ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

女性

普通になれない私はメンズエステで心をすり減らしながら働いている―鶴屋なこみん『メンズエステ嬢の居場所はこの社会にありますか?』

あらすじ・概要 両親が実家を引き払い引っ越すことになり、突然ひとり暮らしをしなければならなくなった著者。今のアルバイトでは暮らしていけない。生活費を稼ぐため、たどり着いたのはメンズエステの世界だった。露出度の高い服装で男性にマッサージを施す…

バニーガールとして働いてみたら同僚や仕事内容がすごかった―poko『うさぎさんのおしごと~バニーガールのイケナイないしょ話~』

あらすじ・概要 学生時代、興味本位でバニーガールのアルバイトに応募してみた著者は、人手不足のために採用される。しかしそこは、体力と精神力が要求されるところだった。ガラの悪い先輩に怒鳴られたり、かわいいバニースーツが着れなかったり、バニーガー…

「ひとりで働く」女性の描かれ方から時代の流れを感じる―阿部川キネコ『ミス&ミセス』

あらすじ・概要 独身でイラストレーターをやっている角田美子と、主夫の丸山紀子は親友同士。バリバリ働いている美子と、子育てに忙しい紀子では、生き方も価値観も違う。しかし違う立場だからこそ話せることもあって……。対照的な二人の友情を描いた四コマシ…

製鉄の一族に生きた祖母・母・私の神話的戦後年代記―桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』

あらすじ・概要 山の人たちに置き去りにされ、血のつながらない夫婦に育てられた万葉は、そこの大奥様の要請で赤朽葉家に嫁ぐことになった。千里眼を持つ万葉は、そこでさまざまな未来の幻を見てしまい……千里眼の祖母、漫画家の母、そして物語を持たない私の…

優しく穏やかに、大学生に性行為について教える―村瀬雪浩『3万人の大学生が学んだ恋愛で一番大切な”性”のはなし』

あらすじ・概要 大学で「セクソロジー」を教えている著者。その講義を要約し、さらに学生のコメントを一冊にまとめた。デートDVとは何か、お互いに対等なセックスのためにはどうすればいいのか。また、避妊や性感染症、ジェンダーの問題、結婚についてなど、…

強烈な個性を持つダンス教師の数奇な過去とは―米原万里『オリガ・モリソヴナの反語法』

あらすじ・概要 ダンサーの道を諦めて翻訳家になった広世志摩は、かつてチェコスロバキアの学校でオリガ・モリソヴナという教師に出会った。強烈な個性を持ち、多くのダンサーを育てた彼女の謎を解くために、志摩はロシアを訪れる。親友カーチャとオリガの数…

なぜあの会社のCMは女性の反感を買ったのか―瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』

あらすじ・概要 企業が練って制作しているCM。しかし、それが特定の層の反感を買い「炎上」してしまうことがある。なぜ、そんなことが起こるのか。それは性別への固定観念がありありと描かれているからだ。ジェンダー的背景を解説し、炎上するCMのパターンを…

同世代の女子がワイワイシュラバする70年代アシスタント事情―笹生那実『薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記』

あらすじ・概要 中学生で漫画を投稿していた著者は、高校生になってプロの漫画家のアシスタントとして呼ばれることとなる。そこは締め切りぎりぎりの中漫画家とアシスタントが原稿を書き続ける「シュラバ」だった。有名漫画家との思い出とともに、つらくも美…

現代的で古風な妖怪退治アニメ―『モノノ怪』

あらすじ・概要 箱を背負い派手な格好をした「薬売り」。あやかしと人の心が交わり発生する「モノノ怪」を切るために、奇妙な事件の起こる場所に現れる。モノノ怪の真(まこと)と理(ことわり)を暴き、怪異の真実に迫っていく。妖怪退治連作短編シリーズ。

童顔の女優が、SNSで知り合った男性とテレビ通話するとこうなる―『SNS 少女たちの十日間』

あらすじ・概要 オーディションで選ばれた三人の童顔の女優たち。彼女らは子ども部屋のセットに入り、12歳と偽ったSNSアカウントからコンタクトを取ってきた男性と会話する。プロフィール上は12歳の少女たちに、性的な言葉や性器の写真を送り付けてくる男性…

