『モノノ怪』を見ました。
怖かった……。
![モノノ怪+怪?ayakashi?化猫BOX [Blu-ray] モノノ怪+怪?ayakashi?化猫BOX [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ZtThLtTtL._SL160_.jpg)
モノノ怪+怪?ayakashi?化猫BOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2011/04/06
- メディア: Blu-ray
- 購入: 2人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
あらすじ
奇妙な格好をした薬売り。彼はもののけを切る刀剣を持っています。「形、真、理」がそろった時にその剣は抜くことができます。彼がさまざまな事件に遭遇し、真相を解き明かしていく和風伝奇アニメーション。
浮世絵を意識した独特のアニメ
このアニメの独特なところは、絵柄です。影がないし、絵もあんまり動かない。手間がかかっていないというわけではなくて、浮世絵を意識した絵柄なのだと思います。
加えて登場人物の肌や目の色がさまざまだったり、突然クリムトっぽい絵が出てきたり、純和風ではないので不思議な世界観になっています。
内容も視聴者の想像に任せている部分が多く、よく考えないとそのオチに至った理由がわからないので、謎めいた雰囲気があります。
そして怪奇現象がいちいち怖い……過度なグロや直接的な描写はないけれど、実際にこれに巻き込まれたら死ぬほど怖いだろうなあというホラー描写です。
演出や雰囲気がとても独特なので、映像だけでも楽しめると思います。
しいたげられた女性が自分の意思で歩く
もう一つ興味をひかれた部分は、しいたげられた女性をテーマにした話が多いこと。『座敷童』『のっぺらぼう』『化猫』の三つは女性にフォーカスされていました。
昔の世界観で描かれているので、女性にはろくに人権がないんですが、そんな過酷な状況の中で、自分の意思で歩き始める過程がよかったです。「お前が消えて喜ぶものに お前のオールを任せるな」って感じでした。
現実に戦うのは大変ですが、それでもこういう話を書いてくれると勇気がもらえます。薬売りさんかっこよかったです。
逆に『海坊主』は男性視点の話なんですがこれも好きです。後悔と愛と逃げの話でした。
まとめ
独特の雰囲気で面白かったです。結構頭を使うので見るのに体力がいりますが、その分考察が好きな人には楽しいと思います。
薬売りさんのかっこよさもぜひ注目してほしいです。

- アーティスト: TVサントラ,高梨康治
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: CD
- クリック: 24回
- この商品を含むブログ (18件) を見る