ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

女性

『女の曲がりカド プレ更年期がやってきた!!』安斎かなえ バンブーコミックスエッセイセレクション

あらすじ・概要 生理が数か月おきと非常に不順になった著者、時を同じくしてうつ状態になり、ちょっとしたことで落ち込む毎日を送る。それはどうも女性ホルモンの不足が原因のようで……女性の体のことや容姿の衰えのことなど、体当たりで自分の老いを描いてい…

『40代が、こんなにしんどいなんて聞いてなかった』フカザワナオコ 幻冬舎 感想 衰えを感じながらも前向きにやってみる

あらすじ・概要 イラストレーターで漫画家の著者は、40代後半にして次々と体の衰えを感じ始める。更年期になったり、気圧に弱くなったり、肩にも不調が現れたり。老いていく自分を感じながらも、運動や健康な活動でより良い生活を模索していく。40代女性の体…

『ブルースカイ』桜庭一樹 文春文庫 感想 いなくなった少女が時を超える

あらすじ・概要 魔女狩りの嵐吹き荒れるドイツで、近未来のシンガポールで、「そこにいないはずの少女」が現れる。彼女らはどこから来たのか。そして、そこにいた主人公に影響を及ぼしていく。いなくなった少女が時をかける小説。 面白いけどよくわからない…

『もうすぐ50歳、調子のいい日がほとんどありません』フカザワナオコ 幻冬舎

あらすじ・概要 数年前に結婚し、50歳を目前にした著者はさまざまな不調に襲われる。健康に興味を持ち運動や薬膳を実践してみたり、眉毛やブラジャーなど美容に投資してみたり……自分をケアする行動をとりながら、老いていく自分の体について考えるコミックエ…

『心と体をととのえたら、40代の今が一番健康になりました』高嶋あがさ BANBOO ESSAY SELECTION 感想

あらすじ・概要 独身の漫画家である著者は、40歳にして自分の健康を見直すこととなる。運動習慣のこと、美容のこと、精神の健康のことなど、40代には悩みが尽きない。自分の不健康さに向き合いつつ、自分の体を整えていこうとするコミックエッセイ。 せきら…

『少女革命ウテナ』さいとうちほ 原作:ビーパパス 全5巻 フラワーコミックス 感想

あらすじ・概要 自分を助けてくれた「王子様」にあこがれるウテナは、男装をしてあこがれの王子様に近づこうとしていた。ある日ウテナは、バラの花嫁を巡る「決闘」に巻き込まれる。バラの花嫁として手荒く扱われる姫宮アンシーを不憫に思ったウテナは、彼女…

『栞と嘘の季節』米澤穂信 集英社 人を殺す栞と、女の友情

あらすじ・概要 図書委員の堀川と松倉は、猛毒の花、トリカブトの押し花が使われたしおりを発見する。とある女生徒がそのしおりを焼いてしまったが、学校ではトリカブトの毒らしき中毒事件が相次いで起こった。トリカブトの毒を振りまいているのは誰なのか、…

『気が合う女友だちは三千里たずねなくてもいる』青沼貴子 バンブーコミックス すぐパラセレクション 感想

あらすじ・概要 子どもの成長に応じていろいろなところでママ友を得てきた著者。彼女が自分の過去を振り返りながら、友達とうまく付き合うコツ、友達の作り方を語る。積極的に行かないと手に入らない、ママ友ゲットの極意とは。コミュニケーション能力が高い…

『孤独死しないためのおひとりさまサバイバル術』高嶋あがさ バンブーコミックス エッセイセレクション

あらすじ・概要 汚部屋住人の母親を持ち、父親ともわだかまりを抱える著者。「おそらく自分は生涯独身で過ごすのだろう」と気づき、ひとりで生きていくことについて考える。健康面の問題や、家族のこと、容姿のことなど、ひとつひとつ悩みながら独身でサバイ…

『整形水』を見た感想 韓国の外見至上主義を描くホラー

あらすじ・概要 外見に強いコンプレックスを持つイェジは、自分の醜い姿がインターネットにさらされたことで引きこもりに陥る。そんな彼女を美しくしてくれたのが整形水だった。整形水の魅力に囚われたイェジは、心配する家族すら巻き込んで美にのめりこんで…

