ブックワームのひとりごと

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システマティックに書いても心はある―大塚英志『ストーリーメーカー 創作のための物語論』

ストーリーメーカー 創作のための物語論 (星海社新書)

今日の更新は、大塚英志『ストーリーメーカー 創作のための物語論』です。

 

あらすじ・書籍概要

「人は機械のように物語ることができる」漫画原作や批評で活躍した著者が、物語をシステマティックに作り出す方法を語る。30の質問に答え、プロットを作成する方法論とは。

 

書くことは自分との対話

前半は物語論、後半は著者の生徒を例に、実際に30の質問に答えてプロットを作っていく実践編です。

 

物語論自体は好きではあるんですが、読んでいて、書いているときはあまりそういうことを気にしないでいたいんだなと気づきました。とにかくあふれ出る物語を書き留めていたいです。

私自身は、読み手側が解釈して分解していくのはいいけれど、書き手に回ると「意味なんてあとからついてくる」という人間のようですね。

 

後半の、実際に30の質問に答えていく過程は面白かったです。例示された著者の生徒は、完璧ではない母親を受け入れられない子どもの話を書こうとしています。そのストーリーを掘り下げていくのが興味深いです。

質問に答えているうちに、思いもよらない彼女自身の中身、価値観、創作性があふれ出て来ます。これを読んでいると「書くことは自分との対話」だということを思い知らされます。

システマティックに物語を書くことがこういう過程を踏むのであれば、私はその行為に心がないとは思いません。むしろ物語を通して己の心をとらえる方法論なのだと感じました。

 

まとめ

あまり自分で使える気はしないんですが、読み物としては面白かったです。著者の他の本も読んでみたいですね。

 やっぱり物語を作るのって面白いです。

ストーリーメーカー 創作のための物語論 (星海社新書)

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物語の命題 6つのテーマでつくるストーリー講座 (アスキー新書)

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