ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

コミックエッセイ

実家が寺の著者が、住職の兄をネタに仏僧の世界を語る―杜康潤『坊主DAYS』

あらすじ・概要 漫画家、杜康潤の実家は臨済宗の寺。住職である兄に聞き取り調査をしつつ、僧侶になるまでの苦労や、寺での日常を語る。僧侶になるまでの修行の厳しさ、住職として地域を支える多忙さ、現代ならではのお寺の事情など、宗教が身近に感じるかも…

ADHD女性は虐待や周囲の無理解を受け人生を迷走する―ぴーちゃん『ぴーちゃんは人間じゃない? ADHDでうつのわたし、働きづらいけどなんとかやってます』

あらすじ・概要 「ぴーちゃん」こと著者は、子どもの頃から何だか上手く行かなかった。親からの虐待、周囲の大人たちの無理解。やがてうつになり、オーバードーズや性的逸脱をしてしまうに至る。自分がADHDだと気づき、あがいて生きていく姿を描いたコミック…

3つの宗教が混じり合う聖地へ―りえぞう『イスラエルに行ってみた 旅行記コミックエッセイ』

あらすじ・概要 バックパッカーとしてイスラエルに行ってみたいと思っていた著者。しかしイスラエルに入国後、敵対する国に行けなくなる場合がある。アラブの他の地域を巡ったあと、ようやくたどり着いたイスラエルは、3つの宗教の対立を象徴するような場所…

毒親から生き延びた人が励まし合うようなコミックインタビュー集―菊池真理子『毒親サバイバル』

あらすじ・概要 アルコール依存症の父と宗教にハマった母を持つ著者は、大人になってから自分の家庭が普通ではないと気づく。著者は自分以外の「毒親」を持つ人々に取材し、そのエピソードを漫画にすることにした。劣悪な家庭環境をサバイブしてきた人々の、…

宗教2世のエピソードを淡々と漫画で収録―菊池真理子『「神様」のいる家で育ちました~宗教2世な私たち~』

あらすじ・概要 自分の親は宗教を信じていた。それだけで長く排斥感を感じ、生きるのに悩む人々がいる。自らも宗教2世である著者が、2世たちに聞き取り調査を行い、そのエピソードを漫画に起こした。2世たちの宗教との決別、そしてその後の人生とは……。

老いを目の前にした女性がたどり着く今までとこれから―高橋陽子『50歳前からのココカラ手帖』

あらすじ・概要 子育てがひと段落し、50歳を目前にした著者は、言いようのない不安を抱いていた。メンタルクリニックで自分の疲れを自覚し、美容やメイクを気にしてみて、スポーツジムで鍛えてみる。そうして理解した、自分の今の状況、そしてこれから50代に…

俗っぽさと人文学的面白さが同居するコミックエッセイ―グレゴリ青山『グレさんぽ~琵琶湖とかインドとか』

あらすじ・概要 関西に住むイラストレーター・漫画家である著者。そんな著者が琵琶湖を巡ったり、伊豆に行ったり、インドにまつわる展覧会に協力したりなど、日々のことを語る。いろいろなところをぶらぶら歩いて見たものとは……。 マニアックで著者の文化的…

50代イラストレーターが100日チャレンジで体力強化に挑戦―高橋陽子『50代からの体力革命』

あらすじ・概要 50歳を目前にして、自分自身の体力の低下を目の当たりにした著者。彼女はスポーツジムに通うことを決める。そこで出会ったトレーナーと、「100日チャレンジ」を始めた。懸垂をする、ベンチプレス40㎏を上げるなど、設定した目標をこなそうと…

違いを面白がれるタフさに救われる―星野ルネ『アフリカ少年が日本で育った結果』

あらすじ・概要 日本人男性とカメルーン人女性が結婚し、母親の連れ子として日本にやってきた星野ルネ。幼い頃から日本で暮らしているため、母国語は日本語。周囲の日本人とは全く違う外見のため、何かと誤解を受けることが多く……。世の中の先入観や文化の違…

男性漫画家が家庭生活を描くコミックエッセイおすすめ7選

コミックエッセイを描くのは女性漫画家が多いだけに、その分野のマイノリティである男性漫画家のことは意識して注目して読んでいます。 今回はその中から「家庭を持つ男性」の描いたコミックエッセイをまとめました。 突然父親になった中年男性の戸惑いと適…

