ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

日本

『まんが版 大阪市の歴史』さいわい徹 和泉書院

あらすじ・概要 日本第二の都市として栄えてきた大阪、古代、難波宮の時代から、武士の時代、商人の時代、そして明治維新後、戦後まで、その権力の興亡と文化をたどる。大阪の歴史を語る学習漫画。 大阪における権力の興亡 最近大阪の歴史について学ぶことが…

『青青の時代』山岸涼子 モーニングコミックス 感想

あらすじ・概要 南の島に暮らす少女壱与は、気がふれているがときおり神がかりのようなものを示すばばさまと暮らしていた。ある日島に男たちがやってきて、壱与とばばさまは連れ去られてしまう。やってきたのは男性の王と「聞こえさま」と呼ばれる巫女が統治…

『河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙』河北新報社 文春文庫 感想

あらすじ・概要 仙台に拠点を置くローカル新聞河北新報。2011年3月11日、会社を東日本大震災が襲う。自らも被災しながら、記者たちは被災者に情報を届けるために東北に散った。地震発生直後から、避難所での生活まで、記者たちの働きを描いたルポルタージュ…

『日出処の天子』山岸涼子 白泉社文庫 感想

あらすじ・概要 古くからの神道を信仰する人々と、大陸からもたらされた仏教を支持する人々が対立する古代日本。蘇我家の少年毛人(えみし)は不思議な王子、厩戸皇子と出会う。彼は超常的な能力を持ち、周囲の人を政治的に操っていた。一方で、彼には、「女…

『古文書返却の旅―戦後史学史の一齣』網野善彦 中公新書 感想

あらすじ・概要 日本史を研究していた著者は、各地方から借用した古文書が借りたまま返せていないことから、古文書返却の旅に出る。著者は各地を回り、不義理を謝罪しながら、学者の地元民への軽視を考える。日本史研究の負の側面を伝える新書。 研究者の後…

『寺よ、変われ』高橋卓志 岩波新書 感想

あらすじ・概要 「葬式仏教」と言われ、儀礼的な葬式や法事の運営に終始している日本仏教。著者はそんな仏教に不満を感じ、寺に人を呼んだり、ボランティア活動に参加したりして新しい仏教の形を模索する。仏教を支えていたイエ制度が崩壊する中で、今の仏教…

『にわか姫大夫の宮中事情~男装女官のお仕事』小田菜摘 ビーズログ文庫 感想

あらすじ・概要 女性ながらに弓や乗馬をし、男勝りの女性として地元で有名だった梢子。彼女は宮中に上がり、男装の女官姫大夫として天皇に仕えることとなる。そこでは尚侍失踪事件が起きていた。好色な今上帝の求愛を交わしながら、梢子は尚侍の行方について…

『マンガ古典文学 方丈記』水木しげる マンガ古典文学シリーズ 感想

あらすじ・概要 平安時代末期、神官の一族に生まれた鴨長明は、和歌の才能を見出される。一方で、家族とは折り合いが悪かった。火事、竜巻、地震など、多くの災害や源氏と平家の争いを見て、無常観を強くする。やがて鴨長明は、小さな家で一人暮らしをするよ…

『聖徳太子』池田理代子 フェアベル

あらすじ・概要 古代の日本では、日本古来の神々を信仰する人々と、仏教を国を礎としようとする人の権力争いがあった。幼い頃から不思議な力があった厩戸皇子は、仏教を元にした国を作り、人々を助けることが自分の使命だと思うようになる。摂政となった厩戸…

『映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間』NHKスペシャル 感想

あらすじ・概要 首都東京を壊滅させた関東大震災から100年。NHKは当時の映像を鮮明化、カラー化し、関東大震災発生から三日間のできごとに迫る。地震、火災、群衆事故、そして流言や虐殺。地震学者の意見も交えながら、震災の教訓を学ぶドキュメンタリー。 …

家庭教師のトライの日本史B動画を完走したメモ

家庭教師のトライの日本史B動画を完走しました。 リンクはこちら↓ 高校 日本史 映像授業 Try IT(トライイット) - YouTube タダで見ていいのか?と思うクオリティでした。 私は高校では世界史選択で、日本史に関してはおおざっぱな知識しかありません。 今…

