ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

青春

テンプレ的すぎてぴんとこなかった―青山剛昌『4番サード』

今日の更新は、青山剛昌『4番サード』です。 あらすじ・書籍概要 野球選手の長嶋茂雄と同姓同名というだけで、4番サードに祭り上げられてしまった野球少年長島茂雄。しかし彼の打線は鳴かず飛ばずだった。そんな彼は「ベーブ・ルースのバッド」を手に入れ…

京都を中学生が駆け回る短編集―ゆげ『京都中学生日記』

今日の更新は、ゆげ『京都中学生日記』です。 あらすじ・概要 京都に修学旅行にやってきた中学生たち。そこに、班分けの余りもので形成された班があった。男子とはぐれ、焦る班長だったが……。主人公を変えながら、京都の中学生を描く連作短編。

うだつが上がらない青年と乙女のめくるめく一夜―『夜は短し歩けよ乙女』(アニメ映画版)

今日の更新は、『夜は短し歩けよ乙女』です。 あらすじ・概要 うだつが上がらない大学院生「先輩」は、「黒髪の乙女」に片思いをしている。なるべく彼女の目に留まるべく奔走するが、思いは空回りをし続ける。古本市や秋の学園祭など、一夜のはずなのにくる…

ポケモンなのに倫理があるソードシールドとかいう世界について語る

ポケットモンスターシールドのストーリー攻略も終盤に入り、最後のジムリーダーキバナのところへたどり着いています。彼を倒すにはもう少しレベリングするとして、今日はやたらと倫理があるガラル地方について書こうと思います。 ちなみに私が過去にプレイし…

垣間見えた古典部メンバーの未来―米澤穂信『いまさら翼といわれても』

今日の更新は、米澤穂信『いまさら翼といわれても』です。 あらすじ・概要 合唱祭に出る千反田えるがいなくなった。しかも、彼女はソロパートを歌うという。伊原摩耶花からかかってきた電話によって、折木奉太郎はえるの行方を探す推理を始める。奉太郎がた…

自分にしかできなかったことを選び取った人は自由だ―『空の青さを知る人よ』

今日の更新は、『空の青さを知る人よ』です。 ブログなどにまとめる時間が取れてないんだけど、映画『空の青さを知る人よ』、山田太一が書いたように素晴らしい脚本と、日本のアニメ描写のトップレベルの繊細な生活描写、内容では『天気の子』にも引けを取ら…

生きづらさを抱える子どもたちが恐怖と戦う―『IT/イット それが見えたら終わり』

今日の更新は、『IT/イット それが見えたら終わり』です。 金曜ロードショウで見た映画です。 あらすじ・概要 ある雨の日にジョージィが消えた。兄のジムは、何とか彼を探し出そうとする。その過程で、ジムは「それ」を目撃した。ジムを含むルーザーズ・ク…

幼馴染の死と、素直にならなかった罪を償うということ―夜野せせり『君が残した青をあつめて』

今日の更新は、夜野せせり『君が残した青をあつめて』です。 あらすじ・書籍概要 幼馴染の果歩、苑子、ハル。三人が14歳のとき、ハルと苑子が付き合いだして果歩は意地悪な一言を放ってしまう。次の日、苑子は事故で死んでしまった。果歩とハルは、高校生に…

膨張を続ける地球で飛行機を作ろう!―柞刈湯葉『重力アルケミック』

今日の更新は、柞刈湯葉『重力アルケミック』です。 作者名は「いすかりゆば」と読みます。 あらすじ・書籍概要 重力を司る「重素」の採掘によって膨張を続ける地球。「遠くに行きたい」という動機から、東京の大学に進学した湯川は、そこでぐだぐだな学生生…

日本とサウジの女の子がアメリカでルームシェア―ユペチカ『サトコとナダ』

今日の更新は、ユペチカ『サトコとナダ』です。 webでとびとびに読んでましたが、レンタルコミックで全巻出ていたのでまとめて借りてきました。 あらすじ・書籍概要 アメリカに留学したサトコは、サウジアラビアから来たナダとルームメイトになる。ムスリマ…

