ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

親子

『耳がきこえないママときこえるムスメのおはなし。』うささ 白泉社 感想 言葉の違う親子が暮らす

あらすじ・概要 耳が聞こえない著者は、結婚して耳が聞こえる子供を産んだ。親子なのに言葉が違う苦労もあるが、子どもの成長を素直に喜んでいる。聞こえない人から見た聞こえる世界のこと、家族の愛を描いたコミックエッセイ。 耳が聞こえない母親が聴こえ…

『ばあさんとの愛しき日々』なとみみわ コミックエッセイの森 感想 老いた家族を愛するということ

あらすじ・概要 著者の夫の母、つまり義母である「ばあさん」は、認知症を患い忘れっぽくなってしまった。著者と夫はばあさんを介護しながら、彼女の行動を観察している。できないことが増えていく中でも、家族の愛らしさ、面白さを描写していこうとするコミ…

『男が介護する―家族のケアの実態と支援の取り組み』津止正敏 中公新書 感想

あらすじ・概要 母、妻を介護しながら生活する男性たち。しかし、介護の仕事は女性中心のため、男性たちはどう介護の情報を共有していいか悩んでいる。介護する男性たちの現状を洗い出し、介護をめぐるジェンダー史も紹介する。また、著者は男性たちのつなが…

『親が老いていく』ちかさ コミックエッセイの森 弱っていく親に悲しみつつも受け入れていく

あらすじ・概要 著者の父がくも膜下出血をきっかけに一気に老け込んでしまった。体が弱ったのはもちろん、忘れっぽくなったり欲求のコントロールが苦手になったり。著者と母は父の変化に戸惑いながらも、福祉や医療の助けを経て、父親の老いに対して対策と受…

『M3GAN/ミーガン』感想 優しく完璧なロボットは人間の友足りえるか

あらすじ・概要 主人公、ジェマはおもちゃ会社で働く女性。ある日、事故で両親を亡くした姪を引き取ることになる。子どもが苦手で姪を持て余したジェマは、テストもかねて自らが開発した子ども用ロボット「M3GAN/ミーガン」を与える。理想の友人であるミーガ…

『家族から放置されて発達障害に気づかないまま大人になりました』モンズースー・ネコゼ KADOKAWA 感想

あらすじ・概要 ネコゼは発達障害と診断された。過去を振り返ってみると、障害のある兄弟にかかりきりな母親に放置され、父親は家庭に無関心。そんな状況で育っていた彼女は普通の家庭がわからなかった。発達障害の悩みも相まって、強迫性障害も発症してしま…

『20代、親を看取る』キクチ KADOKAWA 感想 若くしてがんの親を見送った女性のコミックエッセイ

あらすじ・概要 著者の母親は乳がんを経験していた。そのがんが脳に転移し、父と著者は「母親が死ぬ」という事実に直面することになる。医師にセカンドオピニオンを受け、余命を知らされたふたりは母と最期のひとときを過ごす。しかし、看取りは介護の苦しさ…

『インドな日々』速水りんこ HONWARAコミックス 感想 南アジアの個性的で優しい国にドハマリした話

あらすじ・概要 バックパッカーとしてインドに夢中になり、サッシーというインド人と結婚した著者。バックパッカー時代のインドの思い出や、インド人夫の出身地への里帰り、インド特有の文化を面白おかしく描く。インドの冠婚葬祭や家族観は日本のものと異な…

『子どものおしゃれにどう向き合う? 装いの心理学』鈴木公啓 ちくまプリマー新書 感想

あらすじ・概要 アンケートをもとに子どものおしゃれについて考えていく。体毛処理についてどう考えているか? ダイエットをめぐる事情は? そして親の考えと子どもの考えに相関性はあるのか? 漠然と語られる「子どものおしゃれ」をデータによって具体化し…

『誹謗中傷犯に勝訴しました~障害児の息子を守るため~』moro バンブーコミックスエッセイセレクション

あらすじ・概要 自閉症の息子を育てている著者は、育児についてブログを書いていた。しかし、そのブログをきっかけに誹謗中傷に遭ってしまう。誹謗中傷は自分自身から子どもに及び、さらに教育委員会にデマの通報がされるまでに至ってしまう。著者は裁判で犯…

