ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

女性

実は多種多様だったニッポンの「結婚」―瀬川清子『婚姻覚書』

今日の更新は、瀬川清子『婚姻覚書』です。 あらすじ・概要 日本における結婚とは何か。著者は日本の各地から結婚に関する文化、習俗、風習を収集。男が娘の家に通うもの、娘が男の家に通うもの、嫁の一時的な里帰りや、かまど神との関係などなど。婚姻制度…

かわいい絵柄で一癖ある女の子を描く―アッチあい『このかけがえのない地獄』

今日の更新は、『このかけがえのない地獄』です。 あらすじ・概要 魔法少女になる夢を諦められない少女、自分が漫画の登場人物であることに自覚があるラブコメ漫画のヒロイン、女装をして好きな女の子と付き合う羽目になる少年……。若者たちの痛々しい青春を…

子どもをつくることを「選べる」世界で女性は何を思うのか―柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』

今日の更新は、柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』です。 あらすじ・概要 「子どもの価値」の大きい小さいを口にすることはタブーとされている。しかしながら、次代の変遷によってその価値が変わりつつあるのは確かである。世代間のデータ…

「足りない」中学生たちの優しく痛い青春―阿部共実『ちーちゃんはちょっと足りない』

今日の更新は、阿部共実『ちーちゃんはちょっと足りない』です。 あらすじ・概要 中学生のちーちゃんは、おバカだけれど友人と楽しく暮らしている。友人のひとり、ナツもちーちゃんが好きだ。しかし、女子バスケ部が顧問の誕生日プレゼントを買うために集め…

男性で上演した演劇を女性でやりなおす意義を追求した作品―FC限定配信「『TRINITY THE TRUMP』Female ver.」

素材:いらすとや(https://www.irasutoya.com/) ちょうどいいサムネがなかったのでいらすとやからお借りしました。 繭期(TRUMPシリーズファンの俗称)の友人からこの動画を紹介いただきました。 www.nicovideo.jp 「TRUMP」は何度も再演されており、これ…

鬱憤を晴らしたいならいいかもしれない―佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』

今日の更新は、佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』です。 あらすじ・概要 日本の主婦は家事をしすぎである――。家事の専門家である著者は、「家事をやってきちんと暮らす」という価値観が日本の女性を苦しめているのではないかと考えている。海外の…

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

今日の更新は、花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』です。タイトル長い。 あらすじ・概要 夫と別居状態に陥った著者は、Xという恋愛目的に限定しない出会い系アプリに登録する。本が好きでヴ…

ジェンダーに関心がある人へのおすすめ本・漫画・映像作品31選

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、ジェンダーに関心がある人へのおすすめ作品まとめです。 こちらの記事のブクマコメントで、フェミニズム作品についておすすめしたんで自分でも書こうと思いまして。 pulp-literature.hatenablog.com し…

ASDは相互的なコミュニケーションが苦手―司馬理英子『こころのクスリBOOKS よくわかる女性のアスペルガー症候群』

今日の更新は、司馬理英子『こころのクスリBOOKS よくわかる女性のアスペルガー症候群』です。 あらすじ・書籍概要 人づきあいが苦手、空気が読めない、誤解されやすい。人間関係でトラブルを抱えやすいアスペルガー症候群の女性。彼女らがなぜそのような行…

女性画家たちの作品を解説とともに掲載―アメリア・アレナス『絵筆をとったレディ 女性画家の500年』

今日の更新は、『絵筆をとったレディ 女性画家の500年』です。 あらすじ・書籍概要 男性に比べて語られることが少なかった女性画家の作品。この本では年代別に作品を並べ、解説とともに紹介していく。

江戸時代の女性画家はどう生きたか―パトリシア・フィスター『近世の女性画家たち―美術とジェンダー』

あらすじ・書籍概要 江戸に生きた女性画家たちは、女性ゆえに社会通念との軋轢に悩み、よりよい創作環境を模索していた。江戸時代から明治時代にかけて、絵を志した女性たちの人生を伝える本。

女子高生とおじさんが入れ替わり、性のゆらぎを感じる―ヤマシタトモコ『WHITE NOTE PAD』

今日の更新は、ヤマシタトモコ『WHITE NOTE PAD』です。 あらすじ ある日中身が入れ替わったおじさん木根と女子高生葉菜。入れ替わったまま一年が過ぎ偶然ふたりは再会する。モデルになった葉菜(木根)の計らいで、木根(葉菜)は彼女の所属する雑誌の編集…

女性用のズボンにスマホは入らないのか?自分のジーンズで試してみた

Twitterで興味深いツイートを見かけました。 『女の人がバッグも持たす走って逃げたあと友達に連絡する』シーンを書いたら『何故スマホを持ってるの?』と指摘された。ポケットに入ってたでいいと思ったんだけど……『女性用のジーンズのポケットにはスマホは…

漫画家と編集者の食べ放題女子会を覗く―西つるみ『そうだ、食べ放題いこう。』

今日の更新は、西つるみ『そうだ、食べ放題いこう』です。 あらすじ 漫画家と編集者で食べ放題に行こう! お寿司、スイーツ、ピザなど、多種多様な食べ放題が登場、果たして女性陣は、どれだけの食べ物を胃に収めることができるのか……。

内容は面白かったけど訳者のあとがきがダメ―ソル・フアナ『知への賛歌 修道女フアナの手紙』感想

今日の更新は『知への賛歌 修道女フアナの手紙』です。 「本は人生のおやつです」で買ってきた本です honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 類まれなる知的好奇心と文才を持ちながら、17世紀メキシコという女子教育に理解がなかった時代に生まれたソル・フ…