『オーロラの街』山本おさむ ビックコミックススペシャル

あらすじ・概要 小学五年生の幸子は、久保というクラスメイトが気になるようになる。彼女は貧困家庭に暮らしていて、周囲からいじめを受けていた。幸子と久保は、友達になるが……。とある町を舞台に、貧困や差別、そしてそこから立ち上がろうとする人々を描い…

山本おさむ『わが指のオーケストラ』秋田書店 感想

あらすじ・概要 音楽家になりたかったが家庭の事情で諦めなければならなかった高橋潔。彼はろう学校に就職し、そこでろうの子どもたちが手話を覚え、社会を学んでいく姿に感動する。しかし口話法という、ろうの子どもたちに無理に聴者の言葉を教える教育法が…

【冴えない江戸時代武士の賭博・浮気・暴力】横山光輝・神坂次郎『元禄御畳奉行の日記』感想

あらすじ・概要 尾張藩士の朝日文左衛門は、武士として重大な仕事があるわけでもなく、賭博、女遊び、深酒などをして暮らしていた。浮気のせいで妻に嫉妬されて家に帰りたくなくなったり、日々のゴシップニュースを書き留めたり。時代劇では描かれない、「か…

【京橋のキャバレーで昭和と平成を舞った女】高殿円『グランドシャトー』

あらすじ・概要 義父と結婚させられそうになって逃げだしてきたルーは、京橋のキャバレーグランドシャトーにたどり着く。ルーはそこのホステスとして働くことになった。キャバレーのナンバーワン、真珠はどこか不思議な魅力を持つ女性だった。ルーは寮で真珠…

【鼻・白・杜子春】YouTubeで芥川龍之介の朗読を聞いたので感想を10本まとめた

久しぶりに朗読が聞きたくなり、YouTubeで青空文庫の朗読を漁っていました。 芥川龍之介の文章の朗読をいろいろ聞いたのでその感想メモです。 ちなみにこちらの朗読プレイリストから視聴しています。 youtube.com 大きな鼻を持つ男が劣等感に苦しむ「鼻」 悪…

わりとしっちゃかめっちゃかな日本神道と仏教―義江彰夫『神仏習合』

あらすじ・概要 日本において、神道と仏教は混じり合っていった。これを神仏習合と言う。時の権力者において、神道と仏教はどういうもので、いかにして神と仏は同一視されるようになったのか。朝廷や貴族社会、武士の社会と権力の移り変わりとともに、日本人…

鬼の歴史と女性やマイノリティと鬼との関係―小山聡子『鬼と日本人の歴史』

あらすじ・概要 日本人に怖れられ、またユーモラスに描かれてきた「鬼」。その存在はどうやって確立し、文化の中でどう扱われてきたのか。中国から入ってきた鬼の概念から、節分の成立、鬼とマイノリティの関係など、鬼と日本人の歴史について語る本。 女性…

古代日本の世界で少数民族の少女と大王の血を引く男が出会う―円堂豆子『雲神様の箱』

あらすじ・概要 双子の姉の罪をかぶって土雲の一族を追い出され、雄日子という男に仕えることになったセイレン。セイレンは固定観念に囚われない雄日子の人格に惹かれていく。一方で、大王の政治に不満を持った人々によって、政治の世界は不穏さを増していた…

採集や狩猟をして暮らし、のちに迫害された北海道の先住民たち―時空旅人編集部『今こそ知りたいアイヌ 北の大地に生きる人の歴史と文化』

あらすじ・概要 かつて東北から北海道、樺太や千島列島にかけて暮らしていた民族、アイヌ。北の大地で、狩猟と採集の生活をしていた人々とは……。その宗教観や、食べ物や着るものなどの文化、そして日本との歴史を一冊にまとめた本。 日本に似ているようでが…

