ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

化け物と交じり合った若者たちのあがき―来楽零『哀しみキメラ』

今日の更新は、来楽零『哀しみキメラ』です。 あらすじ・概要 塾のエレベーターで「モノ」に襲われ、その「モノ」と融合してしまった純たち四人の若者。強化された体、食べても治らない空腹。生きていくためには「モノ」を食らっていかなければならない。純…

荻原規子『西の善き魔女』感想のまとめと総評

今日の更新は、荻原規子『西の善き魔女』シリーズの感想のまとめです。 感想記事一覧 少女は首飾りをきっかけに荒野を出る―荻原規子『西の善き魔女1 セラフィールドの少女』 女の園で女王候補を巡る陰謀に立ち向かう―荻原規子『西の善き魔女2 秘密の花園』…

女王候補は東の国で陰謀と出会う―荻原規子『西の善き魔女7 銀の鳥プラチナの鳥』

今日の更新は、荻原規子『西の善き魔女7 銀の鳥プラチナの鳥』です。 まとめ記事書こうとしたときにこれだけ感想を書いていなかったことに気付きました。 あらすじ・概要 女王の座をレアンドラと争うアデイルは、女学校の学友ヴィンセントとともに東の国ト…

主人公たち何もわかってないのでかわいそうだよね―荻原規子『西の善き魔女8 真昼の星迷走』

今日の更新は、荻原規子『西の善き魔女8 真昼の星迷走』です。 あらすじ・概要 異色の女王候補フィリエルは、この世界の管理者フィーリに候補として認められていない。女王のバードはフィーリに成り代わることができるらしいが、それには赤ん坊に生まれ変わ…

長月遥『花冠の王国の花嫌い姫』感想のまとめとおすすめポイント3つ

今日の更新は、『花冠の王国の花嫌い姫』感想のまとめとおすすめポイントです。

ゼロ年代に刊行されたおすすめライトノベル10選

素材:Canva(https://www.canva.com/) もうラノベを読み始めて15年以上になります。このところ自分より若い読者が増えつつあります。 いい機会なので自分の振り返りもかねてゼロ年代に刊行されたラノベのおすすめまとめを作ってみました。 ハートフルボ…

結婚式の準備をしながら暗殺阻止―長月遥『花冠の王国の花嫌い姫6 祝福の赤薔薇』

今日の更新は、長月遥『花冠の王国の花嫌い姫6 祝福の赤薔薇』です。 あらすじ・概要 大砂漠帝国皇帝と離縁し、晴れて正式に結婚することになったイスカとフローレンス。しかしそこで、正教会の聖王アリオンの暗殺計画が持ち上がる。アリオンを救うため、正…

花粉症の姫、いい性格の聖職者と戦う―長月遥『花冠の王国の花嫌い姫5 クロサンドラの聖人』

今日の更新は、長月遥『花冠の王国の花嫌い姫5 クロサンドラの聖人』です。 あらすじ・概要 まだ大砂漠帝国の皇帝と離縁ができていないフローレンスは、静養を建前に皇帝の兄が住むズィーネへ向かう。彼は先の反乱の首謀者だった。しかし正教会の重要人物メ…

かわいくて責任感のあるママと誠実な青年のラブストーリー―望公太『娘じゃなくて私が好きなの!?』

今日の更新は、望公太『娘じゃなくて私が好きなの!?』です。 あらすじ・概要 死んだ姉の代わりに、姪を我が子として育ててきた綾子。そんな綾子は、ある日娘の幼馴染で息子同然に思ってきた青年、巧に告白される。彼は子どものころからずっと綾子を想って…

いい性格してるヒロインが砂漠の反乱を止める―長月遥『花冠の王国の花嫌い姫4 縁を結ぶゼラニウム』

今日の更新は、長月遥『花冠の王国の花嫌い姫4 縁を結ぶゼラニウム』です。 あらすじ・概要 兄、セリスに大砂漠帝国に嫁ぐことを命じられたフローレンス。イスカと「1年経ったら離縁して戻ってくる」と約束し、フローレンスは帝国に向かった。そこでは、現…

