ブックワームのひとりごと

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「温まりたい」という欲求から生まれた暖房の歴史 ローレンス・ライト『暖房の文化史 火を手なずける知恵と工夫』感想

暖房の文化史―火を手なずける知恵と工夫

 『森薫拾遺集』に参考文献として載っていたもの。

honkuimusi.hatenablog.com

書籍概要

人間が寒さから逃れるために作り出した「暖房」。たき火から暖炉、ストーブ、薪から化石燃料へと、テクノロジーの進歩によってそのしくみは変わっていく。暖房から人類の歴史を考察する本。

 

暖房の進歩=テクノロジーの進歩

読んでいると「文化史」というより「テクノロジーの歴史」といった感じがします。

火を効率的に使い、部屋を暖めるにはどうすればいいのか。その時代の人ごとに、限られた資源や状況の中工夫していたことがわかります。

なんとなく「昔はテクノロジーなんかなかった」とイメージしてしまいがちでしたが、「その時代にはその時代にあったテクノロジーがあるのだ」と気づかされました。

薪と暖炉は化石燃料が活用されていなかった時代のテクノロジーだし、ボイラーは電気のエネルギーが一般的ではなかった時代のテクノロジーなんですね。

読んでいて自分の中の固定概念に気づかされたので、良い本だったと思います。

 

内容は情報量が多くやや難しめ

しかし自分があまり工学的なところに理解がないので、内容がわかりにくい部分も多かったです。

文章がぎっちり詰まっていて情報量が多く、楽しくもありますが、読むのが大変でもあります。

逆に言うと、この情報の多さはファンタジーや、昔の小説を書く人にはすごく有用な資料だと思います。

料理のための熱源についての記述もたくさんあるので、料理小説を書く人には便利な本でしょう。

ちょっと読むのは大変でしたが、必要になったら再読したい本です。

 

まとめ

読むのには苦労しますが、情報量が多くて参考になる部分が多かったです。

台所の資料や、暖房システムへの疑問への答えとしてはとても有用な情報でした。

ベッドの文化史―寝室・寝具の歴史から眠れぬ夜の過ごしかたまで

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