『お母さんのおむつを替えた日 ヤングケアラーの見つけ方』一ノ瀬かおる・福田旭 バンブーコミックスエッセイセレクション 感想

あらすじ・概要 主人公の母親は、霊や神が見える不思議な人だった。その能力で人を助けると同時に、主人公のことについては雑で、お金の管理ができず、病気になっても主人公を頼りっぱなし。優しい主人公は自分が困っていることを周囲に上手く話せず、閉鎖的…

『サラバ!』西加奈子 小学館文庫 感想 自分を見失った姉弟の彷徨と信仰

あらすじ・概要 主人公は海外赴任をする父とそれについていく母のもとに生まれた。イランに在住していたころ革命を経験し、エジプトで無二の友人を得る。しかし家族は問題児で自己中心的な姉に振り回されることとなる。やがて夫婦は離婚し、一家は空中分解し…

『ミッチェル家とマシンの反乱』見た トンチキパロディギャグが畳みかけてくる

あらすじ・概要 映画が好きな女の子、ミッチェルは大学で映画を学ぶために家を出ることになった。ミッチェルとぎくしゃくしている父リックは、ミッチェルと和解するために大学までのドライブ旅行を思いつく。しかしその途中で世界中のスマホに入っているAIが…

『子離れできない毒親すててかけおちした話』松岡奈奈 ぶんか社コミックス 感想 彼氏の自死がつらい

あらすじ・概要 著者は自分を肯定してもらえない、他の家族を脅すような両親のもとで育った。彼氏ができても過干渉ばかり。大学生になった著者は、そこで好きな人ができる。サボり癖があるが優しくて繊細な彼をいとしいと思っていたが、ある日彼が自死してし…

『親子で読むケータイ依存脱出法』磯村毅 ディスカヴァー・トゥエンティワン 感想

あらすじ・概要 子どもたちの間に広まるケータイ依存。著者はそれに警鐘を鳴らす。現実世界より刺激が強く、あまりにも簡単に承認欲求を満たすことができるそれには多くの危険が発生している。ケータイによるSNSやゲームの依存を通して、親子の関係を考える…

『いいかげんに生きづらさを終わらせたい:トラウマ治療体験記』三森みさ 感想 カウンセリングで過去と向き合う

あらすじ・概要 過去の虐待や性加害によってメンタルの不調を抱え続けていた著者は、カウンセリングでトラウマ治療をすることになった。しかし、それはいばらの道だった。ときに怒り、乖離によって記憶を飛ばしながらも、必死でカウンセリングを受け続け、治…

『伝説のお母さん』かねもと KADOKAWA 感想 魔王を封印した魔法使いが仕事復帰に悩む

あらすじ・概要 勇者一行に同行して魔王を封印した魔法使いは、その後家庭を持って子供を出産していた。あるとき魔王が復活し、勇者パーティもふたたび集合する。しかし魔法使いは、子どもと子育てに無理解な夫を抱えて思うように魔法使いとして復帰できない…

『ファング一家の奇想天外な秘密』見た感想 前衛芸術家の両親に振り回される姉弟

あらすじ・概要 ファング一家の姉弟は、パフォーマンスを主とする前衛芸術家の両親に子供の頃から振り回されていた。子どもすらパフォーマンスに参加させる両親は、いつも二人の悩みの種だった。ある日両親が失踪し、ふたりは彼らを探し回るうちに、両親の真…

『ヤングケアラーってなんだろう』渋谷智子 ちくまプリマ―新書 感想 家族を支える子どもたちの実態

あらすじ・概要 片親で親の代わりに家事をしている子ども、障害や病気のある家族を世話している子ども、幼いきょうだいを世話している子どもを「ヤングケアラー」と呼ぶ。ヤングケアラーの統計上の実態と、具体的な事例、これからの解決策について考えていく…

『子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!』水谷さるころ 幻冬舎 感想 伴侶の怒りをカウンセリングを通して考える

あらすじ・概要 著者の夫であるノダDは、ちょっとしたことでキレてしまう悪癖があった。子どもに暴力を振るったことから、著者と一緒に夫婦カウンセリングを受けることとなる。診断やカウンセラーとの対話を通して自分を知っていき、それを「キレる」対策に…

