ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

アドバイスが具体的でわかりやすい―高山恵子『イライラしない、怒らない ADHDの人のためのアンガーマネジメント』感想

今日の更新は高山恵子『イライラしない、怒らない、ADHDの人のためのアンガーマネジメント』です。 知り合いのおすすめから読んだ本。 書籍概要 いらいらしたり、怒鳴ったりして、人間関係を悪化させてしまう。そんなときどうすればいいか。ADHDの人の特性を…

めちゃくちゃ励ましてくれる、元気になれるアドバイス本―ルディ・シモン『アスパーガール アスペルガーの女性に力を』感想

今日の更新はルディ・シモンの『アスパーガール アスペルガーの女性に力を』です。 アスペルガー関連でおすすめの本として紹介されていた本です。 書籍概要 人とは少し違う、アスペルガー症候群の女性たち。劣等感や貧困を抱えている彼女らだが、よりよい人…

【リライト版】はてなブログのおすすめ読書ブログ15選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 以前にこういう記事を書いたら、うちのブログ至上最高のPVを叩きだしてしまい、もっと真面目に書くんだったと後悔しました。 honkuimusi.hatenablog.com というわけで、この記事のリライト版を作りましたよ! ブロ…

内容は面白かったけど訳者のあとがきがダメ―ソル・フアナ『知への賛歌 修道女フアナの手紙』感想

今日の更新は『知への賛歌 修道女フアナの手紙』です。 「本は人生のおやつです」で買ってきた本です honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 類まれなる知的好奇心と文才を持ちながら、17世紀メキシコという女子教育に理解がなかった時代に生まれたソル・フ…

面白いけど好みじゃなかった―扇風気周『視ル視ルうちに好きになる』感想

今日の更新は扇風機周(せんぷうき まわる)の『視ル視ルうちに好きになる』です。 一冊完結のライトノベルおすすめで出てきた作品です。 あらすじ 未来が見える神崎早苗と、生命力を吸い取ったり渡したりできる幽霊の三島洋平。ふたりは自分の能力を使って…

架空のスポーツをさもあったかのように語る手腕に脱帽―天沢夏月『サマー・ランサー』感想

今日の更新は天沢夏月『サマー・ランサー』です。 一巻完結ライトノベルの紹介にあった本です。 あらすじ 剣道の才能を持ちながら、祖父の死をきっかけに剣道をやめた天智。そんな彼は、高校入学をきっかけに「槍道」に出会う。天智は槍道部の仲間たちを通し…

若さゆえの傲慢さがうらやましくなる―与謝野晶子『みだれ髪』(新潮文庫)感想

今日の更新は与謝野晶子『みだれ髪』です。 少し短歌をかじってみようかな、ということで選ばれた本です。 書籍概要 歌人与謝野晶子。彼女が若さや自身の美しさ、青春や恋について詠み、運命の人の与謝野鉄幹によって発刊した。そこに現代語訳や解説を加え、…

たらし王子と生きている薬の恋愛模様がかわいい―三田千恵『トリア・ルーセントが人間になるまで』感想

今日の更新は『トリア・ルーセントが人間になるまで』です。 私事ですが、いったん完成まで書いた記事が消えてショックです。もうやだ!! あらすじ ジンドランの王子ランスは、病気の王を助けるために薬の取引に向かう。そこで出会ったのはトリアと護衛のロ…

最高につまらない本だった―野田宜成『こいつできる! と思われる いまどきの「段取り」』感想

今日の更新は、『こいつできる! と思われる今どきの「段取り」』です。 結論から言ってしまうと、読まなくていい本だと思います。 書籍概要 他人の効率を高め、自分の効率を高めるには? 名刺の整理や思考の整理、それに伴う工夫の仕方を解説していく本。 …

