ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

プレゼン資料シリーズ第0回  『血と霧』多崎礼 ハヤカワ文庫

Twitterで好きな本を宣伝するために、プレゼン資料を作ってみました。 どのくらい効果があるかはわからないけれど、需要があればぼちぼち続けようかなと思います。

「温まりたい」という欲求から生まれた暖房の歴史 ローレンス・ライト『暖房の文化史 火を手なずける知恵と工夫』感想

『森薫拾遺集』に参考文献として載っていたもの。 honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 人間が寒さから逃れるために作り出した「暖房」。たき火から暖炉、ストーブ、薪から化石燃料へと、テクノロジーの進歩によってそのしくみは変わっていく。暖房から人類…

ライトノベル作家がしゃべる猫とともにつらい執筆生活 石川博品『先生とそのお布団』感想

同人誌を加筆して長編に書き直したものだそうな。ガガガもそんな作品を出すようになったんですね。 あらすじ 売れないライトノベル作家、石川布団。人の言葉を理解する猫「先生」とともに、今日もひたすら小説を書く。打ち切り、出版、また打ち切りと、出口…

ウエストを締め付ける下着の過去といま 古賀令子『コルセットの文化史』感想

『森薫拾遺集』に参考文献として載っていた本です。 honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 ウエストを締め付け、くびれを作る下着コルセット。それはどこから発祥し、どのように発展していったのか。図やイラストを見せつつ、コルセットの歴史を解説した本。

王子が王位継承を目指して隣国と権謀術数 秋目人『謀王』感想

ぐだぐだしていて続編に手を付けるのが遅れてしまいました。 あらすじ 嘘と策謀によって王位継承の権利を得たフィッツラルド。しかし即位には隣国の王の許可が必要だった。おりしも隣国も世代交代の時期であり、フィッツラルドは王位継承のさなかに策謀を巡…

吸血鬼が繰り広げる血と夜の世界 おすすめ吸血鬼小説9選

吸血鬼の本を片っ端から読むキャンぺーンをやっていたので、そこで面白かった本のまとめです。 過去に読んだものも含みます。 『ヴァンパイア・サマータイム』石川博品 ファミ通文庫 『フィーヴァードリーム』ジョージ・R・R・マーティン 創元ノヴェルス 『…

双子が戦争の中の街で悪行を行う アゴタ・クリストフ『悪童日記』感想

あらすじ 母親によって祖母に預けられた双子。おりしも国は戦争の真っただ中だった。彼らは生き延びるため、さまざまな訓練を積む。貧困と搾取と暴力のはてに、双子が選んだ結末とは……。

吸血鬼の娘がたどる、父と母の永遠の愛 野村美月『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる Long Long Engage』感想

ちょっと悲しくて続きが読めなかったのですが、ようやく補完編に手を付けました。 あらすじ 彼氏の神にプロポーズされ、一緒にイギリスに行かないかと持ちかけられたミナ。しかし彼女は、その申し出を断ってしまう。父をひとりにするわけにはいかないとミナ…

蔵で見つけた妖刀が使ってくれと要望してくる 椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん四 妖刀と孤独な術者』感想

表紙の花、キョウチクトウですね。花言葉は「油断大敵」「用心」。なんだか象徴的です。 あらすじ 学校の友人に頼まれ、蔵の整理を手伝っていた莉莉は、そこで古い日本刀を見つける。日本刀には付喪神が憑いており、莉莉はその付喪神に「使ってほしい」と懇…

ライトノベルが好きな人におすすめしたいライトノベル以外の小説10選 part2

素材:イラストACよりIWAYUU フォント:ラノベPOP 「これライトノベルが好きな人は好きそうだな」という本がたまってきたので、 第二弾を書きました。 第一弾はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com

島に伝わる、どこかへ行ける呪文 雨宮諒『夏月の海に囁く呪文』感想

一巻完結ライトノベルのおすすめにあった作品です。 あらすじ 夢久島という島に暮らす修一。彼は何でも正直に言ってしまう劇作家に出会う。その島には、「海で唱えると自分の居場所に連れて行ってくれる」という呪文があった。島で暮らす人々と、そこに伝わ…

