ブックワームのひとりごと

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『てくてく巡礼~秩父札所三十四ヶ所観音霊場&三峯神社~』蛸山めがね 白夜書房 感想

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てくてく巡礼~秩父札所三十四ヶ所観音霊場&三峯神社~

 

あらすじ・概要

秘仏が公開されることをきっかけに秩父に興味を持った著者。彼女は秩父の寺院をめぐって巡礼をする。山と山を歩きながら、秩父における信仰や文化に触れていく。巡礼をする中での交流にも心癒されていく。

 

秩父の巡礼文化に触れる

関東のことは詳しくないので、埼玉秩父の巡礼文化について興味深く読みました。

 

巡礼の文化がある土地は、地元の人が巡礼者に親切にすることがあります。ごく普通の旅行ではあまりない距離感です。そこが面白かったです。

巡礼者同士も助け合ったり声をかけ合ったりするのが印象的でした。同じ道を誘い合って一緒に歩いたり、この先の道について教えてくれたり。

巡礼を通して、人間とのコミュニケーションを得るのは面白いです。

四国のお遍路にも似たような文化があるので、遠く離れていても巡礼に対する気持ちは似かよっているのだなあと思いました。

 

昔の人は自然豊かなところには神仏の力があると信じました。山を分け入り、宗教施設をめぐる著者を見ていると、原始的な祈りがあると感じます。

山を歩くことは日本の信仰に強い影響を与えているのだな……と感じました。

 

 

 

 

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