ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

漫画感想

汚部屋を掃除したことから家族の闇が見えてきた―井上能理子『家族が片づけられない』

あらすじ・概要 うつをきっかけに実家に戻った著者。しかし実家は、大変な汚部屋と化していた。家の大掃除をし、住める環境に戻した著者だったが、家族は相変わらず片付けられないまま。その上、掃除を巡って口論になる始末。疲弊する原因は、彼らの心の闇に…

アトピーの子どもと暮らして追い詰められる夫婦―キム・チュンヒ『パパ、かいい!』

あらすじ・概要 売れない漫画家である著者は、外で働いている妻の代わりに家事を引き受け、アトピー性皮膚炎の娘を育てている。四六時中かゆさで騒ぎ続け、夜中もかいてやらないと眠れない娘に、夫婦は疲労していく。健康食品や自然療法を次々に試しても、娘…

大衆演劇で裏方の仕事をする女性の苦労と喜び―木丸みさき『わたしの舞台は舞台裏 大衆演劇裏方日記』

あらすじ・概要 著者は、大阪のとある劇場で大衆演劇の裏方をしている。たまたま見た大衆演劇にほれ込んだ著者は、大衆演劇に関わる仕事へ進んだのだ。大衆演劇ならではの文化、ひとりで裏方をすることの苦労、俳優の人々との付き合いなど、舞台に関わる日常…

他人の子を育てるというしんどさ―新川てるえ・本間千恵子『継母ですが? もう1つのシンデレラストーリー』

あらすじ・概要 バツ2で二児の母だった著者は、二児の父親と子連れ再婚をする。しかし、その家族は、朝食も食べない、洗濯もいいかげんという家事をしたがらない家庭だった。著者は継子を教育し直そうとするも空回りをする。しかし「継子を実子同然に愛せな…

あっけらかんとしたレズビアンエッセイ―竹内佐千子『ハニー&ハニー 女の子どうしのラブ・カップル』

あらすじ・概要 著者は女性として女性が好きなレズビアン。バイセクシャルのマサコと一緒にデートをしたり二丁目に遊びに行ったり楽しく暮らしている。女性同士であるがゆえの嫉妬、レズビアン同士の人付き合い、カムアウトの難しさなど、「女性が好きな女性…

訳ありレズビアンカップルの育児奮闘物語―中村キヨ(中村珍)『お母さん二人いてもいいかな!?』

今日の更新は、中村キヨ(中村珍)『お母さん二人いてもいいかな!?』です。 あらすじ・概要 レズビアンである著者は、女性と事実婚をしている。その「妻」は、子持ちで、産後うつがひどく、そしてとてもつらい過去を抱えた女性だった。著者自身も虐待の過…

棺を担いだ女性が呪いを解く方法を探して旅をする―きゆづきさとこ『棺担ぎのクロ。~懐中旅話~』

今日の更新は、『棺担ぎのクロ。~懐中旅話~』です。 あらすじ・概要 大きな棺を背中に担いで、街から街へ、国から国へ旅を続けるクロ。コウモリのセン、人造人間のニジュクとサンジュとともに、自身に呪いをかけた魔女の行方を探していた。クロにかけたれ…

迷宮世界で女同士のバディが探検する―たかみち『百万畳ラビリンス』

今日の更新は、たかみち『百万畳ラビリンス』(上下巻)です。 あらすじ・概要 人と関わるのが苦手でゲームばかりしていた礼香は、友人の庸子とともに不思議な世界に迷い込んでしまう。いくつもの部屋が連なり、謎の法則でできている世界を、礼香は持ち前の…

骨肉腫になった夫を支えた生活―まきりえこ『夫が骨肉腫になりました』

あらすじ・概要 著者の息子が入院中、ひざの痛みを訴える夫。さまざまな検査をしても原因がわからず、ようやく腫瘍ができていることがわかった。すぐ帰れるはずだった手術の日、腫瘍が悪性であることが判明し、抗がん剤治療が始まった。骨肉腫になった夫と看…

イケメンがトンチキなことやってる感想しか持てない―斎藤岬『レオとマブ』

今日の更新は、斎藤岬『レオとマブ』です。 あらすじ・概要 警察官として交番に勤めているレオとマブは、ある日謎の赤ん坊を拾う。彼女をサラと名付けたふたりは、交番で育てることにする。子育てと交番務めを両立するレオとマブの元に、さまざまな浅草の人…

