あらすじ・概要
友人たちと楽しく暮らす腐女子、つづ井さん。大学から社会人にかけて、彼女のおかしな日常をコミックエッセイとして描く。彼氏がいない、色気もない、でも幸せ。現代のシスターフッドとは……。
オタク以外へのマウントがない楽しいエッセイ
このシリーズのいいところは、オタク生活の楽しさを描きつつも、オタクではない人に対するマウントがないところなんですよね。
オタクのエッセイって自虐か自慢かになりがちで、でもつづ井さんシリーズはそれを丁寧に回避しています。
「腐女子」とタイトルについてはいるものの、この漫画は著者が「腐女子」だから素晴らしいのではなく、人生を楽しんでいるから面白いんですよね。
腐女子であることはオマケみたいなものだと思います。
あと世の中の腐女子がみんなこんな生活しているわけじゃないから……。(当たり前)
ラップバトルやクリスマス会の死闘がやば過ぎて読者としてもどこから突っ込んでいいのかわからなくなるんですが、内容がどうあれ読み終わったらニコニコして本を閉じられるところが最高。
これからも気長にコミックエッセイを描き続けてほしいです。