ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『”隠れビッチ”やってました』あらいぴろよ 光文社 感想

あらすじ・概要 男性たちをもてあそび、振ることで歪んだ承認欲求を得ていた著者。一方で、絵での仕事がしたいと思いながらも、行動に移せない夢見る女性でもあった。著者が自分の内面に向き合い、自分と相手を大事にすることを学ぶと、人生が変わり始める …

『にわか姫大夫の宮中事情~男装女官のお仕事』小田菜摘 ビーズログ文庫 感想

あらすじ・概要 女性ながらに弓や乗馬をし、男勝りの女性として地元で有名だった梢子。彼女は宮中に上がり、男装の女官姫大夫として天皇に仕えることとなる。そこでは尚侍失踪事件が起きていた。好色な今上帝の求愛を交わしながら、梢子は尚侍の行方について…

劇場版「パタリロ!」小林顕作 感想

あらすじ・概要 マリネラ王国の皇太子、パタリロはタマネギ部隊とともに大英帝国に渡り、そこでボディーガードのバンコランと記者のマライヒと出会う。ダイアモンドをめぐる陰謀に巻き込まれたパタリロは、過去から未来へ奔走する。 セクハラシーン多すぎで…

『はじめてのフェミニズム』デボラ・キャメロン ちくまプリマ―新書 感想

あらすじ・概要 フェミニストはなぜ対立し、意見が分かれるのか。フェミニズムの歴史や、それぞれのテーマの意見が分かれる点について、丁寧に解説していく。対立を対立のまま理解し、フェミニズムのこれからを考える、 フェミニズムの抱えるややこしい問題…

『被害者家族と加害者家族 死刑をめぐる対話』原田正治・松本麗華 岩波ブックレット 感想

k あらすじ・概要 殺人事件の被害者の兄と、地下鉄サリン事件を起こした教祖の娘。彼らはお互いに何を感じ、何を語るのか。対話から見えてくる、現代日本の人権の問題、同調圧力やステレオタイプの押し付け。話すことによって問題を捉え直すことを試みる本。…

『イグアナの嫁』細川貂々 幻冬舎文庫 感想

あらすじ・概要 漫画家志望の著者と、仕事をしていない夫の夫婦は、ある日イグアナを飼い始める。自分本位だった家庭は、イグアナの存在によって変わり始める。少しずつ上手くいっていると思った矢先に、夫が過労によってうつ病になってしまう。著者は一家の…

『ガートルードのレシピ』草川為 白泉社文庫

あらすじ・概要 少女サハラはつぎはぎの悪魔、ガートルードと出会う。彼は自分の設計図「ガートルードのレシピ」を探していた。体の一部を返してほしい悪魔や、ガートルードのレシピを狙う者たちと戦いながら、サハラとガートルードは恋を育んでいく。 サハ…

『ゾンビランドサガ リベンジ』境宗久 感想

あらすじ・概要 初の大型ライブで大失敗をしてしまったフランシュシュたち。マネージャーの巽は一時的に自暴自棄になるが、復活した。借金を返してアイドルとして活躍するため、フランシュシュたちはアルバイトをしながら芸能活動をする。 災害をオチに使う…

『地域を変えるソーシャルワーカー』朝比奈ミカ・菊池馨実編 岩波ブックレット

あらすじ・概要 社会的弱者を支えるソーシャルワーカーは、コロナ禍の中どう行動し、何を考えていたのか。ソーシャルワーカーの書いた記事や対談を通して、コロナ禍の中の人々の苦難と、コロナ禍以降の福祉の可能性を語る。 コロナ禍の元でのソーシャルワー…

『かんもくって何なの!? しゃべれない日々を抜け出た私』モリナガアメ 合同出版

あらすじ・概要 特定の場所で話せなくなる病、かんもくになってしまった著者。機能不全に陥る家族の中で、必死に暮らしていた。大人になって、話せるようになっても、かんもくであること、親にまともに愛されなかったことを引きずって生きていた。 機能不全…

『犬神家の一族』市川崑 感想

あらすじ・概要 一代で莫大な財産を築いた犬神家を訪ねた探偵、金田一。そこでは当主の死による遺産相続の争いがあった。斧・琴・菊のモチーフとともに次々と殺されていく犬神家の一族。金田一は事件を解決する糸口を探す。 昭和のイエ制度と戦後の不穏さ い…

人外キャラクターが魅力的な漫画おすすめ20選 ファンタジー、SFから

今回は、人外キャラクターが魅力的な漫画のおすすめを書きました。 人外の定義はいろいろですが、この記事ではかなりゆるめの定義をしています。 ファンタジー 『社畜OLと悪魔ショタ』白野アキヒロ 『トルソの僕ら』墨佳遼 『大きい犬』スケラッコ 『午後五…

『おでかけブック』細川貂々 大和書房 感想

あらすじ・概要 アンティークなもの、古いものが好きな著者は、それにまつわる場所に出かける。古いものが手に入る町、昔の風俗を展示した博物館、海で古いガラス瓶探しなど、おでかけの日々を描いたコミックエッセイ。 アンティークなものにまつわるお出か…

『ゾンビランドサガ』境宗久 感想

あらすじ・概要 アイドルを目指す少女、さくらはトラックにぶつかられ、ゾンビとして蘇生する。そして過去のアイドルのゾンビとともに、佐賀を救うアイドルとして活動することになった。ゾンビ少女たちは困惑しながらも、アイドルとして過去のやりたかったこ…

