ブックワームのひとりごと

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シオニーはちょっと反省したほうがいい―チャーリー・N・ホームバーグ『真実の魔術師』感想

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真実の魔術師 (ハヤカワ文庫FT)

今日の更新はチャーリー・N・ホームバーグ『真実の魔術師』です。

ついに最終巻。

 

 過去記事はこちら。

honkuimusi.hatenablog.com

honkuimusi.hatenablog.com

 

 

 

あらすじ

正式な魔術師になるための試験の準備をするシオニー。しかし彼女はセイン師ではなく、彼を毛嫌いするベイリーのもとで試験を受けることになる。そしてシオニーは、邪悪な切除師の残党が脱走したことを知り……。

 

 シオニーはちょっと反省しなさい

あの手ひどい失敗のあとも、自ら危険を冒すシオニーはちょっとは反省したほうがいい。

10年くらい後にこのときのことを思い出して、シオニーが恥ずかしさでジタバタしそうな展開でした。

ストーリーが面白いからいいものの、彼女が現実の知り合いだったらシオニーにキレてました。

とはいえそのことについて、周囲の人物も怒ってくれるのでそこまでムカつかずにいれました。

 

オチは、だいたい「こうなるだろうなあ」という予想通りになりました。

しかし弟子と師匠の恋愛がタブーとされる社会で、理解されることは難しいだろうなと思います。そこも含めて魅力ではあるけれど、

セイン先生には、シオニーの手綱を握ってがんばっていただきたいですね。

 

素材を生かしたバトルシーンは相変わらず面白いです。この部分だけでも読む価値がありました。

複数の魔術を連携して使うシーンもあり、読んでいるだけでわくわくしました。

 

まとめ

シオニーの性格は本当に評価が分かれると思いますが、バトルファンジーとして面白かったです。

わくわくできるような、楽しい小説でした。

真実の魔術師 (ハヤカワ文庫FT)

真実の魔術師 (ハヤカワ文庫FT)