カナダ人のパワフルな姑と子育て―小宮マコ・なとみみわ『姑は外国人』

今日の更新は、小宮マコ・なとみみわ『姑は外国人』です。 あらすじ・概要 カナダ人と恋に落ち、結婚した著者。カナダに引っ越した先で出会ったのは、パワフルな姑だった。図々しくて辛辣で、でもしっかりしていて憎めない。ときに協力し、ときに振り回され…

病を克服した著者がヨーロッパで「祈り」の旅―赤池キョウコ『ヨーロッパスピリチュアル街道を行く!』

今日の更新は、赤池キョウコ『ヨーロッパスピリチュアル街道を行く!』です。 あらすじ・概要 ロンドンに住む著者は、大病をしたことをきっかけに「祈り」について興味を持つようになる。聖水の街、ルルドや癒しの奇跡の伝説を持つ教会を巡り、ケルトの伝説…

タイトル詐欺に注意だが内容はいい―まきりえこ『夫を変えて汚部屋がキレイになりました』

今日の更新は、まきりえこ『夫を変えて汚部屋がキレイになりました』です。 あらすじ・概要 捨てられない・片付けられない夫を持つ著者の家は、モノで埋まっていた。著者は家を片付けながら、自分自身の散らかしぐせに向き合っていく、それと同時に、夫も少…

二世代同居する老人、主夫になる―こうの史代『さんさん録』

今日の更新は、こうの史代『さんさん録』です。 あらすじ・概要 妻を亡くしてからすさんだ生活をしていた老人、参平は、息子詩郎一家と同居することになる。息子夫婦に代わって家事をやると申し出た参平は、妻の残した家事の手引書を読みながら、日々の仕事…

参考文献が怪しげなので眉唾で読んだ―たかはしみき『わたし、39歳で「閉経」っていわれました』

今日の更新は、たかはしみき『わたし、39歳で「閉経」っていわれました』です。 あらすじ・概要 漫画家の著者は、体の不調で婦人科病院に駆け込んだ。そのとき「早期閉経になりかかっている」と告げられる。2人目の妊娠を望んでいた著者は動揺した。著者…

ヤマタノオロチ伝説から生まれた儀式と、鳶職の男女が戦う―白井弓子『天顕祭』

今日の更新は、白井弓子『天顕祭』再読感想です。 あらすじ・概要 鳶の若頭、真山は最近雇った女性の鳶、木島が低いところを恐れていると知る。彼女は故郷で「天顕祭」のクシナダヒメに選ばれ、儀式に携わる予定だった。しかしその儀式が不穏なものであると…

家族だからこそ言葉を尽くすことの重要さ―漢弾地『僕と妻の場合 僕たち夫婦が仲良く暮らしている理由』

今日の更新は、漢弾地『僕と妻の場合 僕たち夫婦が仲良く暮らしている理由』です。 あらすじ・概要 漫画家の著者は、外に働きに出ている妻と暮らしている。家で仕事をする中で、夫婦が仲良く暮らす工夫とは……。「コミュニケーションが苦手」なふたりの大人が…

四コマ漫画で描く娘と母の人生―桜沢鈴『義母と娘のブルース』

今日の更新は、桜沢鈴『義母と娘のブルース』です。 あらすじ・概要 母を失った小学生のみゆきのもとに、父親の再婚相手、亜希子がやってくる。仕事一筋だった亜希子は、世間一般の母親とはどこかずれていた。最初は反発していたみゆきだったが、少しずつ亜…

きみは伝説のサブカル変態オカルト漫画『夢使い』を知っているか

図書館のインターネット蔵書検索をうろうろしていると、『夢使い』が閉架書庫にあることを知りました。誰がこんな漫画を入れたのだろう……。と思いつつ、廃棄処分されないように借りることにしました。(図書館では長期間借りられない本は廃棄される可能性が…

