再生ワーカーズ~』井上きみどり クイーンズコミックス 感想

あらすじ・概要 東日本大震災のあと、多くのボランティア、慈善団体が立ち上がった。それぞれの慈善団体がどう東日本大震災に関わったかを漫画化。食料、水やインフラの復旧以外で、被災者に必要な支援が見えてくるコミックエッセイ。 漫画で見る災害時の慈…

『ミャンマーで尼になりました』天野和公 イースト・プレス 感想

あらすじ・概要 子どもの頃から宗教的なものにあこがれがあった著者は、結婚して寺嫁となる。そして、ミャンマーで尼になり修行をすることにした。ミャンマーの仏教文化や、尼同士のやりとり、そして宗教思想を語る本。 ミャンマーの寺に集まる国際的な人た…

『とある宗教に母が3億円お布施しまして』HARU 徳間書店

あらすじ・概要 明るい母が、カルト宗教にハマってしまった。裕福な祖父からお金をもらって高額な霊感商品を買い、家では宗教的な暴言を言う。おりしも引きこもりや不登校でばらばらだった著者家族は、母親だけではなく、自分たちとも向き合うこととなる。 …

『3.11東日本大震災~君と見た風景』平井寿信  ぶんか社コミックス 感想

あらすじ・概要 仙台近くで被災し、ライフラインや物資の足りない生活を送ることになった著者。震災直後の混乱の仲身重の妻を迎えに行き、実家で協力して物資を集める。混乱時期から物資が戻るまでを、被災者の視点から描くコミックエッセイ。 ライフライン…

『セックス依存症になりました』津島隆太 ヤングジャンプコミックス 感想

あらすじ・概要 恋人に暴行を受けたことをきっかけに、セックスのことしか考えられなくなった著者。精神科医によって、セックス依存症と診断される。依存症になったのは、虐待を受けていた過去と、恋人との恐ろしい共依存的快楽にあった。セックスがないと生…

『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』アベナオミ 学研プラス 感想

あらすじ・概要 東日本大震災によって被災した漫画家・イラストレーターのアベナオミ。幸運にも家族全員が生き延びた彼女は、日々の生活に防災を取り入れるようになる。防災に役立つグッズや習慣、防災にまつわるコミックエッセイを収録。 自分が助かること…

『精子バンクで出産しました!アセクシャルな私、選択的シングルマザーになる』華京院レイ・上村秀子 LScomic 感想

あらすじ・概要 アセクシャル(他人に恋愛感情を持たない人)で性別違和を抱えて生きてきた著者。自分が家族とのわだかまりを抱えていたことから、「家族が欲しい」と思い、精子バンクでの妊娠を目指す。精子バンクを使った妊娠のややこしさや、妊娠した後の…

『旦那が突然死んだので発達障害児を一人で育てることになりました』せせらぎ バンブーコミックス 感想

あらすじ・概要 突然伴侶を失い、悲しみにくれる著者。そんな中、子どもの発達障害が判明する。大黒柱として、家事労働者として働く一方、子どもの療育についても悩む必要が出てくる。てんやわんやの家庭で、著者が見いだした救いとは。 自分だけでは子育て…

『北欧女子オーサ、日本で恋をする』オーサ・イェークストロム KADOKAWA 感想

あらすじ・概要 北欧からやってきたオタク漫画家、オーサは、日本でも恋愛をしてみたいと思う。しかし、日本の恋愛観はスウェーデンとはまったく違うものだった。告白や男性がおごるシステム、家族のあり方などを通して、スウェーデンと日本の性別に対する観…

『身内に(ヤ)がおりましてん。』カツヒロ BAMBOO ESSSY SELECTION 感想

あらすじ・概要 著者、カツヒロのおじはヤクザだった。おじさんに溺愛されていた著者は、その過程でヤクザの世界を垣間見る。大阪を舞台に繰り広げられる、子どもから見たヤクザの暴力、犯罪、日常とは……。 シャレにならないアウトローの日常が面白い 面白か…

コミックエッセイ漫画家、細川貂々のおすすめ作品18選

今回はコミックエッセイ漫画家、細川貂々のおすすめ作品をまとめました。 著者のコミックエッセイのファンなので、過去作を読み返しながら書きました。 お出かけ 『おでかけブック』 『日帰り旅行は電車に乗って 関西編』 『親子テツ』 ファッション・美容 …

『そして〈彼〉は〈彼女〉になった 安富教授と困った仲間たち』細川貂々 集英社 感想

あらすじ・概要 女装の東大教授、安冨歩とその相棒である「ふーちゃん」。彼等には抑圧的な親に悩まされ、生きづらさを抱えていたという共通点があった。過去の恋愛や結婚についての違和感を乗り越えて、自分らしい生き方を獲得していくふたりを描いた作品。…

『さよなら、子ども虐待』細川貂々・今一生 創元社 感想

あらすじ・概要 日本における子ども虐待は減ってはいない。子どものために何ができるのか。核家族化し、閉鎖的になる現代の家庭で、虐待を防ぐ対策について考える。親、子ども、地域社会が虐待をせず幸せに暮らせる世界を目指す。 まんがでわかる子ども虐待 …

『てんてん手帖』細川貂々 集英社 感想

あらすじ・概要 漫画家、細川貂々はアンティークなもの、古いものが好き。古いものを作ったり売ったりしている店に行ったり、骨董市に出かけたり、縁起物を買ったり。自分のペースで古くてかわいいものを楽しむ姿を描く。 古くてかわいいものについて語る著…

『いろはにいぐあな』細川貂々 集英社

あらすじ・概要 爬虫類、イグアナを飼っている著者夫婦。イグアナの面白エピソードや、飼育の苦労、イグアナとの交流をコミックエッセイに描く。イグアナを飼うことになった人たちの集まりや、あるあるについても語る。 珍しい動物を飼うということの面白さ…

『旦那が突然死にました』せせらぎ エムディーエムコーポレーション 感想

あらすじ・概要 ある日突然夫が急死し、著者は子どもたちとともに取り残される。愛する人を失った悲しみに襲われ、シングルマザーとしての子育てに奔走する毎日を送る。泣いたり笑ったりする日の中で、家族の死と向き合っていく。 好きな人を失うことは論理…