機能不全家族でどうにもならない悲劇が起こる ジャン・コクトー『恐るべき子供たち』感想

光文社古典新訳文庫が個人的マイブームです。本当に読みやすいですね。 あらすじ 学校で、雪玉によって負傷したポールは、友人のジェラールによって部屋に運ばれる。そこには姉エリザベートとの閉じた世界があった。歪んだ関係の姉弟と、それにかかわった少…

カラスを連れた少年が治療の依頼にやってくる 椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん三 烏天狗と押しかけ弟子』感想

ふらっと本屋さんに入ったらあったので、最新刊まで買いました。リアルタイムでシリーズを追いかけるのは久しぶりかもしれません。 あらすじ あやかしを癒す男性に弟子入りした莉莉。年明けごろ、白いカラスを連れた少年がやってきた。彼は烏天狗のあやかし…

コミカルだけど硬派なフェンシング青春小説 末羽瑛『Let it BEE!』感想

一冊完結のライトノベルのおすすめに出ていた本です。このイラストの絵柄、好みです。 あらすじ 内気な少女、有星結恵は顧問の蜂谷巴に誘われ、廃部寸前のフェンシング部に入部。しかし彼女には、先端恐怖症という大きなハンデがあった。団体戦に出場するた…

読者に古文知識を要求してくる東洋風ファンタジー 西崎憲『蕃東国年代記』感想

ファンタジー好きの知り合いにおすすめされて、気になった本です。表紙絵は『宝石の国』の市川春子さん。 あらすじ 日本とユーラシア大陸の間に浮かぶ国、蕃東(ばんどん)。東アジア風の文化を持つそこは、さまざまな不思議な話に満ちていた。架空の国蕃東…

ソビエト・ロシアの収容所で生きた日本人たちの生活 辺見じゅん『収容所から来た遺書』感想

収容所と書いて「ラーゲリ」と読みます。 あらすじ 第二次大戦後、「戦犯」としてソビエト・ロシアの収容所(ラーゲリ)に収容された軍人の男性たち。日本に帰る日を夢見て、貧しい食事や厳しい労働に耐えていた。そんな中、日本人の中心的人物が病気で臥せ…

犬による犬のための犬に満ちた小説 古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』再読感想

人生で五指に入るくらい好きな本です。久しぶりに読み返したくなりました。 あらすじ 第二次世界大戦中、キスカ島に取り残された4匹の軍用犬。彼らはそこから子孫を増やし、世界中に広がっていく。一方で、ソビエトが滅んだロシアでは、ある老人が、犬とと…

因習が残る島で化け物の正体を追う 三浦しをん『白いへび眠る島』感想

蛇が出てくる話が読みたいなあ、ということでセレクトしました。 あらすじ 故郷である拝島(おがみしま)に返ってきた悟史。十三年ぶりの大祭を控えた島で、「あれ」と呼ばれる忌まわしい化け物が出るという噂が立った。悟史は幼なじみで「持念兄弟」の光市…

サイボーグ兵が、ロボット兵と無垢な少女と一緒に穏やかな生活 長谷敏司『楽園 戦略拠点32098』感想

一巻完結ライトノベルおすすめ記事でおすすめされていたものです。 あらすじ 人類の間では、千年間戦争が続いていた。サイボーグ兵ヴァロアは、敵が必死に守っている謎の惑星に降下する。そこでロボット兵ガダルバと少女マリアに出会い、牧歌的な生活をする…

死体処理の少年が銃を手に入れて吸血鬼を狩る 古橋秀之『ブラッドジャケット』感想

あらすじ 死体の処理を生業とする少年、アーヴィング・ナイトウォーカー。ある銃を手に入れたことから、彼は変わり始める。一方都市では、最強の吸血鬼「ロング・ファング」を倒すため、ヘルシングという男が駆けずり回っていた。