育ちのいい老女と売れないお笑い芸人の、年の差と性別を超えた友情―矢部太郎『大家さんと僕』

あらすじ・概要 一軒家の2階を間借りすることになった著者。1階には、大家として年老いた女性が暮らしていた。何かと「大家さん」に話しかけられ、世話を焼かれるにつれて著者と大家さんは仲良くなる。大家さんと街に出て食事に行ったり、力仕事の手伝いを…

漫画家とその夫が田舎で暮らした4年間―グレゴリ青山『田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円』

あらすじ・概要 東京の高すぎる家賃に嫌気がさし、和歌山の奥地の家賃5000円の家に引っ越したグレゴリ青山とその夫。家庭菜園を作ったり、四季の花を満喫したりしながらも、不便さや虫の被害など田舎特有の困りごとにも悩まされる。いいことも悪いこともあっ…

50代になって外で働きたい!と思った主婦イラストレーターの奮闘―高橋陽子『50代からのお仕事探しアタフタ日記』

あらすじ・概要 主婦、イラストレーターとして活動してきた著者は、52歳になって子育てにもひと段落し、外で働きたいと思うようになる。しかし長く職に就いていなかった著者は職歴に書くことがなく、52歳という年齢の壁もあって面接に苦戦する。年をとっても…

いろんな地域のマラソン大会に参加して大阪マラソンへ―たかぎなおこ『まんぷくローカルマラソン旅』

あらすじ・概要 趣味としてのマラソンが軌道に乗ってきた著者は、各地域で開催されているマラソン大会に参加するようになる。そこで大阪マラソンの抽選に当選。タイムを縮めるためダイエットを志す。

脳梗塞になった実体験を漫画家志望がコミカルに語る―あやめゴン太『33歳漫画家志望が脳梗塞になった話』

あらすじ・概要 ある日、仕事に行くときに左半身に違和感を覚えた著者。そのまま出勤してしまうが、すぐ病院に行き、そこで脳梗塞と診断される。一刻を争う状態と言われ即入院、治療とリハビリを開始することとなる。脳梗塞になった人だからこそ描ける、闘病…

京都の亀岡で都会に近い田舎を満喫する―グレゴリ青山『京都「トカイナカ」暮らし』

あらすじ・概要 和歌山の田舎から京都の亀岡に引っ越してきた著者。自然豊かで、京都駅へのアクセスもいいその土地で、著者は充実した生活を送っている。京都市内のお出かけスポットから、亀岡の豊かな自然の魅力、二ホンミツバチの養蜂にチャレンジした記録…

母親に虐待された男性が母親との関係に決着をつけるまで―歌川たいじ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

あらすじ・概要 不安定な家庭に育ち、母親から暴力と暴言を受けていた著者。長じて一流企業に入社するが、そこでかつての母親のようになっている自分に気づく。そんなとき、手を差し伸べてくれたのは友人たちだった。同性パートナーも得て自分の幸せを送って…

太りやすい体質で自己肯定感をすり減らした著者がたどり着いたダイエットの到達点―歌川たいじ『「おつきあい」の壁を乗り越え48キロやせました』

あらすじ・概要 子どものころから太っていた著者。大人になっても太りやすい体質で、やせては太りを繰り返していた。太っている外見をいじられ、余計なアドバイスをされる日々を過ごしていた。一念発起して食生活を見直し、ダイエットに成功した著者。しかし…

漫画家志望がじったんばったんあがきながらクオリティ向上を目指す―あやめゴン太『どうせ死ぬなら描いて死ぬ』

あらすじ・概要 怠け気味の漫画家志望であった著者は、脳梗塞で死にかけたことから自分の怠けぐせを反省、もう一度漫画家としてきちんとやり直そうとする。仕事をしながら漫画を描くコツや、プロットの立て方、ネームの作り方など、著者の試行錯誤と工夫の過…

自己肯定感が下がったときに読みたいコミックエッセイおすすめ7選

ここ最近「自己肯定感」についてSNSで見ることが多いので、「自己肯定感の回復」や「自己肯定感とは何か」ということをテーマにしているコミックエッセイを過去記事から集めてみました。 太っていた女性がぽっちゃり向けファッション誌に出会い自尊心を取り…