生理用品の歴史から女性解放の歴史がわかる―田中ひかる『生理用品の社会史』

あらすじ・概要 女性に月一回訪れる月経。その不快感を減らしてきたのが生理用品だ。戦前までの女性たちの月経対策や、日本初の生理用ナプキンアンネナプキンの誕生、布ナプキンを巡るイデオロギーと効果まで、日本の生理用品の歴史を追いながらジェンダーに…

女ことばの歴史はことばとイデオロギーの関係を表している―中村桃子『女ことばと日本語』

あらすじ・概要 小説の中や映画の中で女性が話している「~よ、~だわ」という口調。しかしながら、この話し方をする女性は全国的に見てもそれほど多くはない。なぜ、フィクションの中でこのような話し方が流布しているのか。「女ことば」の歴史を追いながら…

生々しい「毒親」の中に自分自身を見て自己嫌悪になる―アガサ・クリスティー『春にして君を離れ』

あらすじ・概要 弁護士の妻、ジェーンはバグダードで娘を見舞ってから、イギリスに帰ろうとしたところ、電車の不通により足止めされた。しかたなく宿泊所で過ごすことになるが、そこで友人との会話を思い出す。暇にあかせて考え事をするうちに、彼女は自分自…

アイルランドで、身勝手で色ボケした男どもに女性が苦しむ―『ローズの秘密の頁』

あらすじ・概要 聖マラキ病院で過ごすローズの元に、精神科医がやってくる。彼女は自らの生まれたばかりの息子を殺したが、「いつか息子が迎えに来る」と主張していた。精神科医は、聖書に書かれたローズの手記を読み始める。そこには、ローズの今までの人生…

幻想の女が自分の意思で恋をする―『奥様は魔女』(リメイク映画版)

あらすじ・概要 魔女のイザベルは、普通の暮らしにあこがれて人間の世界で暮らすことにした。そこで『奥様は魔女』のドラマの女優としてスカウトされる。しかし好意を持った主演男優、ジャックは、ろくでなしでいくじなしな男だった。イザベルはジャックに怒…

主人公ダイアナに魅力を感じられなかった―『ダイアナ』

あらすじ・概要 保育士から皇太子妃になったダイアナ。しかしダイアナはチャールズ皇太子と離婚し、1997年に事故で死亡する。映画ではダイアナの恋愛、慈善事業への参加、パパラッチに追いかけまわされる日々を描き、彼女の人生に迫ろうとする。

白戸ミフル『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』感想

あらすじ・概要 運命の男性を探して合コンを繰り返していた著者は、ある日胸にしこりを発見。乳がんと診断された。抗がん剤治療が開始され、著者は髪の毛が抜け副作用に苦しむ。しかし、合コンに通うのはやめてはいなかった。恋愛相手を探す女性が病気をきっ…

ミランダはなぜ最低の上司なのか~本当は怖い『プラダを着た悪魔』【ネタバレあり】

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 地上波で『プラダを着た悪魔』をやっていたので、久しぶりに録画して見ていました。 やっぱいつ見てもミランダは最低だな!!と思っていたところ、Twitter上の感想ではミランダに好意的な感想が多…

女主人公がゴリゴリに活躍する作品おすすめ19選 映画・アニメ・ドラマ編

素材:Canva(https://www.canva.com/) この間女主人公がゴリゴリに活躍する小説の紹介記事を書きました。 honkuimusi.hatenablog.com 今回はその映像作品バージョンです。 映画(実写) 淑女がゾンビと対決『高慢と偏見とゾンビ』 老トレーナーと三十路の…

病気のときの他者とのコミュニケーションについて身につまされる―佐々木彩乃『乳がんでもなんとかなるさ~独女マンガ家闘病記』

あらすじ・概要 エログロ系のレディースコミックを描いて暮らしてきた著者は、ある日乳がんを告知される。母親は死に、家族は遠く、独身で自分の家庭もない。ひとりで乳がんと向き合わなければならない著者は、より良い医療を探して三つの病院を巡る。

