ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

『俺の幼馴染がデッッッッかくなりすぎた』折口良乃 電撃文庫 感想

あらすじ・概要 幼馴染、りりさの悩みは胸が大きすぎること。主人公はその胸のせいで好奇の目で見られがちな彼女のボディーガードになる。主人公はりりさの胸に気を取られながらも、彼女の悩みを知り、力になりたいと望むようになる。 巨乳の女の子が自分ら…

『教員不足 誰が子どもを支えるのか』佐久間亜紀 岩波新書 感想

あらすじ・概要 日本は深刻な教員不足に陥っているが、対策はおろかその実態を把握することすらできていない。教員採用制度の構造的な問題を中心に、なぜ教員不足が起こるのかを解説する。少子化や人手不足のせいだけではない、教員たちを支える意識のなさを…

『芸能界を変える――たった一人から始まった働き方改革』森崎めぐみ 岩波新書 感想

俳優である著者は、芸能界の働き方改革に携わることを決意する。アンケートからわかったことは、性加害、給料の未払いなど多くの芸能業界の人々が理不尽な目に遭っているということだった。著者は、なぜこんな問題が起こるのか説明し、芸能業界の健全化を目…

『大震災自閉っこ家族のサバイバル』高橋みかわ編著 ぶどう社 感想

東日本大震災のとき、自閉症の人たち「自閉っこ」はどうしていたのだろうか。自閉症の人がいる家族が震災当時どうしていたのかを、手記の形式で語る。そこで見えてきた近隣住民との絆と、絆では解決できない問題。災害時に自閉症の人をどう助けるべきか語る…

『ルネサンス 歴史と芸術の物語』池上英洋 集英社新書 感想

イタリアで花開いたルネサンス。その興亡の歴史的背景と、ルネサンスで活躍した画家たちを紹介する。イタリアでは都市を軸とする国家が生まれ、その中心は商人たちだった。裕福な商人たちがパトロンとなりイタリアの画家たちは様々な表現を生み出す。 ルネサ…

『テンプル騎士団』佐藤賢一 集英社新書 感想

中世ヨーロッパで修道士にして騎士、そして商人や金融業者でもあったテンプル騎士団。エルサレムへの巡礼者を守る騎士団は、いつしかヨーロッパ一の国を超えたネットワークを作り出す。それを恐れたフランス王は、テンプル騎士団を異端の裁判にかけた。 中世…

『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子 幻冬舎文庫 感想

カトリック系の女子校で働いてた著者は、これまでの人生を振り返って読者にアドバイスする。「置かれた場所で咲きなさい」はどういう意味か、自分の老いについてどう思うか、うつ病になって感じたことなど様々なことを語る。 SNSで言われているような本では…

『魔女狩りのヨーロッパ史』池上俊一 岩波新書 感想

ヨーロッパにおいて悪名高い「魔女狩り」。多くの無実の人々が魔女として告発され、命を落とした。魔女とはどういう人々だったのか、そして魔女を狩った人々はどういう人々なのか。地域差や時代差も踏まえながら、語っていく。 魔女狩りに関する密告は平時の…

『わたしからはじまる心理的安全性 リーダーでもメンバーでもできる「働きやすさ」をつくる方法70』塩見康史・なかむらアサミ 翔泳社 感想

働きやすく生産性のある職場には心理的安全性が必要である。心理的安全性を重んじてきた会社サイボウズが心理的安全性の重要性、安全性の作り方を解説する。馴れ合いでもなく、ギスギスでもない、「仲良く」「目標を達成する」チームを作るための技術とは何…

『トラウマ』宮地尚子 岩波新書 感想

DV、性加害、いじめやパワハラ、戦争や暴力など、強いストレスによって心身に異常をきたすトラウマ。トラウマを事前に防ぐには、また、トラウマを抱える人々に社会は何ができるのか? 様々な種類のトラウマを取り上げ、そこに宿る差別やジェンダーの問題を深…

『あんたなんかと付き合えるわけないじゃん! ムリ!ムリ!大好き!』内堀優一 HJ文庫

主人公悟郎は幼馴染の小春のことが大好き。でも何かとすれ違ってうまくいかない日々だった。そんな中、小春の存在について衝撃の事実が判明する。悟郎は苦悩しながらも小春と一緒にいられる方法を探す。周囲の人々も悟郎の行動に困惑してしまう。 みんなそれ…

