アサーションの本を探していて手に取った本。
書籍概要
言いたいことが伝わらない。うまく要望や意見を言い出せない。どうすれば言葉を尽くせるのか……。
ビジネスシーンでの「アサーティブな立ち振る舞い」について解説する本。
ビジネスの中の「アサーション」
この本で印象的だったのは「利益」や「WIN-WIN」の考え方です。
自分の利益だけではなく、相手の利益だけでもなく、双方が得をする方向へ持っていくところがよかったです。
ただ、完全にビジネス向けな本なので、今の私にはすぐ使えない部分も多かったです。
あと、ビジネス書なだけあってビジネスの成功を目的にしており、「じゃあ失敗したときはどうするのか」という部分が詳しく書いていなかったのでそこは少し不満です。
バリバリ働いていて、もっと周囲と交流を深めたい人にはいいかもしれません。
「正直に言う」ことの目的がすり替わってはいけない
耳が痛かったのはこの文章。
本当にストレートで、素直な気持ちなら伝えてOK。でも、気持ちを口にする前に自問してみてください。「それ、本当に“素直”な気持ち?」。
(中略)
「私はあなたの昇進が羨ましいです。私は昇進できなくてガッカリしました」というメッセージには、相手に居心地の悪い思いをさせたいという悪意も見え隠れします。
(P133)
素直な気持ちを口にすると見せかけて、「相手に不快な思いをさせたい」と思っているときって確かにあります。
正直なことは悪いことではない。だけど目的がすり替わってはいけない。そういうことを考えさせられた言葉でした。
このブログは嘘は書かないので「面白くなかった」ということも言っちゃうけど、それも「意見の違う人を傷つけたい」という目的にすり替わらないよう気を付けようと思います。
まとめ
ちょっと私の求めていた方向性とは違う本でしたが、ためになる部分もあったのでよかったです。
ビジネス向けのアサーションの本を探している人にはいいかもしれません。
関連記事