今日の更新はチャーリー・N・ホームバーグ『真実の魔術師』です。
ついに最終巻。
過去記事はこちら。
あらすじ
正式な魔術師になるための試験の準備をするシオニー。しかし彼女はセイン師ではなく、彼を毛嫌いするベイリーのもとで試験を受けることになる。そしてシオニーは、邪悪な切除師の残党が脱走したことを知り……。
シオニーはちょっと反省しなさい
あの手ひどい失敗のあとも、自ら危険を冒すシオニーはちょっとは反省したほうがいい。
10年くらい後にこのときのことを思い出して、シオニーが恥ずかしさでジタバタしそうな展開でした。
ストーリーが面白いからいいものの、彼女が現実の知り合いだったらシオニーにキレてました。
とはいえそのことについて、周囲の人物も怒ってくれるのでそこまでムカつかずにいれました。
オチは、だいたい「こうなるだろうなあ」という予想通りになりました。
しかし弟子と師匠の恋愛がタブーとされる社会で、理解されることは難しいだろうなと思います。そこも含めて魅力ではあるけれど、
セイン先生には、シオニーの手綱を握ってがんばっていただきたいですね。
素材を生かしたバトルシーンは相変わらず面白いです。この部分だけでも読む価値がありました。
複数の魔術を連携して使うシーンもあり、読んでいるだけでわくわくしました。
まとめ
シオニーの性格は本当に評価が分かれると思いますが、バトルファンタジーとして面白かったです。
わくわくできるような、楽しい小説でした。