ブックワームのひとりごと

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『セックス依存症になりました』津島隆太 ヤングジャンプコミックス 感想

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セックス依存症になりました。<決定版> (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

あらすじ・概要

恋人に暴行を受けたことをきっかけに、セックスのことしか考えられなくなった著者。精神科医によって、セックス依存症と診断される。依存症になったのは、虐待を受けていた過去と、恋人との恐ろしい共依存的快楽にあった。セックスがないと生きていけない状態からの回復を描いたコミックエッセイ。

 

性依存の男性が自分が依存だと気づくまで

普段性的な作品を掲載することのない当ブログですが、性加害の報道がなされる中、性依存の問題についても扱った方がいいだろうと思い取り上げました。

この『セックス依存症になりました』はかなりえげつない性的表現があるので、ちょっと覚悟して読んでほしいです。

 

恋人に暴力を振るわれてから、セックスのことしか考えられなくなってしまった著者。

精神科医の診察を受け、同じ性依存の人とグループワークを行ううちに、自分が性に依存するようになったきっかけに向き合っていきます。

 

また、著者の元恋人がすごい人でした。

一応ここは全年齢ブログなので詳細は省きますが、浮気者の著者を引き留めるために特殊プレイを繰り返し、快楽漬けにしてしまいます。

おそらく彼女も性依存だったのだと思います。著者は別れられてよかったですが、彼女がその後どうしているのか心配です。

著者も教え子に手を出すなど、潔白とは言えないのが何とも言えません。私はあまり恋愛に縁がないので、本当にこんな性生活があるのか……と衝撃を受けてしまいました。

 

残念なのは、決定版と分冊版でかなり内容が違うらしいことですね。最初から分冊版を買えばよかったのですが、単行本で買った方がらくだからつい買ってしまいました。

単行本は絵を描き直しており完全にボッタクリではないですが、ここまでカットされているのであれば別作品として読みたかったです。性依存発覚編と治療編を分けるとか、そういうのでもよかったのではないでしょうか。