『今夜もホットフラッシュ 更年期超えたら人生パラダイス』青沼貴子 KADOKAWA 感想

あらすじ・概要 子育てや仕事に必死な日々を過ぎ、更年期を迎えた著者。ホットフラッシュを始め、更年期特有の体調不良に悩まされながらも、友人たちと老後の楽しみを分かち合っていく。 更年期を明るく楽しく描く 更年期になった著者が友人たちと話し合いな…

ヒプノシスマイク、2.5次元化の中王区のやつ見た感想 ありそうでなかった需要を満たす舞台

あらすじ・概要 女性による革命が起こり女性が政権を取った近未来。日本を支配する政党、言の葉党の蒼棺合歓は新人を教育することとなる。天然で奔放な彼女に振り回される合歓だった。一方で、女性だけの区域中王区でテロが起こる。 かっこいい女性を見たい…

脳内の感情擬人化アニメ『インサイド・ヘッド2』を見ました 自分をむしばむ不安と付き合う方法

あらすじ・概要 アメリカの少女、ライリーを脳内から支える感情たち。しかしその暮らしは「思春期」がやってきてから大きく変わってしまう。新しい感情、「シンパイ」に脳の司令部を追い出されたヨロコビなどの感情たちは、ライリーの自分らしさを取り戻し、…

『女ひとりで海外団体ツアーに参加してます』たかさきももこ KADOKAWA 感想

あらすじ・概要 著者は海外の団体ツアーに行くのが趣味。効率よく観光地を回れたり、団体行動の安心感があったり、メリットも大きい。その一方で、複数人で行動するゆえのトラブルもあって……団体ツアーの面白さとデメリットを描くコミックエッセイ。 女性ひ…

『女子高サバイバル』須賀しのぶ コバルト文庫 全2巻 感想

あらすじ・概要 女子高に通うキリコは友人・スイの誘いでグラウンドホッケーをやることになる。体育会系のノリが苦手なキリコは、なるべくすぐにグラウンドホッケーを辞めたかったのだが、そうもいかず……スイの姉要、関西出身のミステリアスな女子八重垣も加…

『ブルーもしくはブルー』山本文緒 角川文庫 感想

あらすじ・概要 夫と冷え切った関係で、お互いに愛人がいる佐々木蒼子。彼女は自分にそっくりな女性、河見蒼子と出会う。彼女と話をするうちに、彼女は自分が選ばなかった相手と結婚したことがわかって……。お互いの立場を羨んだふたりの蒼子は、の立場を交換…

女主人公がゴリゴリに活躍する漫画おすすめ10選 歴史・ファンタジー・SF

女主人公がゴリゴリに活躍する作品シリーズ、今回は漫画編です。過去にはこんなまとめを書いています。 『百万畳ラビリンス』たかみち 『ブレーメンⅡ』川原泉 『逃げるは恥だが役に立つ』海野つなみ 『かんかん橋をわたって』草野誼 『魔女ヶ丘通信』唐草ミ…

『OLですが、キャバ嬢はじめました』鏡なな子 コミックエッセイの森 感想

あらすじ・概要 著者は将来の不安から、お金をためるためにキャバ嬢の仕事を始める。面接を受けてキャバクラに出勤したら、そこは想像を越える職場だった。キャバクラのシステムから、キャバ嬢たちのテクニック、キャバクラでの悲喜こもごもなどを描くコミッ…

『自分の顔が大キライ』長谷川ケイ コミックエッセイの森 感想

あらすじ・概要 かわいい女の子に憧れていた著者は、ずっと自分の顔に劣等感を持っていた。そんな彼女は整形外科のキャンペーンに当選し、無料で整形手術を受けることになった。なりたい自分になった後、著者は自分の劣等感に向き合うこととなる。 なかなか…

『SFのSは、ステキのS』池澤春菜 早川書房 感想

あらすじ・概要 SF好きの池澤春菜。彼女が日常にSFを見出したり、SFをテーマにしたゲームをやったり、SF関連のコンテストの審査をやったり……。SFの楽しさを伝えながらも、SFが持つ課題点についても語る。SFを読む楽しさと、フィクションをめぐる問題提起があ…

