記事を立てるほどでもない感想まとめです。
- しろやぎ秋吾『10代の時のつらい経験、私たちはこう乗り越えました』
- オノ・ナツメ『どこかでだれかも食べている』
- ゲームさんぽ 藤村シシン×FGOシリーズ
- 施川ユウキ『銀河の死なない子供たちへ』
- 【異物...?】銀の盾を最先端のハイテク検査機で分析してみた結果[15万人突破記念🎊]
- 【ゲームさんぽ/Googleマップ】建築史家とストビューで見つけた「トランプさんに足りないもの」
- 躁で近づき、うつで離れる 人間関係は難しい…
- 小針かわず『吸血鬼に健康管理されています』
- たかぎなおこ『愛しのローカルごはん旅 もう一杯!』
- 柴本礼『日々コウジ中』
しろやぎ秋吾『10代の時のつらい経験、私たちはこう乗り越えました』
漫画家の著者が、Twitterでフォロワーに10代のころのつらい経験を聞き取り、それをコミカライズした。恋愛、家族、いじめ、学校生活など、さまざまな10代の悩みがわかる本。
ネタ自体はよく、話がつまらないというわけではないのですが、何となく話に入り込めない感じの作品でした。Twitterで読むなら話のネタになるけど、本となるとあまり頭に残らないのかもしれません。
人生いろいろあるんだな~と思うくらいのものとしてはいいのかもしれません。
オノ・ナツメ『どこかでだれかも食べている』
三個入りのプリンをどう分けるか、お惣菜を選ぶ基準がなぜか合う女性、閉まってしまう店で食べた思い出のチャーハン。何気ない日常と食べることに関する、数ページの連作短編。
何か深いテーマを感じるわけでも劇的なことが起こるわけでもないですが、読み終わるとなぜか「読んでよかった」と思える作品でした。
日常のちょっとした心の動きが、わかりやすいコマ割りと絵柄で描かれているのが風情がありました。
ただ本当に何気ない話なのでとても感想は書きにくいです。
ゲームさんぽ 藤村シシン×FGOシリーズ
古代ギリシャ研究家藤村シシンが、FGOの英雄たちのプロフィールやプレイ動画を視聴。古代の叙事詩に書かれたものと比較しつつ、FGOにおける英雄たちのエピソードの解釈や、日本におけるギリシャ神話の受容について語る。
プロフィールを読むだけのシーンも多いので、画面をよく見る必要がなくラジオ感覚で聞けるのがありがたかったです。声も聞き取りやすいし。
FGOは少しやっただけでほとんど知らないんですが、古代の文化や価値観を学びつつときどきげらげら笑えるので楽しいです。
TLで受動喫煙してるキャラのあらましが知れるのもためになります。
施川ユウキ『銀河の死なない子供たちへ』
人間がいなくなってしまった世界で、永遠に死ぬことなく暮らしているπ(パイ)とマッキ。ある日彼らは不時着した宇宙船の脱出艇を見つけた。脱出艇に入っていた女性は子どもを産み落としこの世を去る。πとマッキは、赤ん坊を育てることに決め、子どもの成長を見守る。
期待値が大きすぎたのかもしれないけれどあまりぴんとこなかったです。寿命差ものってやはり似たようなテーマ、似たようなオチになってしまうんですよね。もうちょっと斬新な切り口を持ってきてくれる人が増えてほしいです。
死なないところを生かしたスケールの大きな描写はよかったです。
【異物...?】銀の盾を最先端のハイテク検査機で分析してみた結果[15万人突破記念🎊]
チャンネル登録10万人記念にもらえる銀の盾をオリンパスのハイテク機器で分析して見ただけの動画。
全体的にしょうもないんだけどしょうもないからこそ笑ってしまいました。オリンパスの人よくこんな仕事受けたな。
【ゲームさんぽ/Googleマップ】建築史家とストビューで見つけた「トランプさんに足りないもの」
建築史が専門の倉方俊輔をゲストに招き、Googleストリートビューで世界各地の有名建築物を見ながらその歴史や文化を解説していく。ゲームさんぽがゲームをしない番外編回。
トランプタワーぼろくそに言われてて笑ってしまいました。トランプタワーってそういう成金建築の立ち位置なんですね。まあでもこれも歴史の1ページなんだろうな……。
放射状に広がる都市と碁盤の目に広がる都市の違いも面白かったです。
躁で近づき、うつで離れる 人間関係は難しい…
双極性障害の人たちがはたらくことを目指す双極はたらくラボ、生配信でのお悩み相談の切り抜き。
私は他人と距離を置きすぎて逆に縮め方がよくわからなくなったのでそれはそれで困っています。バランスを取るのは難しい。
小針かわず『吸血鬼に健康管理されています』
KindleUnlimitedから。
恋人と別れて以来不摂生な日々を送っているサラリーマンの旭は、行き倒れている謎の男を拾う。彼は吸血鬼であり、旭の血を吸う。旭の不摂生っぷりをしった吸血鬼は、旭を健康にし、おいしい血を吸うために健康的な食生活をさせる。
サクサク読めるコマ割りとせりふ回しの軽妙さがよかったです。ネタとしてはよく見るものだけど、しっかり料理する実力はあると感じました。
ただ、私が「付き合ってないけど同居してる、距離の近い男男関係」というものにそれほど興味がないので、上手いとは思いつつあまり楽しめずに終わってしまいましたね。
好きな人は本当に好きだと思います。
たかぎなおこ『愛しのローカルごはん旅 もう一杯!』
旅行も食べるのも好きな著者は、全国を股にかけたご当地グルメの旅に出る。長野を歩いたり、滋賀を自動車で一周したり、台湾でイベントついでにいろんなものを食べたり。食べることでその土地の文化やいいところを見つける、旅行エッセイ。
やっぱり著者の作品はしっかり面白いな~と思います。絵もおいしそうだし、情報量が多いし、デフォルメされた人間キャラもキュート。
今回は旅の同行者がいろいろ変わっていったこともあり、組み合わせによって著者の態度が違いそこも面白かったです。
イラストレーター同士で旅をすると仕事の愚痴で盛り上がったり、弟と旅をすると家族同士の図々しさが出てしまったり。
こういう人による空気感の違いをさらっと描いているところが上手いです。あとこんなにたくさん食べられるのは著者は健啖家なんだなあ……と思います。私ならここまで食べられないかもしれません。最近たくさん食べるとお腹を壊すので。
柴本礼『日々コウジ中』
KindleUnlimitedから。
ある日くも膜下出血で倒れ、退院したものの「高次脳機能障害」という後遺症を患った夫。子どものように喜怒哀楽が激しくなり、少し前のことを忘れてしまう夫に、著者は振り回される。
日々、子どものような夫に生活を乱されている著者が大変そうでした。根本的な対策がないだけに、どう生きて行けばいいのかすらわからなくなりそうです。
ただ、「こういう人もいる」と発信することで何か変化があるといいですね。