ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

サイボーグ兵が、ロボット兵と無垢な少女と一緒に穏やかな生活 長谷敏司『楽園 戦略拠点32098』感想

戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)

一巻完結ライトノベルおすすめ記事でおすすめされていたものです。

 

あらすじ

人類の間では、千年間戦争が続いていた。サイボーグ兵ヴァロアは、敵が必死に守っている謎の惑星に降下する。そこでロボット兵ガダルバと少女マリアに出会い、牧歌的な生活をするようになる。しかし、この惑星には秘密が隠されていた……。

 

好きな人は絶対いる内容

メインの登場人物は3人のみ。大げさなバトルもなく、かわいい女の子がいっぱい出てくるわけでもない、地味な作品です。

ただこの作品、好きな人はものすごく好きだと思います。

表紙左のメカ兵士と少女、そこにやってきたサイボーグの降下兵の兄ちゃん。この組み合わせ、人外好き、おにロリ好きな私にとってはクリーンヒットでした。

そんな彼らが誰もいない花にあふれた惑星で、牧歌的な生活をする……ただそれだけの作品です。

その情景がとても美しく、ロマンに満ち溢れていて好きです。こんな生活ができたら本当に幸せだろうなと思いました。

 

美しい世界の陰に隠された戦争

しかし、ストーリーを読み進めるうちに、少しずつこの惑星が、牧歌的なだけではないことに気づいていきます。

平穏な生活の陰に隠された、戦争の悲惨な現実。それでも少女マリアを愛し、そばにいたいと思う男ふたりの関係が、よかったです。

オチも劇的なものではなく、さらりと終わりました。でも、これはこれで、いい終わり方だったと思います。

主人公ヴァロアは、マリアとガダルバと出会うことによって、自分自身を見つめなおし、本当にどうしたいかを考えました。その心の流れこそが、メインストーリーだったのだなと思います。

運命はそう簡単に変えられないけれど、心は変わる。そういう意味で前向きな話でした。

 

まとめ

すごく面白かったです。好きな人は本当に好きな設定とストーリーだと思います。

紙の本は入手困難らしくプレミアがついてしまっていますが、Kindle版があるのでそちらでどうぞ!

BEATLESS

BEATLESS