「好きな歌を歌う」ことは商業で歌うことより優れているのか?―樹戸英斗『優雅な歌声が最高の復讐である』

今日の更新は、樹戸英斗『優雅な歌声が最高の復讐である』です。 あらすじ・書籍概要 サッカーで挫折しゾンビのような生活を送っていた隼人。そんな隼人のクラスに瑠子という少女がやってきた。彼女は海外で歌手をしており、日本に戻ってきたのだという。隼…

展開がなかなか進展しなくてダルい―十文字青『ヴァンパイアノイズム』感想

今日の更新は、十文字青『ヴァンパイアノイズム』です。 あらすじ・書籍概要 主人公は、線路に飛び込もうとした萩生を見かけたことから彼女と会話するようになる。彼女は、吸血鬼になりたい女の子だった。萩生の奇行につきあいつつ、主人公は萩生と交流を深…

大人たちから見放された普通の少女の末路―ヤマシタトモコ『ひばりの朝』

今日の更新は、ヤマシタトモコ『ひばりの朝』1、2巻のまとめての感想です。 あらすじ・書籍概要 蠱惑的で、臆病で、人目を引く少女、日波里(ひばり)。周りの大人たちは、彼女に対して劣情や憎悪を持つ。しかし、彼女は実は、父親から性的ないたずらをさ…

不登校少女が大学に受かるまで―青木光恵『不登校の17歳 出席日数ギリギリ日記』

今日の更新は、青木光恵『不登校の17歳』です。 あらすじ・書籍概要 中学生の時から不登校で、ぎりぎりの状態で高校に受かった娘。しかしそこでも学校になじめず、休みがちになってしまう。出席日数の綱渡りをしながら、どうにか高校を卒業しようとする姿を…

絶望する少年少女が一部屋に集う―十文字青『絶望同盟』

今日の更新は、十文字青『絶望同盟』です。 広告会社にBANされないか若干心配になる表紙だな……。 あらすじ ロリコンである当麻ネンジは、それゆえに将来を悲観していた。そんな折、高校生なのに女子小学生のような容姿をした子を見つけ……。絶望しながら部屋…

中央アジアの国の、政治と戦争とシスターフッド―宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』

今日の更新は、宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』です。 あらすじ・書籍概要 アラルスタンの戦争で両親を失った日系少女、ナツキ。彼女は後宮(事実上の学校施設)に入り、そこで学んでいた。しかし現大統領が暗殺され、議員たちは逃げ出した。後宮の少女…

学校をやめてダンスをした少女の青春―青沼貴子『かわいいころを過ぎたら アン18歳』

今日の更新は、青沼貴子『かわいいころを過ぎたら アン18歳』です。 あらすじ・書籍概要 手のかからない子だった娘、アン。彼女は高校二年生で、「学校をやめてダンスに専念する」と宣言する。著者は、アンの本気を信じて通信制高校に転校させる。果たして彼…

いつもダメダメな冴えない青春―細川貂々『どーすんの? 私』

今日の更新は、細川貂々『どーすんの? 私』です。 あらすじ・書籍概要 高校を卒業し、就職も進学もせずにだらだら暮らしていた著者。アルバイトをしてみるものの、そこではトラブル続きで……漫画家細川貂々の冴えない青春を描いたコミックエッセイ。

失うものがないのに恥をかくことを恐れる―滝本竜彦『NHKにようこそ!』

今日の更新は、『NHKにようこそ!』です。 あらすじ 引きこもりの主人公は、新興宗教の勧誘にやってきた少女・岬と出会う。隣人の後輩とともに、「このままではいけない」」と思いつつ迷走する引きこもり人生を送る主人公に、岬は干渉しようとするが……。

好きになれない主人公のハーレム展開ほどつらいものはない―森晶麿『僕が恋したカフカな彼女』

今日の更新は、森晶麿『僕が恋したカフカな彼女』です。 すみません、最初に言っときますけど酷評です! あらすじ 深海楓は不可能趣味にそそられて架能風香に恋文を渡すが、あっけなくふられてしまう。楓は彼女に食い下がるために、カフカを手本に小説を書き…

