ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

メンタルヘルス

神経症の夫と子育ての日々―大原由軌子『お父さんは神経症 大原さんちのムスコたち』

あらすじ・概要 数々の神経症を持ち、結婚したときにはほぼ無職。そんな大原家の夫は、第二子の誕生を迎えた。よりあわただしくなる家庭内で、また神経症の行動をしてしまい……。心の病を抱えながらもユーモアあふれる家庭を描いたコミックエッセイ。

強迫性障害の夫と漫画家の妻の山あり谷ありの生活―しらみずさだこ『うちのOCD(強迫性障害/強迫症)』

あらすじ・概要 漫画家を志す女性、しらみずさだこが出会った男性はOCD(強迫性障害)だった。ふたりは付き合い結婚するようになるが、だんだん彼の異質な行動が目立つようになる。著者は夫の脅迫的行動に振り回され疲れ果ててしまう。この生活の出口はどこ…

ギャンブルにはまる人々をどう救い、社会に戻していくか―田中紀子『ギャンブル依存症』

あらすじ・概要 日本の依存症者は20人にひとりと言われている。その中のひとつ、ギャンブル依存症はときに犯罪を引き起こし、子どもの教育に悪影響を与える危険なものだ。ギャンブル依存症の人々をいかにサポートし治療していくか、ギャンブル依存症の家庭で…

うつの再発をきっかけにTwitter依存を治そうという試み。使ったツールと経過について

Twitter依存を治そうと思ったきっかけ 前にも言いましたが、双極性障害のうつを再発し、今休職しています。 やることがなくてTwitterをだらだら見ていたのですが、ふと気づきました。「落ち込んでるときに他人の炎上案件やつらいニュースを読んでいる場合じ…

睡眠障害に悩まされ続けた著者の、眠るための努力―ひろのはこ『安眠したい!!』

あらすじ・概要 幼いころから睡眠障害に悩まされてきた著者。睡眠障害と生きた人生のあらましから、病気や薬と睡眠の関係、著者なりの安眠法、などを描くコミックエッセイ。

双極性障害のうつをぶりかえしてしまったので回復までの気晴らしに見たもの集 その1

私は双極性障害です。寛解とまではいかなくても働けるくらいには安定していたんですけど、コロナ禍と仕事の忙しさで地味にストレスがたまっていたらしく、ウクライナ危機の残酷なニュースが追い打ちをかけて久しぶりにうつ転しちゃいました。 今は一旦休職し…

訪問看護師は精神疾患の人々を訪ね手助けをする―のまり『おとずれナース~精神科訪問看護とこころの記憶~』

あらすじ・概要 著者は精神科訪問看護の仕事をしている。精神疾患を持つ人々の家を訪ね、薬の管理をしたり相談に乗ったり、状況に応じて使えるサービスを紹介する仕事だ。彼女が出会うのは、さまざまな事情を抱えた患者たちだった。著者の経験をもとに、改変…

精神疾患をテーマにしたコミックエッセイおすすめ10選

自分が精神疾患持ちなのもあり、精神疾患をテーマにしたコミックエッセイは、見かけたらなるべく読むようにしています。今回は、その中からおすすめのものをまとめてみました。 神様の命令に従っていたら病気になっていた『高校生のわたしが精神科病院に入り…

生きづらさに悩まされていた漫画家が当事者研究を見学した結果―細川貂々『生きづらいでしたか? 私の苦労と向き合う当事者研究入門』

あらすじ・概要 親に抑圧的に育てられ、「ネガティブ思考クイーン」として生きて来た著者。ある人物の勧めから当事者研究について体験することに。そこは、苦労や弱さをそのままの形で語り合う場所だった。当事者研究を実践する人たちを見、そこから己の生き…

不安障害の漫画家が彼氏とともに夜の街を歩く―木村いこ『夜さんぽ』

あらすじ・概要 不安障害になってしまった漫画家でイラストレーターの「いこまん」は、同居人であり恋人である「トリさん」と夜の散歩を始める。暗い夜道の中、何かを見つけたり、コンビニや食堂に寄ったり……。病による不安とともに、夜の世界を彷徨するコミ…