『神抱く凪の姫~キレ神様、お目覚めにございます~』響野夏菜 ビーズログ文庫 感想

あらすじ・概要 自分の身をもって悪神を封じる娘、沙綾の前に、解放された祟り神、嵐嶺が現れる。封印の影響で慢性的な体調不良になっていた沙綾は、封印が説かれて元気になって大喜び。自分が健康でい続けたいのもあり、嵐嶺のことを構い、彼を悪神でなくし…

『ミモザの告白3』八目迷 ガガガ文庫 感想

あらすじ・概要 勝ち気で短気なクラスメイト、西園。女の子として生きることにした汐のことも受け入れることができず、攻撃的な態度を取る。西園はクラスのプレイボーイ世良といさかいをして暴力を振るってしまう。過去にも問題を起こした西園は、退学の危機…

『映画すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』作田ハズム 感想

あらすじ・概要 すみっコが大好きなすみっコたちは、ある日古ぼけた工場を見つける。そこで出会ったくま工場長にスカウトされ、おもちゃ工場で働くことになった。くま工場長は優しく工場は好待遇だったが、徐々に過酷になっていくノルマに、すみっコたちは疲…

『綿の国星』大島弓子 白泉社文庫 感想

あらすじ・概要 とある家庭に拾われたチビ猫は、自分も大きくなったら人間になるのだと信じていた。しかし猫は人間にはなれないと教えられ、ショックを受ける。野良猫飼い猫、純潔種や雑種など、猫と人間たちの関係を擬人化したキャラクターで語るシリーズ。…

『ニューヨーク・ニューヨーク』羅川真里茂 白泉社文庫 感想

あらすじ・概要 ゲイのケインは、メルという男性と運命的な出会いをし、付き合い始める。しかし、メルの悲しい過去や、ゲイに対する周囲の無理解によって、傷つくことも多かった。将来を誓ったふたりはゲイ教会で結婚をする。ところが、結婚してすぐメルが失…

『女たちの韓流――韓流ドラマを読み解く』山下英愛 岩波新書 感想

あらすじ・概要 韓国ドラマのストーリーには、フェミニズムやジェンダー観の変遷が現れている。韓流ドラマの大ファンの著者が、韓流ドラマの歴史を追いながら、韓国の女性たちにとっての韓流ドラマを語る。 生き生きとした韓国ドラマとジェンダーの批評 何よ…

『キラキラしてない駐在妻はアメリカでどう暮らしたのか』倉くらの KDP 感想

あらすじ・概要 夫のアメリカ駐在についていったオタク妻は、そこでアメリカの文化に適応するため苦労する。子どもの教育のこと、夫の仕事のこと、日本人同士のつきあいのことなど、アメリカで暮らした人にしかわからないエピソード盛りだくさんのエッセイ。…

無印良品週間で買ったものまとめ7個(2023年11月)

無印良品週間で買ったもののまとめです。 食品 かぼちゃバウム バウムおいしいね。好きなのでよく買います。ちょうどハロウィンの時期なのでかぼちゃのものにしました。意外とかぼちゃの味が強くておいしいです。 www.muji.com オリジナルブレンド コーヒー…

『深夜食堂』(実写映画版)松岡錠司 感想

あらすじ・概要 深夜に店を開く深夜食堂。そこにやってくる人たちは、やくざ、愛人、身寄りのない女性など、何かしら事情を抱えている。店主は、客同士の会話を見守り、ときにおせっかいをして、深夜食堂を運営していく。 ひとつの食堂をめぐる群像劇 いい意…

『おこぼれ姫と円卓の騎士』石田リンネ ビーズログ文庫 感想

あらすじ・概要 上の兄弟の政争の影響で、王位を継ぐことになった「おこぼれ姫」は、その政治的立場の危うさから気を遣う毎日を過ごしている。ツィアは、まだ誰の騎士でもない青年、デュークに自分の騎士になるよう要求する。 主人公がいやいやながら政治を…

『ツレと私のふたりぐらしマニュアル』細川貂々 文春文庫 感想

あらすじ・概要 ある日専業主夫になったツレと、ネガティブでひねくれものの漫画家の生活。イグアナのイグや亀たちも含めて、ときに楽しく、ときに情けない日常を描いたコミックエッセイ。 夫のうつの中連載されていたエッセイ 夫との生活を漫画にしていたと…

読書のオタクが電子書籍端末「likebook P6」を買ってみたメリット7つとデメリット4つ

「likebook P6」を買ってみたのでその感想です。 どうしてlikebook P6を買おうと思ったのか 「likebook P6」はAmazonでは売っていない メリット 薄い・軽い 目が疲れない 漫画本をグレー背景で読める 片手で操作できる ゲームを周回しながら読書できる、実質…

『私はかんもくガール』らせんゆむ 合同出版 感想

あらすじ・概要 子どもの頃、ずっと黙っていた著者は、支配的な友人に振り回されたり、周囲のからかいの対象になったりする。思春期から青年期にかけてかんもくを脱出するが、今度はうつや不眠に悩まされる。かんもく女性の今までを描いたコミックエッセイ …

『旦那さんはアスペルガー』シリーズ 野波ツナ コスミック出版 感想

あらすじ・概要 子どもが小さいころは協力的で、子育ても積極的に行ってくれた夫。しかし無職になったことをきっかけに、家族の歯車は狂い始める。夫がアスペルガーと知り、たくさんの葛藤や悩みを乗り越え、ほどほどの距離感で付き合うようになったカサンド…

『親子テツ』細川貂々 朝日新聞出版 感想

あらすじ・概要 息子、ちーとくんが電車好きだったことから、自然と電車の名前を覚え、電車が好きになっていく著者。電車のおもちゃや、電車にまつわるおでかけなど、電車についてのコミックエッセイ。 電車好きになった家族の電車三昧の日々 著者がちーとく…