違いを面白がれるタフさに救われる―星野ルネ『アフリカ少年が日本で育った結果』

あらすじ・概要 日本人男性とカメルーン人女性が結婚し、母親の連れ子として日本にやってきた星野ルネ。幼い頃から日本で暮らしているため、母国語は日本語。周囲の日本人とは全く違う外見のため、何かと誤解を受けることが多く……。世の中の先入観や文化の違…

虐げられた少女の一発逆転と、本当の高貴さとは何かというメッセージ―『コンフィデンスマンJP プリンセス編』

あらすじ・概要 世界有数の大富豪レイモンド・フウが亡くなり、その遺産は行方の分からない末の子ミシェルが相続することになった。詐欺師のダー子はスリの片棒を担がせられていた少女、コックリをミシェルに仕立て上げ、レイモンドの子どもたちから手切れ金…

能の話より認知症の母の国際的介護問題のほうが面白い―梅若マドレーヌ『レバノンから来た能楽師の妻』

あらすじ・概要 レバノン内戦ゆえに故郷を離れ、学生をしていた著者はあるとき能楽師の息子と出会う。彼と結婚することになった著者は、能楽における古いしきたりや価値観に戸惑いつつも夫を支える。夫は著者とともに、新しい能楽のスタイルを表現するため活…

中国語を話せない台湾人が、中途半端な自分を肯定できるようになるまで―温又柔『「国語」から旅立って』

あらすじ・概要 日本で育った台湾人である著者は、長じるにつれ「台湾人なのに中国語を話せない自分」に悩むようになる。高校で中国語を学び、大学でも引き続き中国語を選択するが、その過程でも違和感がなくならなかった。「自分は自分」として著者が自分を…

完全に間違った日本を舞台にした懐かしい感じのトンチキコメディ―『ブレット・トレイン』

あらすじ・概要 いつも不運に巻き込まれるてんとう虫(レディバグ)という運び屋は、新幹線での仕事を引き受け列車に乗り込む。しかしその新幹線ではそれぞれの思惑を持つ殺し屋たちが同乗していた。てんとう虫が依頼されたアタッシュケースを奪ったことから…

「エモい」けれどとても上品なラブストーリー―『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』

あらすじ・概要 美しい女性の不思議な夢を見たあとに、戦国時代へタイムスリップしたしんのすけ。たどり着いた春日の城には、夢で見たお姫様と不器用な武士がいた。しんのすけを追って野原一家もタイムスリップするが、うまく帰ることができない。やがて、春…

北欧フィンランドにあこがれた著者がその国で寿司職人を目指す―chika『北欧こじらせ日記』

あらすじ・概要 20歳のときにフィンランドを訪れ、「ここに住みたい」と思った著者。それから何度もフィンランドを旅行し、北欧に関する仕事に就き、ついには「フィンランドで寿司職人になりたい」と望むようになる。夢を叶えるため、ときに寄り道をしながら…

「映え」を意識しすぎて思想的にはガバガバ―『長崎の新聞配達』

longride.jp あらすじ・概要 戦後の日本・長崎にやってきて、とある被爆した郵便局員谷口と出会い、その経験を本にしたためたピーター・タウンゼント。タウンゼントの娘イザベル・タウンゼントは、谷口の死後長崎を訪れ、父親が記録した谷口の被爆体験をなぞ…

江戸時代の豪商や百姓が残した遺言から人生を見る―夏目琢史『江戸の終活 遺言から見る庶民の日本史』

あらすじ・概要 戦国時代が終わり、長い平和が続いた江戸時代。そのころ、庶民はどう社会を見ていたのか。江戸時代の豪商や百姓の遺言を読み、当時の生活や社会の価値観について迫る。老境を迎え、自分の人生を振り返る江戸時代の人々の哀しくもいとおしい姿…

日本で育ったアフリカ少年のカメルーンと日本の家族の話―星野ルネ『まんが アフリカ少年が日本で育った結果 ファミリー編』

あらすじ・概要 日本人とカメルーン人の間に生まれ、アフリカで生まれ日本で育ったカメルーン人、星野ルネは、その外見から先入観を持たれることが多かった。そんな彼は家族とのエピソードやカメルーンと日本の文化の違いなどをコミックエッセイとして発表。…