セクハラ親父が大学から放逐された末路―J・M・クッツェー『恥辱』感想

最近更新遅れててすみません。 今日の更新は、J・M・クッツェー『恥辱』です。 あらすじ 女生徒と関係をもって大学を首になった大学教授、デヴィッド・ラウリーは、娘の農場に転がり込む。だがそこでも、強盗に入られる事件があった。親子ふたりの状況は悪化…

ひたすら露悪趣味、でも結構好き―稲庭淳『ラン・オーバー』感想

今日の更新は、稲庭淳『ラン・オーバー』です。 表紙と中身の雰囲気が全く違います。 あらすじ 転校生、湊里香に秘密を握られた伊園は、言われるがままに同棲生活をスタートさせる。彼女は、クラスのいじめの頂点にいるカップルに反撃することを提案した。そ…

片割れへの執着とストーカーダメ絶対―椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん六 雪女と遠い日の約束』感想

ちょっと毎日更新が崩れてすみません。ばたばたしているのでまた崩れるかも……。 今日の更新は、椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん六』です。 今までの記事はこちら。 無駄のない設定と人物描写であやかしとの交流を描く 椎名蓮月『あやかし双子のお医者さ…

100年前のラブコメ戯曲『ピグマリオン』がめちゃくちゃ面白かったから話を聞いてほしい【ネタバレ含】

今日の更新は、バーナード・ショー『ピグマリオン』です。 100年前の本にネタバレも何もないんだけど、まあ一応……。 あらすじ 偏屈でわがままな言語学者ヒギンズ。彼は訛りのひどい、下町の花売り少女を貴婦人に仕立て上げられるか賭けをする。花売り少女イ…

因習ものを離れてしまったので物足りなかった―今邑彩『翼ある蛇』感想

今日の更新は、今邑彩『翼ある蛇』です。 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 英文学翻訳者でフェミニストの沢地逸子のホームページに謎の書き込みがあった。次の日、都内で猟奇殺人事件が起こる。喜屋武蛍子は、姪の火呂がそのホーム…

魔術師、看護師、フェンシング 2018年上半期面白かった本14選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 今日の更新は、上半期面白かった本まとめです。 例によって新刊は少ないです。『紙の魔術師』三部作と『キュードー・ライフ』くらいですかね。 過去の記事はこちら 2017年上半期に読んだおすすめ本19選 横浜駅SF…

ご飯を通して思い出す美しい記憶―miobott『上島さんの思い出晩ごはん』感想

今日の更新は、『上島さんの思い出晩ごはん』です。 web小説『ただいま、おかえり、いただきます』の書籍化です。 あらすじ 素性を知らないまま、一緒に暮らしていた男性「上島さん」。しかし彼は交通事故で死んでしまった。民子は彼の思い出をなぞりながら…

大人たちの子どもっぽさが気になる―縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』感想

今日の更新は、縹けいか『モーテ 夢の狭間で泣く天使』です。 あらすじ アミヤがモーテを発症し、自傷行為を行ってしまう。ダンテは、ローマに向かってアミヤの世話をすることに決める。しかし、モーテの症状は、徐々にアミヤをむしばんでいき……。

大阪市北区堂島の本屋「本は人生のおやつです」に行ってきましたレポ

堂島の本屋さん「本は人生のおやつです」に行ってきましたよ。 honoya.tumblr.com

読み進めるうちに不安になってくる時間SF―法条遥『リライト』感想

今日の更新は、法条遥『リライト』です。 表紙だけ見ると青春ものみたいですね。微妙に違うんですけど。 あらすじ 1992年、未来から来た園田保彦に出会った「私」は、彼を助けるために10年後に飛ぶ。しかし実際の10年後、過去の「私」は現れなかった。少しず…

物語に見るそれぞれの家族のかたち 家族小説おすすめ10選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 今日の更新は、家族小説のおすすめまとめです。家族というしばりなだけでジャンルがばらばらになってしまいましたが、どれも好きなので読んでもらえると嬉しいです。 『有頂天家族』森見登美彦 幻冬舎文庫 『キッ…