ウエストを締め付ける下着の過去といま 古賀令子『コルセットの文化史』感想

『森薫拾遺集』に参考文献として載っていた本です。 honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 ウエストを締め付け、くびれを作る下着コルセット。それはどこから発祥し、どのように発展していったのか。図やイラストを見せつつ、コルセットの歴史を解説した本。

出口のない世界で抗おうとする女の子 七木香枝『爪先に、結んだリボンをひっかける』感想

インディーズのものも大丈夫そうかなと思ったら紹介するけど「恥ずかしいから載せないで」というのがあればTwitterのDMからお知らせください。 KDP、要はkindle自費出版です。 あらすじ 大正時代に似て、そうでない世界。女学校にいた珠紀は友人と一緒にさる…

日常の中の小さな悲しみを抱えて生きていく よしながふみ『愛すべき娘たち』感想

そういえば、よしながふみの現代ものって初めて読んだ気がします。BLは読んだことないんだな~。 あらすじ 大病から生還した母は、これをきっかけに結婚すると言い出した。その相手とは、娘よりも年下の俳優で……。一組の親子を中心に、それぞれの人間関係が…

村落の性風俗をお年寄りから聞き取り調査 向谷喜久江『よばいのあったころ 証言・周防の性風俗』感想

【中古】よばいのあったころ 証言・周防の性風俗 向谷喜久江 マツノ書店B6版ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 民俗 > 風俗・習慣ショップ: 光国家書店価格: 1,800円 Twitterで知り合いが読んでいて内容が気になったので借りました。…

あがいてから死んでやる! 永田カビ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』感想

まちライブラリーにあったので借りてきました。家に置いておくのがちょっと恥ずかしいタイトルと表紙だ……。 あらすじ 漫画家を目指しながら、自傷や摂食障害を繰り返し、人生の迷子になっていた著者。その原因は自分の意思がないことではないかと考え、親に…

現実世界の住人はおとぎ話の住人に勝てない 『シンデレラ』感想

金曜ロードショーでシンデレラを見ました。 いやもうすごかった……映画館で見ればよかったな。 あらすじ 親の再婚により継母と一緒に暮らすことになったエラ。しかし父親は死に、シンデレラ(灰かぶり)とあだ名をつけられ継母にいじめられるようになった。あ…

自閉症スペクトラムの世界は「どうして?」でいっぱい 小道モコ『あたし研究2 自閉症スペクトラム~小道モコの場合』感想

久しぶりに発達障害の本を読みましたよ。 書籍概要 自閉症スペクトラムの世界は不思議でいっぱい。世間の常識や固定観念がわからない著者は、いつも「どうして?」を抱えている。定型発達者と発達障害者のギャップを描くイラストエッセイ。

絵で見る発達障害の世界 小道モコ『あたし研究 自閉症スペクトラム~小道モコの場合』

久しぶりに発達障害の本です。 暗いのは落ち込むので、なるべく明るく内容を伝えている本……を探すのに時間がかかっております。 書籍概要 「あたし」はどういう人間なのか……自閉症スペクトラムの著者が、イラストを交えながら高機能自閉症の世界を語ります。…

江戸末期の嫁姑バトル 宮尾登美子『天璋院篤姫 下』感想

『天璋院篤姫 下』を読みました。 歴史ものは読むのに時間がかかる……。でも心に残る本でした。 新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫) 作者: 宮尾登美子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/03/15 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 28回 この商品を含む…

退屈嫌いの少女、正妃になる 酒見賢一『後宮小説』感想

ハーレムが好きです。モテモテな意味じゃなくて、歴史的なものとしての後宮。 今日は『後宮小説』を読みました。 爽やかな下ネタだった……。 後宮小説 (新潮文庫) 作者: 酒見賢一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1993/04/25 メディア: 文庫 購入: 8人 クリ…

「アラサー女子」とつければブログっぽいタイトルになるのか問題

いろんなブログを見て思うのは、なぜかタイトルに「アラサー女子」とついているブログが多いことです。 婚活なら年齢がかかわってくるからわかるんですけど、料理ブログとかIT技術ブログとかにつけるのはなぜなのだろう……と思う一方、「アラサー女子」とつい…

女優のおかしな日常を描く 室井滋『むかつくぜ!』感想

『むかつくぜ!』を読みました。 女優さんの名前が覚えられない人種なのでググったら、『小さいおうち 』の貞子さんだったんですね。服装でイメージ変わるな~。 むかつくぜ! (文春文庫) 作者: 室井滋 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2001/09 メディア: …

初めて美容院で眉カットしてもらったレポ

美容院で眉カットしてみようと考えました。 きっかけになったのはTwitterに投稿されていたお化粧講座です。なかなか難しかったので全部はできないけど、「眉剃るのが苦手なら美容院でやってもらってそれを整えればいい」というのはやれそうかもしれない、と…

レアアースを生み出す少女恋をする 青柳碧人『希土類少女』感想

『希土類少女』を読みました。 「レアアースを生み出す少女」という設定に興味をもって手に取った一冊。 希土類少女 (講談社文庫) 作者: 青柳碧人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/04/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る あらすじ 体からジ…

女性のアスペルガー特有の問題を扱う 宮尾益知『女性のアスペルガー症候群』感想

『女性のアスペルガー症候群』を読みました。 そんなに厚くないのでさらっと読めました。 女性のアスペルガー症候群 (健康ライブラリーイラスト版) 作者: 宮尾益知 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/03/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を…