突然父親になった中年男性の戸惑いと適応―渡辺電機(株)『父娘ぐらし 55歳マンガ家が8歳の娘の父親になる話』

あらすじ・概要 50歳を過ぎてひとり身で、このまま家族を持たず暮らしていくのだと思っていた著者。しかし二児を持つシングルマザーと結婚することになり、この年にして突然の子持ちに。さらに家庭の事情で8歳の娘とふたり暮らしをすることに。著者は戸惑い…

身内を立て続けに亡くした著者が自分の父親の人生を振り返る―時田『身内の死比較漫画』

あらすじ・概要 著者の元に届いた父の訃報。末期がんに侵されていた父は、DV気質ゆえに著者の母と離婚し、今は孤独な人生を送っていた。良い思い出のない父親の葬儀に参加し、何だかんだ彼を弔った著者だったが、しばらくして今度は祖父が危篤状態に。短期間…

恋愛や家族に夢を持てない女性が母親になる―ヤマダカナン『母になるのがおそろしい』

あらすじ・概要 結婚し、子どもを考える年頃になってきた著者。夫は子どもを持ちたいというものの、著者にはトラウマがあった。それは恋愛依存の母親に育てられたこと。ろくでもない男をとっかえひっかえする母親の影響で、著者は恋愛に夢を見られなくなって…

価値観の違う人間が家事を協力して行うには話し合いが必要―倉田けい『倉田家は今日もわが家ルール見直し会議中!』

あらすじ・概要 フリーランスと勤め人の共働きである著者夫婦。彼らは「家事の分担」のために頻繁に会話をして作戦を立て、実行、フィードバックをしている。話し合いながら家事を分担する方法と、お互いストレスを溜めずに生活する工夫を描いたコミックエッ…

大嫌いだった母親に似ていることを受け入れることで自分を俯瞰的に見られるようになる―上村秀子『親ガチャにハズれたけど普通に生きてます』

あらすじ・概要 子どものころ、親が離婚し、実母と義父と暮らすことになった著者。しかし離婚をきっかけに母は子どもにつらく当たるようになる。大人になってそんな母親から離れたくなり、実家を出て自立するも、しばらくして母親が自殺してしまう。ショック…

宗教ゆえに倫理観が狂い子どもを傷つける親―いしいさや『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』

あらすじ・概要 子どものころ、母親の宗教に付き合わされていた著者。頻繁に行われる集会や、布教活動で自由な時間が少なく、また、友達付き合いや男女交際も強く制限される。普通の生活が送れない辛さに、徐々に宗教に対して信頼を失っていった著者は、棄教…

最近読んだ漫画・動画など10個(20221003)

記事を立てるほどでもない感想まとめです。 しろやぎ秋吾『10代の時のつらい経験、私たちはこう乗り越えました』 オノ・ナツメ『どこかでだれかも食べている』 ゲームさんぽ 藤村シシン×FGOシリーズ 施川ユウキ『銀河の死なない子供たちへ』 【異物...?】銀…

出会いから看取りまでを描いた「実家の犬」の思い出―たかぎなおこ『うちの犬、知りませんか?』

あらすじ・概要 著者が小学生のころ拾ってきた犬、ムク。最初は反対していた両親も、情に流されて飼うことに。家族にはなついているものの、他の人間には気難しくわがままなムク。しかし著者とムクは、文句を言いながらも楽しい時間を過ごす。やがて著者が上…

発達障害のトラブルや苦手を「ましにする」ために奮闘する―カレー沢薫『なおりはしないがましになる』

あらすじ・概要 仕事を首になり、フリーランスのライター・漫画家として働いていたカレー沢薫。しかし部屋は荒れ放題、スマホに依存して仕事に集中できない。見かねた編集者が病院に連れて行くと、発達障害であることが判明した。できないことを少しでも「ま…

自分を受容することから成長は始まる―細川貂々・水島広子『それでいい。自分を認めてラクになる対人関係入門』

あらすじ・概要 イラストレーターとして、漫画家として、実績を重ねながら、暗い思考に支配され、ネガティブ思考クイーンとして生きて来た著者。ある日、精神科医、水島広子から会ってみたいと言われる。そこで話したのは、対人関係療法という生きづらさを解…