ゲーム会社のデザイナーの男性がうつになって復職するまで―ミヨシ『ぼくのうつやすみ 『うつ』になったけど帰ってこれました』

あらすじ・概要 憧れのゲーム会社にデザイナーとして入社したものの、忙しさや仕事のストレスからうつを発症してしまった著者。休職して家にいる間、無気力になったり自分を責めたりする。しかしうつをきっかけに少しずつ考え方が変わり、社会人としての生き…

双極性障害の著者は死なないために死にたい気持ちと共存を試みる―ひろのはこ『となりの希死念慮さん 死にたい気持ちと付き合う』

あらすじ・概要 双極性障害を患っている著者は、昔から「死にたい」という考えに取り憑かれていた。しかし、周囲の支えてくれた人たちのためには死にたくない。「死にたい」から「死なない」ために、己の中の希死念慮と語らい和解を試みる日々が始まった。文…

高校生が神様の言うことを聞いていたら強迫神経症と摂食障害になった―もつお『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』

あらすじ・概要 ごく普通の高校生の著者は、ある日神様の声が聞こえるようになった。神様の「〇〇を触れ」という命令に従うと、心が安らかになる。しかしそれに従っているうちに、どんどん命令は増え、食事まで禁止されてしまう。著者はどんどんやせ細り、家…

虐待されていた著者が、自らの息子を虐待しないためにニャンちゅうになりきる―あらいぴろよ『ワタシはぜったい虐待しませんからね!』

あらすじ・概要 父親に虐待されて育った著者は、結婚して息子を産んだ。過去のトラウマから決して虐待しないと誓うも、思い通りにならない育児に疲弊していき、ついに手を上げかけてしまう。このままではいけないと、育児のイライラをコントロールするために…

強迫神経症になって自分が信じられなくなった人の絶望とその治療―菊晴『几帳面だと思っていたら心の病気になっていました』

あらすじ・概要 几帳面で心配性だった著者。しかし鍵や火元の確認、手洗いなどを妄執的にやってしまうようになった。不安が過ぎてひきこもってしまった著者は、心療内科を受診する。そこで得た診断は「強迫神経症」だった。著者は病気を克服するためいろいろ…

毒家族と暮らしていた女の子が、家を出て自分の世界を見つけるまで―原わた『ゆがみちゃん 毒家族からの脱出コミックエッセイ』

あらすじ・概要 毒家族の家庭に育った著者は自分自身を「ゆがみちゃん」というキャラクターに投影し、漫画として過去をつづる。父、母、祖母にゆがみは暴言を吐かれ続けていた。さらに男尊女卑の家庭で男子である兄は不合理にえこひいきされている。家族を嫌…

統合失調症の女性と年上の男性の純愛ラブストーリーエッセイ―卯月妙子『人間仮免中』

あらすじ・概要 元AV女優で、統合失調症を患う著者は、20歳以上年上の男性、ボビーと恋に落ちる。一緒に暮らすふたりは、けんかをしつつも愛し合っていた。しかしヨガを始めたことをきっかけに勝手に減薬した著者は、統合失調症を悪化させ、歩道橋から飛び降…

人間関係に憶病になるのは今を生きていないから―イルセ・サン『心がつながるのが怖い 愛と自己防衛』

あらすじ・概要 なぜ自分のことを幸せにしてくれない人を好きになってしまうのか。他人と距離を置いてしまうのか。それは、過去の親子関係から生まれた「自己防衛」の行動によるものだった。過去の心の傷による心の壁を自覚し、それを解消していく方法を考え…

精神疾患の人間同士がダンスで成長していく―『世界にひとつのプレイブック』

あらすじ・概要 双極性障害(躁うつ病)でトラブルを起こし、妻のニッキから接近禁止命令を出されたパット。情緒不安定になることを繰り返しつつも、妻とよりを戻すことを夢見ている。そんな中、パッとはティファニーと出会う。彼女はセックス依存症だった。…