孤独を選んだ少年が人を頼ることを知る―遍柳一『平浦ファミリズム』

今日の更新は、遍柳一『平浦ファミリズム』です。 青春ライトノベルのおすすめ記事にに複数回あげられているのを見かけたので興味を持った本。 表紙が家族写真のようなのが珍しいです。 あらすじ・書籍概要 ベンチャー企業の社長だった母を亡くした平浦一家…

青春というファンタジー空想空間―古谷兎丸・乙一『少年少女漂流記』

今日の更新は、古谷兎丸・乙一『少年少女漂流記』です。 あらすじ 孤立、親との関係、ダイエット。悩みを抱える少年少女たち。彼らの心はファンタジックな風景を生み出す。小説家の乙一と漫画家の古谷兎丸の合作である連作青春短編。

女子高生とおじさんが入れ替わり、性のゆらぎを感じる―ヤマシタトモコ『WHITE NOTE PAD』

今日の更新は、ヤマシタトモコ『WHITE NOTE PAD』です。 あらすじ ある日中身が入れ替わったおじさん木根と女子高生葉菜。入れ替わったまま一年が過ぎ偶然ふたりは再会する。モデルになった葉菜(木根)の計らいで、木根(葉菜)は彼女の所属する雑誌の編集…

かわいい女の子が見たい欲求が満たされた―桜庭一樹『荒野』

今日の更新は、桜庭一樹『荒野』です。 最近バタバタしてて更新遅れててすみません。しばらくこの調子だと思います。 あらすじ 恋愛小説家の娘、荒野。奔放な父とふたりで暮らしていたが、父の再婚によって日常は一転する。連れ子の悠也との淡い恋、義母との…

台湾映画『私を月に連れてって』が青春すぎて心が痛くなった

素材:Canva(https://www.canva.com/) www.oaff.jp 地上波放送で台湾映画『私を月に連れてって』を見ました。 どうやら日本語でDVD化はされてないっぽいですね。 あらすじ 日本でアーティストを目指していた李恩佩が自殺した。彼女とバンドを組んでいた友…

鉄を操る少女の短く荒々しい青春―桜庭一樹『製鉄天使』感想

今日の更新は、桜庭一樹『製鉄天使』です。 あらすじ 製鉄所の社長の娘赤緑豆小豆は、その鉄を操る能力でレディースとして成り上がる。その後部座席には、マスコットの菫がいた。中学卒業をきっかけに、小豆と菫は離れ離れになるが……。

デジタルなギミックを使ったノベルゲーム―「怪異掲示板と七つのウワサ」感想

今日の更新は、ノベルゲーム「怪異掲示板と七つのウワサ」です。 play.google.com

フェチや関係性にうまく乗れなかった―瑞智上記『あまがみエメンタール』感想

今日の更新は、瑞智上記『あまがみエメンタール』です。 著者プロフィール欄見て気づいたんですが、改名した『幽霊列車とこんぺい糖』の人だったんですね。 あらすじ ストレスを感じると、心音を噛んでしまう莉子。一方で、心音のほうも、「莉子に噛まれる」…

王道だけどちょっと物足りない―葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく』感想

今日の更新は、葛西伸哉『世界が終わる場所へ君をつれていく」です。 一冊完結のライトノベルおすすめで紹介されていたもの。 あらすじ 青森に、メタリックな謎の木が生えた。金属の塊を飛ばすそれのせいで、周辺住民は避難を余儀なくされる。しかしふたりの…

嫌いではないけれど設定がわかりにくい―森田季節『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』感想

今日の更新は、森田季節『ベネズエラ・ビター・マイスウィート』です。 あまり書くことがなかったので文章短め。 あらすじ 高校生の明美は、「人を殺した」と同級生の神野から告白される。実は明美も、人を殺したことがあった。ふたりは「実祈」という少女を…