エリート街道から脱落していくまじめな少年 ヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』再読感想

あらすじ 猛勉強の末、神学校に合格した少年ハンス。しかし、神学校になじめず、評判の悪い友人とつるむようになる。ハンスは、ストレスにより行動もおかしくなり始める。やがて学校を去ったハンスは、故郷に戻ってくるが……。

1巻と別物になってしまったがこれはこれであり 須賀しのぶ『夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて』感想

なんでかAmazonに電子書籍がなくて、紙の本で買いました。1、2巻はあるのに……? あらすじ 無名だった三ツ木高校野球部は、甲子園に出るために猛練習を重ねる。急成長を続けていく上で、捕手の鈴江は、エース月谷の能力についていけずに悩む。はたして能力…

天才パイロットがわがまま科学者のお守りをする 南井大介『小さな魔女と空飛ぶ狐』感想

あらすじ 天才的な飛行機の才能を持つ軍人、クラウゼ。彼は天才少女、アンナリーゼのお守りを命じられる。戦争を終わらせようとするわがままな魔女を、クラウゼは制御することができるのか……。

シリーズ化によって作品の穴が見えてきてしまった 柳広司『パラダイス・ロスト』感想

カドカワのセールで買った作品はこれで最後です。 あらすじ 第二次世界大戦中、スパイ組織として活躍していた「D機関」。そこに所属するスパイたちは、各国に潜入し、さまざまな情報を集めていた。「諜報」を描いた連作短編スパイサスペンス。

ポーランドの田舎町に赴任した役人が吸血鬼騒ぎに遭遇 佐藤亜紀『吸血鬼』感想

あらすじ 十九世紀のポーランド。とある田舎町に赴任した新人役人のヘルマン・ゲスラーは、そこで次々と起こる怪死事件に遭遇する。人々はその怪異を払うために、呪わしい因習を行うのだった。

白いワンピース少女とひと夏の恋 助供珠樹『あの夏、最後に見た打ち上げ花火は』感想

あらすじ 中学生の主人公は、白いワンピースを着た少女、ノアと出会う。彼女には記憶がなかった。ノアと交流するうちに心惹かれていく主人公。しかしノアの正体には、誰にも言えない秘密があった……。

破滅の中でも土方はまっすぐで潔い 司馬遼太郎『燃えよ剣 下』感想

本好きあるあるまんがでネタ元にしたのでお詫びに読みました。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ 破竹の勢いで成長していく新撰組。しかし将軍徳川慶喜が大政奉還し、風向きが変わる。官軍に追われ、戦いながら各地を転々とし、仲間の多くを失い、北海道…

「いい話」の中に違和感を感じる巻 椎名蓮月『あやかし双子のお医者さん二 付喪神と千羽鶴の願い』感想

今更ながらイラストレーターさんが、刀剣乱舞の虎徹を描いた人だと気づきました。 結構塗りの雰囲気が違うから気づかなかったです。 あらすじ あやかしを癒すものとして、晴に弟子入りした莉莉。文化祭の展示の調べ物で図書館を訪れた彼女は、文字が消えてし…

面接官から見た就活面接の難しさ 細井智彦『「使える人材」を見抜く採用面接』感想

就活するときの参考に読みました。 書籍概要 企業が社員を選ぶだけでなく、社員が企業を選ぶ場面でもある就職面接。優秀な人材を選び、優秀な人材に選ばれるためにはどうすればいいのか。心構えから、質問例まで、さまざまなことを解説する。

俳優を通して「美人」とは何なのかを探っていくエッセイ 姫野カオルコ『ブスのくせに!』感想

東京に行ったとき、梟茶書房で買ったもの。このタイトル、ブラインドじゃないと絶対に買わなかったでしょうね……。 書籍概要 人は美人が好きだ。しかし、「美人」の定義とは何なのか? あの女優はなぜ美人と呼ばれるのか? 姫野カオルコが、古今東西の俳優を…