「魔女」を治療しようとした16世紀の医者の謎解き―槇えびし『魔女をまもる。』

あらすじ・概要 16世紀、魔女狩りの嵐が吹き荒れるドイツ。そこでひとりの医者が魔女を治療しようとしていた。ヨーハン・ヴァイヤーは、魔女と呼ばれる女性たちの奇行を「病気」なのではないかと思い、魔女と噂される老女や人狼に襲われた事件を調査する。精…

相手を変えても自分の手柄ではないということ―平木典子『自分の気持ちをきちんと<伝える>技術 人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ』

あらすじ・概要 言いたいことが言えない、または高圧的に話してしまう。コミュニケーションに悩みを抱える人のために、図を提示しながら「アサーション」の考え方を教える。「相手も自分もOK」なコミュニケーションを取るにはどうすればいいのだろうか。

障害者の意思を尊重しつつ加害者にしない方法って何だろう―山本譲司『累犯障害者』

あらすじ・概要 刑務所で服役した元議員の著者は、そこで犯罪を犯した障害者たちの姿を見て衝撃を受ける。著者は累犯障害者について調べることを決意し、さまざまな累犯障害者について聞き取りを行う。殺人を犯した知的障害者、売春で生計を立てていた親子二…

双極性障害の人間を看護する大変さ―ブリ猫。『家族もうつを甘くみてました #拡散希望#双極性障害#受け入れる#人生』

あらすじ・概要 定年退職間近になり、平和に暮らしていた男性。そんなある日、結婚した娘がオーバードーズして救急車に運ばれた。夫の浮気のストレスにより、彼女は親が知らないうちに双極性障害を発症していた。気分が上下する娘に戸惑いながらも、何とか彼…

萩野淳也『心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方 すき間時間で始めるマインドフルネス』

今日の更新は、萩野淳也『心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方 すき間時間で始めるマインドフルネス』です。 あらすじ・概要 何かとストレスフルな現代社会。マインドフルネスの考え方を元に、上手に休息を取る方法を紹介する。普段の動作に…

「病気」として見たゲーム依存―樋口進監修『ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本』

今日の更新は、樋口進監修『ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本』です。 あらすじ・概要 スマートフォンの普及とともに、ゲームやアプリに依存してしまう人々が増えている。長時間のプレイにより寝食を忘れたり、分不相応な課金をしてしまったり……。スマ…

敏感な人間同士共感したいならいいかも―高橋敦『「敏感」にもほどがある』

今日の更新は、高橋敦『「敏感」にもほどがある』です。 あらすじ・概要 敏感体質であるHSP。その当事者である著者が、敏感すぎる人間の日常について漫画と文章で語る。着ているものの材質に敏感、周囲が気になりすぎる、人の気分の上下に影響されてしまう………

親が自殺した子どもたちがその後を自ら語る―自死遺児編集委員会・あしなが育英会編『自殺って言えなかった。』

今日の更新は、自死遺児編集委員会・あしなが育英会編『自殺って言えなかった。』です。 このところ感想の書き方が変わっていたんですけれど、パソコンを開く時間が取れずスマホで書いていたからです。しばらく見やすさと書きやすさが両立できるテンプレを模…

双極性障害の作家、世の中のもやもやを言葉にする―絲山秋子『絲的ココロエ―「気の持ちよう」では治せない』

今日の更新は、絲山秋子『絲的ココロエ―「気の持ちよう」では治せない』です。 あらすじ・概要 双極性障害(躁うつ病)Ⅰ型と長く付き合ってきた著者。現在は感情の起伏をある程度コントロールできている。著者なりに起伏を小さくする工夫や、病気で感じた世…

敏感体質のための恋愛指南書―エレイン・N・アーロン『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ』

今日の更新は、エレイン・N・アーロン『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ』です。 あらすじ・書籍概要 普通の人より敏感な人、HSP(highly sensitive person)。敏感ゆえに他者を遠ざけてしまったり、恋愛関係で我慢を続けてしまったりする。そ…

無罪になった精神障害者はどこへ行くのか―岩波明『精神障害者をどう裁くか』

今日の更新は、岩波明『精神障害者をどう裁くか』です。 あらすじ・書籍概要 刑法39条により定められている「心神喪失者の行為は、罰しない」という一文。それによって精神障害者は罪に問われないことがある。だが、罪を問われなくなってからはどうなるのか…