「普通」が幻想だと知ると自虐が楽しめなくなる―カレー沢薫『負ける技術』

あらすじ・概要 文章も書く漫画家カレー沢薫。彼女が書いたコラムを書籍化。そこにあるのは、コミュ力のない根暗なオタクの暗い過去だった。毎日の虚無をおもしろおかしく描きながら、冴えない人間が毎日を生き抜く姿を伝える。

誰かとコミュニケーションを取る生活うらやましい―きのしたきのこ『東京ルームシェア生活』

あらすじ・概要 東京でルームシェアを行う三人の女性。料理を作ってテーブルを囲み、おしゃべりに興じる毎日。一方で、お金のことや掃除のこと、引っ越しのときの話し合いなどトラブルの種もあって……。ルームシェアをする楽しさと困難を描いたコミックエッセ…

アラフォーが妊娠したらこうなる―山本恵・すぎうらゆう『43歳で母になる』

あらすじ・概要 43歳ではからずも妊娠した著者。思わぬ授かりものに喜びを感じ、また高齢出産のリスクに不安になる。つわりの悩み、友人への報告、保育所探しなど、妊娠にまつわるエピソードが盛りだくさんのコミックエッセイ。

感染症医、性教育を語る―岩田健太郎『感染症医が教える性の話』

今日の更新は岩田健太郎『感染症医が教える性の話』です。 あらすじ・概要 感染症医である著者は、性感染症を通して性教育に関わっている。性教育は何をすべきで何をすべきでないのか、性を学ぶことはどんな意味があるのか、医師の視点から語る。そして著者…

参考文献が怪しげなので眉唾で読んだ―たかはしみき『わたし、39歳で「閉経」っていわれました』

今日の更新は、たかはしみき『わたし、39歳で「閉経」っていわれました』です。 あらすじ・概要 漫画家の著者は、体の不調で婦人科病院に駆け込んだ。そのとき「早期閉経になりかかっている」と告げられる。2人目の妊娠を望んでいた著者は動揺した。著者…

美術館とカルティエがかわいそう―『オーシャンズ8』

今日の更新は、『オーシャンズ8』です。 あらすじ・概要 刑務所を出たばかりのデビー・オーシャンは、セレブ達が集まる「メットガラ」でカルティエの首飾りを盗むことを思いつく。デビーはさまざまな仲間を集め、計画を張り巡らせてメットガラに挑む。セキ…

「女主人公がゴリゴリに活躍する小説」おすすめ17選

素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、女主人公がゴリゴリに活躍する小説おすすめです。 女主人公、乙女向けだと男キャラの添え物だし、男性向けだと「こんないい女を従えられる男がすごい」っていう文脈になりがちだよね、という不満があり…

実は多種多様だったニッポンの「結婚」―瀬川清子『婚姻覚書』

今日の更新は、瀬川清子『婚姻覚書』です。 あらすじ・概要 日本における結婚とは何か。著者は日本の各地から結婚に関する文化、習俗、風習を収集。男が娘の家に通うもの、娘が男の家に通うもの、嫁の一時的な里帰りや、かまど神との関係などなど。婚姻制度…

かわいい絵柄で一癖ある女の子を描く―アッチあい『このかけがえのない地獄』

今日の更新は、『このかけがえのない地獄』です。 あらすじ・概要 魔法少女になる夢を諦められない少女、自分が漫画の登場人物であることに自覚があるラブコメ漫画のヒロイン、女装をして好きな女の子と付き合う羽目になる少年……。若者たちの痛々しい青春を…

子どもをつくることを「選べる」世界で女性は何を思うのか―柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』

今日の更新は、柏木惠子『子どもという価値 少子化時代の女性の心理』です。 あらすじ・概要 「子どもの価値」の大きい小さいを口にすることはタブーとされている。しかしながら、次代の変遷によってその価値が変わりつつあるのは確かである。世代間のデータ…