今日の更新は、あーさ『ADHD脳で人生楽しんでます! 走って転んで、また走る』です。
あらすじ・書籍概要
いつも猪突猛進、気まぐれでうっかり者の著者は、大学生のときにADHDだと診断される。就職はしたものの、そこで失敗を繰り返し……。ADHDが楽しく生きる方法を描いたコミックエッセイ。
テンポがよくて楽しいコミックエッセイ
漫画のテンポがよく、明るくギャグ調で読んでいて楽しかったです。作品全体に前向きな雰囲気が漂っていて、読んでいて元気が出ます。
それでも著者が言うように、描かれていない苦労はたくさんあるんだろうなと思います。「まるで何もない砂漠を羅針盤なしでさまよっているような(P82)」という表現にそれが表れていました。
小学校のような「楽しかった時期」でも親にとっては、「苦労の連続」だったことが述べられているのはちょっと面白かったです。まあ親からは一言二言あるでしょうね……。
発達障害の主観だけでは状況はわかりませんね。
事務職の仕事の契約が満了してから、著者は発達障害の講演や子どもたちの支援活動をするようになります。仕事が不規則になり、体調がすぐれなくなった著者を救ったのは趣味でした。
そのことから、著者は「まずは人生を楽しむこと」が重要だと説きます。月並みな結論ではありますが、著者が実際に経験して気づいたことだから説得力があります。
自分が楽しいと思えることを見つけ、それを実行するのが大切なのだと再確認しました。
まとめ
徹頭徹尾楽しい雰囲気で読んでいて面白かったです。暗くならないところがいいですね。
発達障害について知りたいけれど暗いのは嫌だ……みたいな方にはおすすめです。