ブックワームのひとりごと

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ゾンビと青春ストーリーの奇跡のコラボ 大樹連司『オブザデッド・マニアックス』

 『オブザデッド・マニアックス』を読みました。

一巻完結のおすすめライトノベル記事に載っていたものです。ガガガは一巻完結多いですね。

 あらすじ

ゾンビマニアでゾンビに襲われることを夢見ていた丈二。彼が学校行事で向かった孤島のセミナーハウスで、突然、ゾンビの姿が! 丈二はクラスメイトたちと生き残るために協力しあいます。しかしショッピングモールに向かうと、そこにはクラスの委員長によっていびつな帝国が築かれており……。

青春ゾンビストーリー

入手してから気づきましたが『ほうかごのロケッティア 』の人なんですね。

『ほうかごのロケッティア』のときはギャグセンスが寒いと思ってしまっていたんですが、この本のパロディはだいぶ垢ぬけていました。ちゃんとギャグシーンがストーリーに対して必然性があるんですよね。そして主人公のゾンビマニアという設定を補強する結果にもなっています。話も文章もすっきりしていました。

そしてゾンビという荒唐無稽な設定を使いながら、最終的には青春ものとして締めるのがよかったです。青春ゾンビとかライトノベルでしか読めないですよ。ちゃんと出落ちにならずに最後まで書ききったのが素晴らしいです。

自分は特別ではなく、ただの人間だと認めること。クラスの上下関係からの脱出。そういうべたべたなテーマをゾンビという味付けで書くのが面白かったです。

多少展開にご都合主義的なところもありますが、それを上回るパワーを感じたので受け入れてしまいました。やっぱり勢いって大事です。

でもちょっとルミ姉は万能すぎじゃないかな。

まとめ

ハチャメチャな話だけれど、なんだか納得してしまうタイプの話でした。こういう変な話が読めるからこそライトノベルは楽しいんですよね。

私ならゾンビに会うのは絶対に嫌ですけどね!

スマガ1 (ガガガ文庫)

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