『災害支援に女性の視点を!』竹信三恵子・赤石千衣子編 岩波ブックレット 感想

あらすじ・概要 東日本大震災の被災地で、女性はどう暮らし、どんな困難に直面したのか。実際のトラブル、問題を取り上げ、被災地の女性にどのような助けが必要か考える。女性の問題から、災害弱者の問題も見えてくる。 困難が多い女性の避難所生活が悲しい …

『性暴力対策ガイドブック』一般社団法人人権問題研究協議会 感想

あらすじ・概要 性暴力の恐ろしさは女性や子供だけではなく、男性の領域にも及ぶ。性暴力で起こりがちな問題をケースごとにQ&A形式でで語る。もし身近な人が性暴力を受けていたら、そして身近な人が性暴力の加害者になったら、自分はどのように行動するべき…

「私は子どもを持つべきか?~気候危機世代のためらい~」をNHKで見た

あらすじ・概要 度重なる気候変動によって、子どもを持つことをためらう女性たちがいる。子どもを持たない決断をした人、子どもを持つ決断をした人。複数の価値観を紹介しながら、混迷の時代に女性たちが出産を選ぶことの重さを問う。 子どもを産む恐怖の中…

『後宮の薬師 平安なぞとき診療日誌』小田菜摘 PHP文芸文庫 感想

あらすじ・概要 大陸から来た父から薬を学んだ薬師、安瑞蓮は、腕を買われて宮中に上がる。そこで、体の不自由な皇子に出会う。皇子の身体を診ているうちに、瑞蓮は、後宮の女性たちのいざこざや嫉妬に巻き込まれていく 体に障害を持つ皇子をめぐる女性の悲…

『さいごの色街 飛田』新潮文庫 井上理津子 感想

あらすじ・概要 大阪に唯一残った遊郭街、飛田。著者はその実像をつかもうと、飛田に飛び込む。遊郭を運営していた人たちや、ヤクザとの関係、飛田特有の複雑なシステムを知り、著者は性産業と女性をめぐる問題について考えることになる。 ルポルタージュに…

『クララ白書』氷室冴子 集英社コバルト文庫 全2巻 感想

あらすじ・概要 中高一貫の女子高に通うしーのは、中等部の途中から寄宿舎であるクララ舎に入ることとなる。しかし、クララ舎に途中入寮するイニシエーションとしてドーナツを揚げさせられて……。女の園で暮らす女の子たちのトラブル、日常、友情を描いた連作…

『北欧女子オーサ、日本で恋をする』オーサ・イェークストロム KADOKAWA 感想

あらすじ・概要 北欧からやってきたオタク漫画家、オーサは、日本でも恋愛をしてみたいと思う。しかし、日本の恋愛観はスウェーデンとはまったく違うものだった。告白や男性がおごるシステム、家族のあり方などを通して、スウェーデンと日本の性別に対する観…

『はじめてのフェミニズム』デボラ・キャメロン ちくまプリマ―新書 感想

あらすじ・概要 フェミニストはなぜ対立し、意見が分かれるのか。フェミニズムの歴史や、それぞれのテーマの意見が分かれる点について、丁寧に解説していく。対立を対立のまま理解し、フェミニズムのこれからを考える、 フェミニズムの抱えるややこしい問題…

『ゾンビランドサガ』境宗久 感想

あらすじ・概要 アイドルを目指す少女、さくらはトラックにぶつかられ、ゾンビとして蘇生する。そして過去のアイドルのゾンビとともに、佐賀を救うアイドルとして活動することになった。ゾンビ少女たちは困惑しながらも、アイドルとして過去のやりたかったこ…

『女たちの韓流――韓流ドラマを読み解く』山下英愛 岩波新書 感想

あらすじ・概要 韓国ドラマのストーリーには、フェミニズムやジェンダー観の変遷が現れている。韓流ドラマの大ファンの著者が、韓流ドラマの歴史を追いながら、韓国の女性たちにとっての韓流ドラマを語る。 生き生きとした韓国ドラマとジェンダーの批評 何よ…