「合わない」人間にもやりたいことを示してくれる―高野文子『黄色い本 ジャック・チボーという名の友人』

あらすじ・概要 小説の主人公に自分を重ね、本に耽溺する少女。空想と現実が混じる脳内で彼女は何を思うのか……表題作を含む三編を収録した短編集。

戦記ものになってもきっちり面白い少女小説―長月遥『花冠の王国の花嫌い姫3 騎士と掲げるグラジオラス』

今日の更新は、『花冠の王国の花嫌い姫3 騎士と掲げるグラジオラス』です。 あらすじ・概要 極寒の国ラハ・ラドマも夏季になり、再び花粉症に苦しむフローレンス。そんな中、大砂漠帝国が攻めてきたという知らせが届く。ふたりは侵攻を受けた騎士団領へ救援…

歴史好きにおすすめのファンタジー小説12選

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、歴史好きにおすすめのファンタジーの記事です。 「歴史ファンタジー」というくくりだとちょっと定義が難しいので、「歴史好きにおすすめのファンタジー」というテーマにして定義を広くしました。 それ…

現代舞台の作品なのにあふれる昭和っぽさ―有栖川有栖『濱地健三郎の霊なる事件簿』

今日の更新は、有栖川有栖『濱地健三郎の霊なる事件簿』です。 あらすじ・概要 超常的な事件を扱う霊能探偵・濱地健三郎。彼は助手のユリエとともに、奇妙な事件の依頼を受ける。自らの持つ霊感を使い、この世ならざるものが起こす事件を解決していくが……。

科学と技術で作る屋内家庭菜園―中島水美『はじめての水耕栽培 お部屋でできる野菜づくり』

今日の更新は、中島水美『はじめての水耕栽培 お部屋でできる野菜づくり』です。確かいつかの99円セールで買ったもの。 あらすじ・概要 水に肥料を混ぜて野菜や花を栽培する水耕栽培。日光が足りなくても、スペースが少なくても、栽培は可能! 百均アイテム…

コミュニケーションがド下手な親に育てられた娘の悲劇―みお『極彩色の食卓 カルテットキッチン』

今日の更新は、みお『極彩色の食卓 カルテットキッチン』です。 あらすじ・概要 発表会をきっかけに、ピアノが弾けなくなってしまった桜。そんな中、幼馴染の両親が経営しているカフェに燕という男がバイトの面接に来る。彼がカフェで料理を作るうちに、幼馴…

実は多種多様だったニッポンの「結婚」―瀬川清子『婚姻覚書』

今日の更新は、瀬川清子『婚姻覚書』です。 あらすじ・概要 日本における結婚とは何か。著者は日本の各地から結婚に関する文化、習俗、風習を収集。男が娘の家に通うもの、娘が男の家に通うもの、嫁の一時的な里帰りや、かまど神との関係などなど。婚姻制度…

子どもをつくることを「選べる」世界で女性は何を思うのか―柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』

今日の更新は、柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』です。 あらすじ・概要 「子どもの価値」の大きい小さいを口にすることはタブーとされている。しかしながら、次代の変遷によってその価値が変わりつつあるのは確かである。世代間のデータ…

もうすぐ春も終わるので、夏に読みたいライトノベル・ライト文芸10選紹介する

素材:Canva(https://www.canva.com/) もう5月も終わりに近づいてきました。少し早いですが、「夏に読みたいライトノベル・ライト文芸」を紹介したいと思います。 夏が舞台なだけではなく、「これって夏っぽいよね」というものも多く含まれております。大…

「イラっと来る」をうまくコントロールしたお仕事小説―青木祐子『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』

今日の更新は、青木祐子『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』です。 あらすじ・概要 天天コーポレーション経理部に所属する27歳のOL、森若沙名子。会社の簿記やお金の管理をして働く毎日だ。その経理部に、従業員たちはやっかいごとを持ち込んでく…