『年収150万円一家 森川さんちの沖縄・屋久島お値打ち旅』森川弘子 KADOKAWA 感想 ちょっと変わった南国旅行

あらすじ・概要 年収150万円で暮らしている森川さんちは、やりくりしながら旅行に行くのが趣味だ。燃油サーチャージによって海外に生きづらくなった著者は、旅行先に沖縄を選ぶ。娘と二人の沖縄旅や、三人での沖縄、屋久島でウイークリーマンションを借りて…

『母が「女」とわかったら、虐待連鎖ようやく抜けた』あらいぴろよ バンブーコミックスエッセイコレクション 感想

あらすじ・概要 父親に虐待されて育った著者は、自分が大人になってからもその影に苦しむこととなる。家庭を持ち出産し、息子に強い悪意を抱く自分を見て、著者は父親だけでなく母親との関係も見直すことになった。 父だけではなく母からも愛されていなかっ…

『母を片付けたい 汚屋敷で育った私の自分育て直し』高嶋あがさ バンブーコミックス エッセイセレクション 感想

あらすじ・概要 汚部屋住人でネグレクト、毒親の母を持った著者は過去を回想する。まともな食事ができず、その上自分に執着してくる母親をかわしたりなだめたりする人生だった。著者は自分の過去と向き合うことによって、親の価値観から解放され、自分の人生…

『この本を盗む者は』深緑野分 角川文庫 感想 少女が本と家族の呪いから脱出する幻想文学

あらすじ・概要 妄執的な読書家の一族に生まれた深冬は、本が大嫌い。一族が所有する図書館から本が盗まれたとき、「ブック・カース(本の呪い)」が発動した。深冬はいやいやながらもフィクションに飲み込まれた町で本泥棒を探すこととなる。 本を偏執的に…

『ちいさい言語学者の冒険――子どもに学ぶことばの秘密』広瀬友紀 岩波科学ライブラリー 感想

あらすじ・概要 子どもたちは徐々にことばを学んでいく。その姿に、言語学者はことばの中の不思議や、真理を見る。子どもたちのかわいらしい言い間違いが、なぜ言語学者には興味深いのか。ことばの発達からことばの真髄を見出そうとする本。 ことばのあいま…

『理想の父にはなれないけれど』じゃんぽ~る西 KADOKAWA 感想

あらすじ・概要 フランス人の妻と結婚し、2児の父として暮らしている著者。その生活を漫画にし、発信している。子育てのおもしろおかしいところや、コロナ禍で大変だったこと、きょうだい間の仲の良さなどを語る。 子育ての面白さと大変さと フランス人の妻…

『子育テーゼに乾杯!』青沼貴子 バンブーコミックス すくパラセレクション

あらすじ・概要 男女の子どもを育て、『ママはポヨポヨザウルスがお好き』という育児エッセイを描いていた著者。子育てと漫画執筆にあけくれた過去を振り返りながら、これから親になろうとする人々にアドバイスする。子育ては予想外なことばかりで、著者は毎…

『ママだって、人間』田房永子 河出書房新社 感想

あらすじ・概要 著者は結婚して子どもを産むこととなる。しかし、世間との「普通」との差に悩む。母乳育児の問題や、妊婦の性生活の問題、無意識に押し付けられているジェンダーの問題など、母親が背負う葛藤を赤裸々に描いた作品。 下ネタが多い妊娠出産実…

『うちの母ってヘンですか?』田房永子 秋田書店 感想 変な母を持つ人たちへのインタビュー

あらすじ・概要 過干渉の母親を持った著者は、同じ経験を持つ人たちにインタビューする。困った親の元に生まれた人たちの悩みとは……。怒り、悲しみ、やるせなさを子どもの視点から描くコミックエッセイ。 変な母親を持つ人々へのインタビュー集 毒親持ちの著…

『母がしんどい』田房永子 角川文庫 感想 過干渉な親から離れるまでのエッセイ

あらすじ・概要 過干渉の母親に育てられた著者。ささいなことでかんしゃくを起こし、娘の行動を支配しようとし、理不尽なことを要求する。著者はそれに疲弊していった。長じて男性と付き合うようになった著者は、勝手気ままな男性に振り回されてしまい、母親…