オチのひねり方が粋なSF短編集―フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』感想

今日の更新は、フレドリック・ブラウン『さあ、気ちがいになりなさい』です。 うっかりすると更新報告しているTwitterのアカウントが凍結されそうなタイトルですね。 あらすじ 精神病院に潜入することになったジョージ・バイン。彼には三年前からの記憶がな…

優しい子どもたちに病が襲い掛かる―縹けいか『モーテ 死を謳う楽園の子』感想

今回の更新は『モーテ 死を謳う楽園の子』です。 こういうサブタイトルしっくりこないなあ。「死を謳う楽園に子がいる」なのか、「死を謳う子が楽園にいる」のか、わからなくないですか? 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 小説家と…

音楽と学校を描いた青春葛藤ストーリー―佐藤多佳子『第二音楽室』感想

今日の更新は佐藤多佳子『第二音楽室』です。 『聖夜』とは同じテーマを使ったシリーズです。内容につながりはありません。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 鼓笛隊で、メインの楽器を落とされ、ピアニカを拭くことになった子どもたち。彼らは第二音楽室…

「シナリオ」を作りすぎない生活を目指そう―高山恵子・平田信也『実践! ストレスマネジメントの心理学』感想

今日の更新は『実践! ストレスマネジメントの心理学』です。 ストレスマネジメントの本を読むシリーズ。 書籍概要 日常生活で避けられない「ストレス」。それとどう付き合っていけばいいのか。ストレスをコントロールし、それに縛られない生き方を目指す。…

恋愛脳の主人公に厳しい周囲の人たち―チャーリー・N・ホームバーグ『硝子の魔術師』

今日の更新はチャーリー・N・ホームバーグ『硝子の魔術師』です。 タイトルはダブルミーニング。 前回の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ セイン師のもとで、紙の魔術の修行をするシオニー。彼女が見学していた紙の工場が、何者かによって…

情念全部のせラブストーリー―縹けいか『モーテ 水葬の少女』感想

今日の更新は『モーテ 水葬の少女』です。 そういえば最近ちゃんとライトノベル読んでないな! と思って久しぶりに入手しました。 あらすじ 若いうちに自殺してしまう「モーテ」という奇病がある世界。サーシャは、ドケオーと呼ばれる孤児施設に送られる。そ…

我慢することで不幸を引き寄せてしまう―石原加受子『つらかった過去を手放す本』感想

今日の更新は、石原加受子『つらかった過去を手放す本』です。 ストレスマネジメントとはちょっと方向性が違いますが、内容が気になったので読んでみました。 書籍概要 「ああしてほしかった」「なぜあんなひどいことを言ったのか」と過去にされたことを忘れ…

完璧な牧師と、不倫した妻との断絶―佐藤多佳子『聖夜』感想

今日の更新は佐藤多佳子『聖夜』です。 『黄色い目の魚』に続いて同じ作者の本を読んでますが、別に狙ったわけではありませんでした。たまたま。 あらすじ キリスト教系の学校でオルガンを弾いている一哉。不倫して出て行った母親や、完璧な父親への屈折した…

衝撃の結末に刮目せよ! 「どんでん返し」なおすすめの小説7選

素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 今回のテーマは「どんでん返し」です。 「どんでん返し」とは、読者の予想を裏切る結末、作品をひっくり返す結末のことです。 人気のある結末ですが、うまく書くのはなかなか難しいものでもあると思います。 ただ…

怒りをコントロールする方法 水島広子『「怒り」がスーッと消える本 対人関係療法の精神科医が教える』感想

書籍概要 「ムカムカを手放したい」「ついキレてしまう」「つまらないことでイライラしたくない」「怒りっぽい自分をなんとかしたい」あなたへ。「怒り」はなぜ起きるのか。どうすれば、イライラを手放せるのか。感情に振り回されない人になるには、どうすれ…