片付けることによって暮らしやすい家を目指そう―まめこ『ちらからない‟おうち”でもっと幸せ家族になりました』

今日の更新はまめこ『ちらからない‟おうち”でもっと幸せ家族になりました』です。 あらすじ・概要 家が片付かないことに悩んでいた著者。ちらかっていることでストレスがたまり、いらいらしがちに。整理収納アドバイザーの村上直子の力を借り、暮らしやすい…

飼育しにくい野生の鳥を買う苦労―犬飼ヒロ『カラス飼っちゃいました』

今日の更新は、犬飼ヒロ『カラス飼っちゃいました』です。 あらすじ・概要 ある日、動物好きの著者は傷ついたハシボソカラスを拾い、病院に連れて行った。けがで二度と飛ぶことができず、また持病もあるそのカラス。野生に戻せず自宅で飼うしかないらしい。…

老後はお金があればいいわけではなかった―堀田あきお&かよ『親の介護、10年め日記。』

今日の更新は、堀田あきお&かよ『親の介護、10年め日記。』です。 あらすじ・概要 夫婦漫画家の著者ふたりは、歩けなくなった妻の母親の介護を帰省して行いながら東京で仕事をしていた。そんな中、父親が腎不全で入院。いよいよ母の世話ができなくなったこ…

うじうじ暗いけれど参考にはなった―モンズースー『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした』

今日の更新は、モンズースー『生きづらいと思ったら親子で発達障害でした』です。 あらすじ・概要 突然パニックになる、言葉が遅れるなど、他とは違う様子を見せるうちの子。どうやら発達に遅れがあるらしい……。調べていくうちに母親である自分も発達障害の…

ラストが中途半端だが作画は一級品―惣領冬美『マリー・アントワネット』

今日の更新は、惣領冬美『マリー・アントワネット』です。 あらすじ・概要 オーストリアの女帝マリア・テレジアの娘、アントワネットはフランスのブルボン王家に嫁ぐことになる。その国王は口下手で会話が続かず、ヴェルサイユ宮殿はしきたりばかりで疲れて…

「合わない」人間にもやりたいことを示してくれる―高野文子『黄色い本 ジャック・チボーという名の友人』

あらすじ・概要 小説の主人公に自分を重ね、本に耽溺する少女。空想と現実が混じる脳内で彼女は何を思うのか……表題作を含む三編を収録した短編集。

人見知りの人生についてポジティブに語る―べつやくれい『ひとみしり道』

今日の更新は、べつやくれい『ひとみしり道』です。 あらすじ・概要 幼少期から人見知りだった著者。人見知りとしての半生を振り返り、人見知りの生き方について語る。ときどき話し方教室やフリーマーケットに参加しつつ、自分自身の人見知りっぷりについて…

父親の遺産を巡って大騒ぎする三きょうだい―宮本福助『この度はご愁傷様です』

今日の更新は、宮本福助『この度はご愁傷様です』です。 あらすじ・概要 放蕩者だった父が死んだ。葬式を終えた三きょうだいと孫、仁は、彼の残した家の片付けのために集まる。そこで見つかったビデオレターから、三人はダーツで遺産分配を決めることに。し…

かわいい絵柄で一癖ある女の子を描く―アッチあい『このかけがえのない地獄』

今日の更新は、『このかけがえのない地獄』です。 あらすじ・概要 魔法少女になる夢を諦められない少女、自分が漫画の登場人物であることに自覚があるラブコメ漫画のヒロイン、女装をして好きな女の子と付き合う羽目になる少年……。若者たちの痛々しい青春を…

「足りない」中学生たちの優しく痛い青春―阿部共実『ちーちゃんはちょっと足りない』

今日の更新は、阿部共実『ちーちゃんはちょっと足りない』です。 あらすじ・概要 中学生のちーちゃんは、おバカだけれど友人と楽しく暮らしている。友人のひとり、ナツもちーちゃんが好きだ。しかし、女子バスケ部が顧問の誕生日プレゼントを買うために集め…

カルトよりも著者にカルチャーショック―高田カヤ『カルト村で生まれました』

今日の更新は、高田カヤ『カルト村で生まれました』です。 あらすじ・概要 幼少期から思春期を「カルト村」で過ごした著者。そこは農業をベースとした共同体だった。子どもなのに強制労働、振るわれる体罰、理不尽なルール。その中でも子どもたちは案外たく…