奇想をしっかり物語に落とし込む短編集―柞刈湯葉『人間たちの話』

今日の更新は、柞刈湯葉『人間たちの話』です。 あらすじ・概要 姉の子を引き取った学者が地球外生命体の研究と向き合う表題作ほか、雪に覆われた日本で南を目指す男と少年、相互監視が行き届いた世界で楽しく暮らす人々、どんな宇宙人たちにもラーメンを提…

犯罪を繰り返した少年が罪を犯さないよう矯正される―アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』

今日の更新は、アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』です。 あらすじ・概要 15歳のアレックスは暴力、盗み、強姦など、破滅的な犯罪を繰り返していた。ある老女の家を襲ったときに当局に捕まり、謎のプログラムを受けさせられる。それは、アレッ…

雇用と社会保障の両輪で人々の生活を支える―宮本太郎『生活保障 排除しない社会へ』

今日の更新は、宮本太郎『生活保障 排除しない社会へ』です。 あらすじ・概要 男性を主な労働力とし、長期雇用や女性の家事労働によって家庭を支えるのが日本の福祉モデルだった。しかしながら、雇用の崩壊によって過去の福祉システムは使えなくなっている。…

ポルトガルで「暮らしごっこ」をする二週間―k.m.p.『ポルトガル朝、昼、晩』

今日の更新は、k.m.p.『ポルトガル朝、昼、晩』です。 あらすじ・概要 k.m.p.のふたりは、ポルトガルの安宿に二週間泊まり、「暮らしごっこ」をすることにした。スーパーで食べ物を買い、仕事をし、散歩をして、昼寝をする。そんな観光ではない、海外での過…

ヨハネ黙示録をテーマにしたトンチキコメディ―ニール・ゲイマン『グッド・オーメンズ』

今日の更新は、ニール・ゲイマン『グッド・オーメンズ』です。 あらすじ・概要 黙示録に予言された「反キリスト」が誕生し、世界の終わり、ハルマゲドンが近づいていた。しかし天使のアジラフェールと悪魔のクロウリーは、人間社会を好きになってしまってい…

これをすぐ実践できる人間は気弱とは言わない―谷原誠『弁護士が教える気弱なあなたの交渉術』

あらすじ・概要 交渉で痛い思いをしてきた著者が、今までの経験から、「気弱な人こそできる」交渉術を紹介する。相手とのコミュニケーションを考えながら、よりより結果を勝ちとる秘策とは……。

鬱憤を晴らしたいならいいかもしれない―佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』

今日の更新は、佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』です。 あらすじ・概要 日本の主婦は家事をしすぎである――。家事の専門家である著者は、「家事をやってきちんと暮らす」という価値観が日本の女性を苦しめているのではないかと考えている。海外の…

人間に揉まれた演劇人が語る人間関係―鴻上尚史『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』

あらすじ・概要 舞台の演出家であり作家でもある鴻上尚史。舞台人として数々の人間関係に揉まれてきた彼が、送られてくる人生相談に答える。友人との関係、夫婦の関係、夢を追いかけること。著者の経験から語られる、社会を生き抜くポイントとは。

敏感な人間同士共感したいならいいかも―高橋敦『「敏感」にもほどがある』

今日の更新は、高橋敦『「敏感」にもほどがある』です。 あらすじ・概要 敏感体質であるHSP。その当事者である著者が、敏感すぎる人間の日常について漫画と文章で語る。着ているものの材質に敏感、周囲が気になりすぎる、人の気分の上下に影響されてしまう………

血筋もコネもない人間が自民党から出馬するとこうなる―山内和彦『自民党で選挙と議員をやりました』

今日の更新は、山内和彦『自民党で選挙と議員をやりました』です。 あらすじ・概要 古いコインを商っていた著者、山内和彦は、ある日市会議員候補の公募に参加しないかと持ち掛けられる。自民党の支援を受けて出馬し、候補者として選挙活動を戦っていくこと…