『コルチャック先生』近藤康子 岩波ジュニア新書 感想

ポーランドの作家・教師であったコルチャックは、子どもの権利条約に大きな影響を与えた。子どものための教育を率先して行う一方で、ナチス・ドイツと反ユダヤ主義による迫害に遭う。コルチャックと彼の施設の子どもたちは、ホロコーストの犠牲者となった。 …

『おてらおやつクラブ物語――子どもの貧困のない社会をめざして』井出留美

あらすじ・概要 お寺のお供え物を貧困家庭に届けるプロジェクト、「おてらおやつクラブ」。その活動がどのように始まったのか、どのように展開していったのかを語っていく。プロジェクトを通してわかった人間同士のつながり、社会の抱える問題とは。 お寺か…

『イタリア史10講』北村暁夫 岩波新書 古代から現代まで、地中海の国の歴史を追う

あらすじ・概要 地中海の国、イタリア。まとまった国家がなく、大都市が周辺地域を従える状況で、「国民国家」なかなか形成されなかった。ルネサンスで繁栄したイタリアや、イタリア統一までのこと、ムッソリーニによるファシズム台頭など、イタリアの歴史を…

『ユーゴスラヴィア現代史 新版』柴宜弘 岩波新書 南欧の多民族国家の理想と限界

あらすじ・概要 オスマン帝国下で多民族が暮らしていたユーゴスラヴィア。政治的事情で生み出されたその国は、第二次世界大戦時にナチスの支配を受けその後社会主義国家となる。カリスマ的なチトー政権で一時の平和を得るが、その平和はチトーの死とともに崩…

『自閉症スペクトラム障害――療育と対応を考える』平岩幹男 岩波新書 当事者にとって必要な情報とは違う

あらすじ・概要 知的発達の遅れを伴うカナー型自閉症、一見知的発達の遅れはないが能力のアンバランスさとコミュニケーションの問題を抱える高機能自閉症の人たちに周囲が何ができるか。ふたつの自閉症を紹介しながら、療育の最前線で活動している著者が、自…

『推しの公園を育てる!:公園ボランティアで楽しむ地域の庭』一般社団法人みんなの公園愛護会 椛田里佳・跡部徹 学芸出版社 感想

あらすじ・概要 きみも地元の公園を推してみないか? 日本各地の公園ボランティアを紹介して、その活動を見る。そして、公園ボランティアをしたくなったらやるべきことについて解説する。無理なく活動を続けるコツや、楽しんで公園管理をする心構えとは。 公…

『武士の介護休暇 日本は老いと介護にどう向き合ってきたか』﨑井将之 河出新書 感想

あらすじ・概要 老いは人間の歴史において普遍的な問題である。江戸時代の武士はどのように親を介護していたのだろうか。実際に古文書に介護がどう書かれていたかを紹介し、日本の歴史における「介護」を考えてみる本。 日本人はどう老いに向き合ってきたか …

『バルセロナで豆腐屋になった――定年後の「一身二生」奮闘記』清水健宇 岩波新書 感想

あらすじ・概要 新聞記者だった著者は第二の人生としてバルセロナで豆腐屋をやることにする。開業直後のごたごたを乗り越え、コロナウイルスによるロックダウンを経験し、ついには日本に帰国する。異国の地で、豆腐屋として過ごした生活を語る自伝的新書。 …

『神さまと神はどう違うのか?』上枝美典 ちくまプリマ―新書 感想 異なる信仰を理解するには

あらすじ・概要 世界には多神教の神と一神教の神を信じる人がいる。神様を信じない人もいる。西洋哲学を専門とする著者が、一神教を信じる人たちとそれ以外の人たちでどう価値観が違うのかを解説する。全知全能の神という概念が存在するからこその哲学的思索…

『恋する西洋美術史』池上英洋 光文社新書 感想  ヨーロッパ絵画から見る恋愛事情

あらすじ・概要 西洋美術が専門の著者は、西洋美術における恋愛について語る。有名画家の女性遍歴や、西洋における恋愛や性愛の価値観、絵画をめぐる理想の女性、理想の男性のジェンダー観などを解説。 現代の感覚からすると倫理がないヨーロッパの恋愛 西洋…

バズれアリス 1 【追放聖女】応援(いいね)や祈り(スパチャ)が力になるので動画配信やってみます!【異世界⇒日本】富士伸太  オーバーラップ文庫 感想

あらすじ・概要 聖女アリスは、周囲に追い落とされ辺境のダンジョンを攻略することになる。そこで不思議な鏡の力で飲食店を経営していた誠と出会う。おりしも向こう側の世界はコロナ禍が蔓延しており、誠の店は閉店寸前だった。利害が一致したアリスは配信者…

『うまうまニッポン!食い倒れ二人旅』高田かや 文春e-book 感想 旅慣れた夫婦があちこちでグルメ

あらすじ・概要 旅行好きの著者ふたりは、さまざまなところに旅行に行く。カニを食べるだけのために温泉宿に行って自炊をしたり、花見に出かけたり、名店を行脚したり。地域の様々な食べ物に触れつつ、素泊まりや一般道も利用してお得に旅をする。 旅慣れて…

『イタリア 24の都市の物語』池上英洋 光文社新書 感想 芸術と歴史とドロドロの骨肉の争いの小話

あらすじ・概要 イタリアの都市はどのような歴史や文化を持っているのだろうか。イタリアの24の都市を紹介し、そこに宿る歴史的なドラマを語る。古代から人が住み続けるイタリア特有の事情、文化的背景がわかるコラム集。 ちょっとしたコラムだけど濃い イタ…

『学ぶ意欲の心理学』市川伸一 PHP新書 感想 やる気について真剣に考えてみる

あらすじ・概要 子どもには勉強に対してどのような働きかけをすべきだろうか。現代の指導要領ははたして合理的なのか。心理学の「動機付け」統計や理論について語りつつ、対談も通して「やる気」について考えていく。 やる気はどうあるべきか? 子どもに勉強…

『自宅で日本グルメ紀行 県民ごはん、作ってみました!』もぐら 大和出版 感想 白い恋人の話が一番面白い

あらすじ・概要 ご当地ネタが大好きな著者は、日本の各地域の食べ物を作ってみることにする。家族とのやりとりや面倒くさい調理法をこなす中、実食に至る。そのお味とは。県民ごはん外にも、各地方のお土産のお取り寄せ四コマや「○○の恋人食べ比べ」も掲載。…

『マイノリティの「つながらない権利」――ひとりでも生存できる社会のために』雁屋優 明石書店 感想

あらすじ・概要 ASD、アルビノなどさまざまな属性を持つ著者は、つながらなければマイノリティについての知識を得られないことにぶつかる。当事者会のメリットも認めつつ、当事者同士が助け合わなければならず、行政の支援が滞ることに憤っていた。つながら…

『フランス外人部隊 その実態と兵士たちの横顔』野田力 角川新書 全然かっこよくない軍隊での生活

あらすじ・概要 自衛隊の災害派遣に憧れていた著者。しかし自衛隊の試験に落ち続け、代わりにフランス外人部隊に入隊する。フランスで見たのは草むしりや掃除などの雑用の日々、そしてフランス外人部隊の独特の文化だった。 外人部隊に入ってみたら想像と全…

『アニメ療法(セラピー)~心をケアするエンターテインメント~ 』パントー・フランチェスコ 光文社新書

あらすじ・概要 著者は日本のアニメをメンタルヘルスの治療に役立てることを目指している。映画や小説など、メンタルヘルスの分野でフィクションの活用は既に行われている。その現状や、効果に対する統計を紹介しながら、著者が目指す「アニメ療法」がどのよ…

『東京アンティークさんぽ』カツヤマケイコ 双葉社 感想 骨董市に参加しまくって何か買う

あらすじ・概要 古いものが好きな著者は、東京の骨董市に参加する。東京とその近郊ではさまざまな骨董市が行われていた。がらくたの中から面白いものを見つけたり、店主と値段交渉したり、骨董市には独特の面白さがある。骨董好きの楽しみを描いたコミックエ…